『復讐の未亡人 8巻』黒沢R(著)アクションコミックス(双葉社)
【あらすじ】
謎の少女・美花は、今は亡き優吾と密が未成年で産んだ子どもだった…。
妊娠発覚から出産、育児と目まぐるしく変わる環境が若すぎる二人にのしかかり…
そしてすぐ訪れる母と幼子を引き裂く悲劇とは?
(この本の情報 より引用)
【みどころ】

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『姉が妊娠している姿も 美月に母乳を含ませている姿も…ない』
優吾の思惑通り妊娠してしまった密。
(婚姻届を提出していたので高校生)
そんな密を見て、姉の薫(密の母親)が密を連れてきた日のことを思い出す妹の優衣。
『姉はある日突然、緑色の瞳をした赤ん坊を連れてきた』
手元には母子手帳、しかし父親は誰だか分からないが、候補者は多い方が薫にとっては都合が良いと言って、この状況に微塵も不安を抱いて居ない様子。
うろたえる優衣を尻目に、
自分こそ妻子ある男性と子供を作ってなんなの?と責める薫。
密は薫の子どもじゃなかっただってーーー?????
攫ってきたか合法的に貰い受けてきたか…?
薫さん、計り知れない度ナンバーワン!
そして優衣さん、優衣さんも訳アリだったとは…。

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『おまえが幸せになるのは 許せない』
美花の発熱により病院へやってきた密と優吾、洋史。
二人は帰宅し、24時間付き添いの密は育児疲れで眠ってしまう。
そこへ近付く不穏な影。。。
4巻にて登場していた、密のストーカー
彼は、密の義家族に報復したのち薫によって殺されてしまうのだが、それを知っていた彼の母親が、美花を奪い去ろうとしてしまう…!

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『美花が連れ去られて…お義母さんはずっと自分を責め続けてる…』
優衣の説得により、美花を返そうとした瞬間に小児病棟の照明が落ち、
消え失せる美花…
誰が何の目的で連れ去ったのか何も分からない。
義母の優衣はショックのあまり、記憶を失い心神喪失状態となり入院。
子供が誕生した喜びから、一気に奈落の底へ突き落とされてしまった密、、
熱+突然の状況によりギャン泣きしていた美花だけど…。
連れ去られた時には泣き声は聴こえなかったのかなぁ。
ブレーカーが落ちて泣き止んだ可能性もあるけど…。
そして病棟のブレーカーを落とせるということは内部の人間?

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『美花を連れ去ったのは あの子を私の代わりにしたい誰か』
美花が居なくなり、優衣が意気消沈し、バラバラになってしまった家族。
義父から、『これまでのことをリセットしてもいい』
と、これからの進む道を決めるよう背中を押される。
今まで自分の進む道を決めてきたことがなかった密の戸惑い。
そして優吾への大きな借り。
ハッキング(やっている事によってはクラッカーとも言えそう)によって美花の行方を調べた密だが、これといった情報は無し。
ということは、単なる愉快犯の犯行ではないという証拠にも。
生きているだけで良しとした密。
寂しさは抱えつつも…。
きっと、美花の方から【本当の親について】探し出すに違いない、と見当をつける。
密の代わり=そんなメリットを考えているのはやっぱり薫じゃ?
それか、密が生まれてからずっと監視している父親候補たち。
美花と一緒に居るのが薫っぽいからやはり彼女?

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『あの頭の悪い女が母親だなんて 絶望だもの』
騒動から12年経って、ようやく美花に会えた洋史。
賢く育った美花は、密の思惑通り【本当の親について】調べていた。
日頃一緒にいる女性(全身整形している)については、本当の親でなくて安堵すらしている様子。
密と同じく眉目秀麗、冷静でずば抜けた頭脳を持っていそうな雰囲気だけど、ハッキリした物言いは密にも優吾にも似ていないのかも。
洋史の素性と自分が非嫡出子と分かった上で『自分と関わったら死ぬ』
と告げ、洋史と離れる美花。
美花は今誰とどこで何をしているの…?

黒沢R:復讐の未亡人 8巻(双葉社)
『出た 山下』
密のパートナー・真言を慕う職場の女性、山下。
変装して彼らの居住地へ近付いたり、周囲の環境を見渡してはメモを取ったり監視カメラを気にしたり…。
平和な考えを捨てて、悪人の眼で人を観察するように教える洋史。
…
山下は何をしでかそうとしている?
【感想】
8巻に対して言いたいことはただ一つ!
なぜ番外編が入ってる???
単話配信された番外編。
熱烈な読者である私は即購入したのですが、それがこの8巻にも入っているというね…。
・収録予定だったんならなぜ単話配信した?
・単話配信したのなら最新刊に収録は不要では?
…。
収録予定だったんなら、番外編の概要蘭とかに載せてください( ;∀;)
8巻への疑問と愚痴終わり。
一番のみどころに感じたのは何といっても、
薫と密が実の親子ではなさそうなところ!
顔が似てないってまさか、他人の子を攫ってきた(あるいは合法に貰い受けた)とはね…。
さすがの薫さん。
鈴木家(薫、優衣)の血が入っていないなら何故密が優衣さんのように美形なのか疑問だったんですが、
ハーフであるとか、別ベクトルの美形なのでは?という意見をいただいて納得するなど。
おまけに人の感情が読めるという能力者でもあるので、相当優秀な遺伝子の子と分かって自分のものにしたのかなー
密の過去編では、密の容姿で男を釣ったり裏の仕事をさせていた薫さんですが、それ以外のメリットがあっての養子なのでしょうか。
分かったことがある一方でまだまだ分からない要素まみれの本作品。
美花が密の実の子であること、そして叔父の洋史と邂逅したこと、すこーしずつ進んでいますね。
次回も楽しみ!
今日もお読みいただきありがとうございました(´ー`)
近頃の目標は一日1万歩歩くことです♪
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