ついに答えが出る二人の関係―来世は他人がいい 5巻
『来世は他人がいい 5巻』小西 明日翔 (著) アフタヌーンKC(講談社)
来世は他人が良い 5巻:あらすじ
君のこと甘やかしたいのに
たまに
めちゃくちゃにしてやりたくなる
吉乃の地元・大阪で、大騒動勃発ーー!
吉乃と霧島、そして翔真。
3人は手を取り合って(!?)この騒ぎを鎮圧できるのか?
霧島は、何か重要な鍵を握る謎の男・アザミとの直接対決へ。
その戦いの最中、思いがけず霧島の本心が明かされる……。
吉乃と霧島、二人が行き着く先は、「結婚」か「絶縁」かーー
ついに、ひとつの答えが出る!
(4巻裏表紙より引用)
来世は他人がいい 4巻:おさらい
夏休み期間中、実家のある大阪へ帰省することになった吉乃と霧島。
一人別行動を取る霧島に不信感を抱いた
事態は収束へ
霧島:俺のためにここまでしてもらって申し訳ないですけど
心当たりがありすぎてどれか わからないんですよね
何の用ですか?
?:染井吉乃はどこ?
引用元:来世は他人がいい 5巻
帰省先の大阪で、ひと騒動を巻き起こしてしまった霧島。
自分が狙われていると承知の上で雑魚チンピラを公園に集め、辺り一帯を停電させ、目をくらませた隙に片っ端から消していく(霧島本人は見えてるの?)。
敵方であるはずの、”アザミ”という寡黙な男性が、味方であるはずのメンバーの一人をスタンガンで倒した(邪魔だからどけた感じが強い)後、
霧島:『小津健斗に赤座しおりとつるんでたチンピラに…こんな回りくどいことされた上に 大阪まで追いかけ回されて迷惑なんですよね』
と、何の用で追ってきてるのか尋ねてみるが、彼は霧島ではなく、霧島と行動を共にしている吉乃を探している様子。
顔と体以外に取り柄のない女を追うなと論点をずらそうとするが、吉乃に用がある様子のアザミの気迫に、殴り合いがスタート。
至近距離でアザミの顔を見た霧島は、
霧島:『お前…周防 薊(すおう あざみ)か』
と呟き、薊と顔見知りの様子。
整形したらしい薊を一発で判別出来なかった霧島は、過去にも何らかのやり取りがあったのかも…?
二人の関係性が分からないまま引き分けとなり、姿を消す薊。
組織がらみの
天パ:お前桐ヶ谷組の枝の組員か?
お前みたいな下っ端
組が今 どうなってんのかわからねぇだろ
翔真:…どういう意味や
引用元:来世は他人がいい 5巻
翔真とやり合っていた天パ(名称不明)もなかなかの手練れ。
決着がつかない中、天パのスマートフォンに来た連絡により、チームは撤退。
霧島に何の用があるのか尋ねる翔真に、霧島には用がない上に、これから組同士のデカい揉め事が起きると明言する天パ。
それに霧島も一枚嚙んでいる様子…。
吉乃の祖父率いる染井組、兄弟盃を交わした深山一家、はたまた別の組織の動きなのか…。
何も掴んでいない翔真と、少し先を見据えて行動している天パとで、ハッキリする構成員としての質。
翔真はケンカが強く吉乃への思いは人一倍あるだろうけれど、構成員としてはまだまだ未知数な様子。
嗜虐
時々こういう時がある
説明しづらいけど
君のこと甘やかしたいのに
たまにめちゃくちゃにしてやりたくなる
引用元:来世は他人がいい 5巻
大阪での事態を起こした小津健斗を黙らせ、汐田菜緒との関係も切った霧島。
暗躍する霧島を補足できたのは、前に渡したうさぎの手作りキーホルダーに仕込まれた小型GPSのおかげ。
探知されていると分かった上で受け入れていた霧島の態度に、愛されているのでは…と改めて感じた吉乃は、自分のやったことはすべて彼に伝える。
椿に以前言われた、霧島の心は愛なのか執着なのか見極めたかった吉乃に霧島は、
吉乃の左耳に右手で触れながら髪を耳にかけ、そのまま後頭部に指を回し、
霧島:『…吉乃 頭 小さいね』
『片手で捻り潰せそうだ』
と冷酷な瞳で呟く霧島に、思わず手を掴んで抵抗する吉乃。
一切自分に関心を抱いていない様子だった吉乃が、関心を持ってくれてGPSまで付けられたことが嬉しかった霧島。
そして、騒動のすべてを片してそれでも生きていたら付き合うという約束を交わした二人は、吉乃の提案でじゃんけん勝負を始め――
何度勝負しても勝てない吉乃は、とうとう霧島と付き合うことに!!!
来世は他人が良い 5巻:感想
待ちに待った5巻が出ましたね!
と、同時に、悲報とも言うべき(個人的には)ツイートが作者の小西明日翔先生のアカウントから分かりましたね、、
恐ろしいことに、5巻のプロット自体は2年前に書き終わっているもので…………来世他人完結させたら本気で作画やめたいのでもし隙間あれば原作売り込み行脚にいきます……。
— 小西明日翔 (@3Fe2O2Fe3O4) May 22, 2021
春の呪いの頃から小西先生の絵は大好きなのですが、今回の連載で思うところがあったのか、今後の作品について作画はどなたかにご依頼される様子…。
非常に残念です。
…
さて5巻は、大阪での騒動が収まったものの、なにかしこりを残す形での終わりとなりました。
周防 薊がなぜ吉乃を探しているのか、霧島が吉乃の盾になっていたっぽいこと、そして、組同士の抗争が始まろうとしていることなどが分かりました。
もっともっと衝撃だったのは、吉乃のお父さんが殺されたらしいことも5巻では判明しました。
吉乃の認識では、交通事故で死んだと聞かされているようですが、組長・蓮二の口からは
『杏介(吉乃父)が殺された時はどうにか収めたけど そろそろ俺も抑えきれん』
と語っているので、吉乃を守るべくずっと攻防を繰り広げている様子…?
付き合うことになってもラブラブ要素はあまりなく(吉乃が霧島を好きではないので当たり前と言えばそうですが)
不穏な空気が流れたままの終わりとなって、続きが気になりすぎてアフタヌーンに手を出してしまいそうです…。
6巻は2022年の春ごろ!その時まで頑張って生きようと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
5巻の続きはこちらから→アフタヌーン
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