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出会いと別れに家族は何を思う?最終巻目前―ラララ 9巻

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ラララ 9巻』金田一連十郎(著)ヤングガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)

ラララ 9巻:あらすじ

妻は考える。夫のこと。子供のこと。そして、母のことをーー。

病院から母親の容態が不安定だと連絡をもらった石村さん。

幼少期に母親から『いろんな人の支えになってほしい』と言われたことを思い出し…。

さらに、桐島くんと准くんが夕飯の買い物から帰ってくると、玄関先にはなぜかベビーカーが!?

そこから、驚きの事実が明らかに……!!

そして、家族は決断を…

(9巻裏表紙より引用)

ラララ 8巻:おさらい

亜衣さんの生みの親がついに登場!

女性の見た目に男性の心が宿る彼女(彼)は、男として生きるために亜衣さんを母親(厳密には祖母)に託した過去が判明。

そして亜衣さんとひと悶着あった桐島の親戚らにも変化が起きて…?

ついに訪れる別れの時

今はお父さんとお母さんが亜衣の存在に支えられているわ

あなたがいるから私達は色んな事が頑張れるの

誰かが側にいてくれるってとても些細な事のようで とても大きな力になるのよ

それを亜衣が感じなくても

亜衣以外の誰かにとっては とても意味のある事なの

引用元:ラララ 9巻

亜衣さんの記憶の中にある、育ての親である母親との会話。

幼少期(それも恐らく小学生)にして独自の世界を確立していた亜衣さんは、他人と関わることの価値を見いだせないでいた。

友人の一人も連れてこない亜衣さんにお母さんが贈ったのは、他人への興味をもう少しだけ興味を持った方が良いし、一人でいることは不都合が生じると説明。

何事もストレートに言う亜衣さんを気遣いつつも、彼女が納得できる形での説明を続ける母親は、面倒ゆえに人を避ける人生は、一人でも生きていけるという勘違いを生むし、誰かの協力なしに人の一生は成り立たないと主張する。

自分の存在が誰かの支えになることがあるし、誰かの存在が、自分の居場所となり得る…

と、人と関わることの価値や愛し合うことの意味を伝えたお母さんの優しさにグッとくるシーンでした。ミニ亜衣さんの可愛さも…

亜衣さんらしく生きるにせよ、少し人に興味を持ってみた方が、めぐりめぐって愛される人生になると言ったお母さんはやがて他界し、桐島と准と暮らす今を見つめた亜衣さんは、お母さん言葉に対し、

『私もそう思うよ』

『きっと あなたのおかげでそう思えるようになった』

『ありがとう お母さん』

という言葉を贈ってお別れします。

この子は誰の子?

桐島:……迷子かな?

准:……迷子っていうか……置き去りにされてる感が……

桐島:あ なんか手紙?みたいなの置いてあるぞ

准:なになになんて書いてあるの?

桐島:えーと……

引用元:ラララ 9巻

桐島家に再び平穏が訪れたのもつかの間、夕飯の買い物をした桐島と准は、見知らぬ女性が家から出ていくところを目撃。

ひっつめたボサボサの髪にマスク姿の女性を不審に思った桐島が声を掛けるも、

『ごめんなさい……!』

と叫んで逃げて行ってしまいます。

亜衣さんが知り合いから譲り受けたベビーカー(※3巻参照:元カノ偽妊婦事件)があると思った桐島は疑問を覚えますが、それとは色が違うと指摘する准。

恐る恐る二人がベビーカーの中を覗き込むとそこには、生後間もない赤ちゃん!!

ベビーカーのベルト部分に差し込まれた手紙には、

『この子は准の妹です 名前は深羽です』

『よろしくお願いします』

としたためられており、パニックになった二人は警察に届ける前に亜衣さんの病院へ行って事情を話してしまう(気持ちは分かる)

とある女性&置き去りにされたベビーカーから、准の妹ということはすぐに推測出来ましたが、本当に置き去りにされたかと思うと心苦しい描写で…。

主婦友と話す桐島が、手がかからない准に対し、可愛い時期を見逃しちゃってるんだよなぁ

という思いを抱いていることが判明してからの→乳幼児登場?

という、うがった見方をしてしまいました。

仲の良い桐島と亜衣さんですが、二人が実の子どもをもうける可能性は(個人的には)低いと感じたので、それもあっての登場なのか?という気がしていますが。

ストーカー大活躍

上谷:確かに少し前から准くんの周りを怪しい女性がコソコソしていました……

桐島:(やっぱり知ってたか)

(亜衣さんのストーカーがこんなところで役に立つとは複雑だぜ)

上谷:……けど

桐島:けど?

上谷:……ちょっと……居場所や詳細を話せる程

その人物について把握は出来ていないんです……

引用元:ラララ 9巻

深羽の身の回りの物はベビーカーと一緒にしてあったことから、お世話には困らず、亜衣さんの病院の産科で、しばらくの間面倒を見てもらえることに。

母子手帳にあった産院に問い合わせてみるも、生みの親の所在は知れず(逆に知れるケースってある…?)

ほとほと困る面々だが、桐島はある情報筋を頼りにするため准と路地裏に行き、亜衣さんのストーカーに声を掛けます。

ストーカーといえど情報を知らない様子に落胆しますが、今度は桐島が一人になったタイミングでストーカー・上谷から声を掛けられます。

そこで知り得たのは、准の母親が

  • 准に接触しようと1ヶ月半くらい様子を伺っていた
  • 差し迫った状況で困窮
  • 子どもの親(男)は不明

そして、ろくでなしに引っ掛かった様子の母親が男から逃れるために、子どもだけでも桐島家に託した…ということ。

いくら大変な状況でも、前の旦那さんと准を捨てておいてお願いって…!と怒りをあらわにする桐島と同様に、母親本人に説教をかましたという有能ストーカー・上谷(笑)

準レギュラーでもないのに繊細ネタであるメインストーリーを進めて関心されつつ…

どんないきさつがあったのか、彼女の元へ直接乗り込むことに!

一度は施設へ入った准が思う、”親のいない子ども”への思いと、妹への思い。

彼の意思を尊重したい桐島と亜衣さんがとった選択とはーーー。

家族の愛情が問われる9巻、次の10巻で、いよいよ物語も完結へ!!!

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