清廉でミステリアスな彼女の、熱すぎる恋心。

2018-05-22

『恋は雨上がりのように 1巻』 眉月じゅん(著)ビッグコミックス(小学館)

【あらすじ】

橘あきら17歳。高校2年生。

感情表現が不器用な彼女が、密かに想いを寄せる相手は

バイト先のファミレス店長・近藤正巳45歳。

青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、

人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす

小さな恋の物語、開幕

(裏表紙より引用)

 

【みどころ】

「(すき…)」

あきらは高校2年生の17歳。

無表情&無感情な顔が多いためか、よく機嫌が悪いの?と周囲に誤解されている笑

 

クールというか、年齢の割には冷めた美人さん。

人と好みがかぶらず、少し変なものが好き。

店長とか!w

 

「大変申し訳ございません!」

あきらの好きな人、近藤店長、45歳。

少しくたびれかけたおじさん、よくお客様に謝ってる笑

 

本当に、どこにでもいる普通の人。

 

「橘さん?」

 

ある日のバイトで、スマホを忘れたお客様を追い掛けるあきら。

全力を出しすぎたのか、陸上部での練習中に傷めた足が再び悪化…

 

店長に抱き抱えられて掛かり付けの病院へ。

 

足がめちゃくちゃ速いけど、ケガの所為で部活に復帰できない現実にぶち当たっていることがここで発覚

 

復帰出来ないのか、したくないのか、現時点ではハッキリしていません。

 

ただそれがきっかけで、店長と知り合って、心の隙間を埋めるようにバイトを始めたのも事実

彼女の雨降る心に店長が傘を差してくれたようなもの。

だけど相手は45歳。

 

想いびとである店長も、まわりも、誰も理解を示さず…。

 

「あなたのことが好きです。」

 

それでもあきらは自分の想いを貫く。

 

その姿が本当に眩しくて切なくて…、、

 

恋する相手の年齢とか、将来性とか、そういうものを抜きに心に惹かれるって尊い。

そういう風に人を見なくなって何年経つんだろう?

大人はとにかく相手の見た目やスペックで偏見を持ったり、付き合う価値があるかばかり考えがち。

寡黙なあきらの清廉な生き方、想いがほとばしる本作品。

 

あきらが足を怪我した経緯、店長への想いに気付くところで1巻は終了。

 

類書ある?(´;ω;`)尊い…

 

【感想】

アニメ化もしましたね!

1巻が出た時に、漫画家さんがこの作品面白いと呟いていた気がして、買ってみたらハマりました。

17歳と45歳の恋愛を描こうと思ったことが凄いし、ちゃんと面白いから本当に大好き。

好きな人の何気ない言動に一喜一憂したりキュンとしたり、、初々しさが大人には眩しい。

もう年齢的に少女漫画はあんまり読まないんですが、青年漫画の恋愛もの、それも少女視点の作品ということで割と大人向けの恋愛モノな気がする。

「こんな感情をかつて抱いたことがあったなぁ」と郷愁に駆られる作品です、同世代にも大人にもおススメ。

 

 

既刊リンク

眉月じゅん

ひたむきな片思いはやがて相手を揺り動かす、ーー誰にどう思われても

 

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