片付けの極意は努力より『工夫』!自分に合った片付け方を見つけよう♪
『「ちゃんとしなきゃ!」をやめたら 二度と散らからない部屋になりました 』なぎまゆ(著)コミックエッセイ(KADOKAWA)
【概略】
足の踏み場もないほど物が溢れすぎている友人宅のお片付けレポを通して、
整理整頓ができない理由、
キレイな状態を続ける方法を解説!
元・片付けられない人だった著者がおくる、お片付け系実録コミックエッセイ。
(この本情報 より引用)
【みどころ】
何故私はきちんと出来ないんだろう
何故私はこうなってしまうのだろうと
ずっと思っていました
(中略)
そして何度トライしても
「大雑把」である自分が
「几帳面」な人と同じにはなれませんでした
それならば必要なのは
几帳面な人と同じになる「努力」ではなく
大雑把な私でも片付いていられる「工夫」ではないか
そう思うようになったのです
(本文p3より引用)
『元・片付けられない人』だったという、なぎまゆ(凪まゆこ)さん。
普段は漫画家である彼女が、友人宅を片付けるに至った経緯や、その過程で感じたことをこのエッセイでは綴られています。
子どもの頃から片付けが苦手で、大人になってもその場しのぎの片付けを強行してはリバウンドを繰り返していたそう。
『どうしていつも上手くいかないんだろう?』
という疑問が頭をもたげては、あらゆる試行錯誤を繰り返し、周囲を観察して気付いたこと…
それは、
人それぞれに合った片付け方法、
収納方法があるんじゃないか?
ということ。
几帳面な人にとっては、散らかっていることはストレス
大雑把な人にとっては、キチンとすることはストレス
ということで…
片付けに必要なのは、
几帳面な性格を持ち合わせるのではなく、
大雑把な自分でも『散らからない工夫を凝らした部屋作り』をすることなんじゃないか
と気付いていきます。
つまり
他人と自分は性格も生活もまったく違うのに
〇〇みたいにちゃんとしなきゃ!
と思うから失敗してたのか…
ここで私はようやく
「自分にあった片付け方をしない限り 永遠に片付かない」
ということに気付いたのでした
(本文p47より引用)
片付けの持論をもつきっかけは友人宅にお邪魔した時のこと。
『物が見えている状態が苦手』という彼女の価値観と、
『大雑把』かつ『忘れっぽい』価値観をもつなぎまゆさん。
この二人の大きな違いこそが、
世にあふれる収納術や片付け方法が当てはまる人・そうでない人
が居るに違いないし、
自分に合っている方法じゃないと片付かない
という持論に達することに!
だから、
提唱されている方法
を取り入れるのではなく、
大雑把&忘れっぽい自分でも片付く方法
にこだわることになったそうです。
几帳面で片付けが苦じゃない人、方法論を取り入れることのできる人は多分、
散らからないんですよね…。
大雑把で忘れっぽくてズボラ(私)な人は、『そんなスタンスでも有り』なお片付け術でないといけないんですよね(>_<)
大雑把な人ほど
「簡単に出せる」こと
「簡単にしまえる」こと
とにかく
開けたりどかしたりなど
出し入れの手順を1つでも減らすこと
それにこだわれば部屋は散らかりにくくなります
(本文p49より引用)
片付けの方法論にこだわるというより、
自分の性格でも片付く方法にこだわった方が上手くいくということ!
ホコリがたまるレイアウト、そしてそれを綺麗に保つことが難しくて、手入れを手間に感じるようだったら、レイアウト重視の部屋作りでは掃除がハードルになってしまうということ。
洋服でも言えることですが、私はアイロンがけが苦手なので、スチームアイロンを買ってもらいましたが、それさえ億劫に感じることがあって…。
なので最近は、シワになりにくい服を探したり、シンプルなコーデを心がけています。
あとは洋服のレンタルを検討したり…。
大雑把には大雑把なりの暮らし方があるはず!笑
友人Mの部屋の間取り図
床の95%が物で埋まってる
うちは家族揃って片付けが苦手なんだけど
元から物が多いのにここのところ忙しかったからさらに荒れちゃって
(本文p57より引用)
友人の家を片付けたマンガを上げたことで、他の友人から片付けのお声がかかったなぎまゆさん。
プロじゃないから…と遠慮しかけるも、クオリティは問わない(とにかく助けて)、しかもマンガのネタにしてOK
ということで早速訪れると…?
想像以上の汚部屋っぷりΣ(゚Д゚)
そしてこのタイミングで家全体を片付けようと決めたそうで、
家族も便利屋さんを二人派遣したという気合の入れ様!
エレベーターのない3階なので、不用品の運び出しにかなり助けられたそう( ;∀;)
ここに
「ゴミ袋」と
「いるもの袋」と
「売る袋」を置くので
うんうん
私が中から床の上の物を
1つずつ手渡すから
その3つに分けて
…えっ
床の上から物がなくなるまで
それをやるから
ええっ!?
(本文p66より引用)
『物で埋まった床を片付けるコツ』
ということで、床に散らばった物をブルドーザー式にひたすら選別!
ポイントは、その場が片付け終わるまで絶対に動かないこと
大がかりな片付けは精神的にも肉体的にも大きな負担があるし、やりたく無いことを集中して行っているので、動いたり中断したら
気持ちがそれて戻ってこれない
別のことを始める
のだそう。
これはメチャクチャ身に覚えがある(`・ω・´)
だからいつも中途半端なところで終わっていたのね…。
集中して何かを行うことは、それをやる前から億劫だったりして気持ちが既に重たくなったりしますよね。
でもなぎまゆさんいわく、
使えない物と使わない物を徹底的に捨てて収納し直すこと
が片付けの要であり、とくに物に向き合い仕分けするのがとっても大事だそう!
だから、終わるまで絶対諦めない!のが大事(`・ω・´)
「いる物といらない物を分けること」
「収納先を決めて収納すること」
この2つを並行しながら行うのは難しいんだよ
(中略)
今はどこにしまっても
「とりあえずの住所」になっちゃって
また散らかりやすくなっちゃうんだよね
(本文p68より引用)
ブルドーザー式に片付けを始めたことで、
何がどこにあるか分からなくなりそう!と友人の強い抵抗を受けたなぎまゆさん。
せめて収納しながら片付けるのじゃダメ?と提案されるも、
仕分けしながら収納するのは、物が多い部屋では難しいと説明する。
その理由に、
⑴必要な物の総量が分からないと、どこに何を置くのかを決めるのは難しい
⑵取り敢えずでしまうから住所がはっきりせずまた散らかる
のだそう。
収納先を超えた量の物を持つから収納が出来なくなる(散らかる)ので、
まずは必要な物だけを残す努力を!
片付けても片付けても散らかる理由がここでようやく分かりました、
整頓と収納を同時にやっていたからなんですね…。
「物を持つということは
それを自分が管理するということ」
ということなのです。
(本文p106より引用)
物を置く住所(収納場所・展示場所)が決まっていないと、
部屋が散らかるもとになる
ダブって買いがち
物の品質を維持するのが難しくなる
などなど問題は様々。
作中でも虫に食われた服やホコリまみれの服、
カビやダニに蝕まれた本など、
放って置かれたことで悲惨な状態になってしまった物が沢山出てきます。
…
3日かがかりだとという友人Mさんのお宅はどうやって片付いたのか?
その後の後日談、ひとくちコラムなど、片付けに関するコツが満載!
この本では、主に個人の部屋(リビング・クローゼット)の収納が紹介されているので、
水回り関係は一切ナシです!
洋服、書類、書籍、趣味のもの、玄関周りなどなどが載っています。
物の仕分けに、
新生活で住まいを新たにする人に、
大雑把な人向けメソッドはいかが?
【感想】
可愛い絵柄に惹かれて立ち読み、気になって購入してみました!
ダイエットとお片付け系のマンガやエッセイは、好きなジャンルなので新刊が出るたびに欲しくなってしまいます笑
なぎまゆさんはお片付けのプロというわけではなく、あくまで『元片付けられない人』として友人宅の片付けを手伝っていくのですが、独自の理論と試行錯誤の結果得た知見で、
散らかる理由、
片付く理由、
それぞれをきちんと相手に伝えて、一緒に問題解決をしていく様が見ていて爽快でした(`・ω・´)
どちらの友人もかなりのお部屋の住人なので、当てはまらないけど(そこまでじゃない)…と思われる方もいるとは思いますし、私も思いました笑
でも、モノを所有するときには『自分がそれを管理する(そのことについて責任を持つ)』
としっかり確認したり、
用途や動線に合わせて物の住所を明確に(ネーミングも併せて)。
などなど、新生活シーズンであったり新しい物を手に入れた時にも使えそうな方法が描かれていると思いました。
片付けはとても大変なことで、その大変なことから人は逃れたい(だからなかなか片付かない)。
という事実も見過ごせないと思いました笑
物の整理整頓が大変じゃない人なんかこの世にいないはず(と思いたい)…!
今日もお読みいただきありがとうございました♪
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