夏休み期間に大阪へ帰省する吉乃と霧島ー来世は他人がいい4巻
『来世は他人がいい 4巻』小西 明日翔 (著) アフタヌーンKC(講談社)
来世は他人がいい4巻:あらすじ
人が大人しくしてたら
どいつもこいつも
舐め腐りよって
ヤクザの孫同士、婚約を結ぶことになった吉乃と霧島。
夏休みをむかえ、吉乃は霧島を連れて地元・大阪へ帰省することに。
染井組の面々や昔馴染みの翔真と久々の再会を果たす。
一方霧島は、裏で元カノ・菜緒に接近中。
大阪に着いてきた理由も彼女が絡んでいるようで……。
やがて吉乃と霧島に危険な影が忍び寄りーー
二人は事件に巻き込まれてゆく!
(4巻裏表紙より引用)
来世は他人がいい3巻おさらい
翔真の登場により、生まれて初めて嫉妬という感情を抱く霧島笑
二人の婚約には、組長が直々に絡んでいて…?
霧島の元カノ・汐田菜緒も登場し、大阪で何かが起きそうな予感ーー
来世は他人がいい4巻:みどころ
『何かあったら連絡して』
仕事で大阪へやってきた、霧島の元カノで大学生の菜緒。
元カレ、小津健斗の親が営む芸能事務所で、モデルの女の子が事件に巻き込まれたという噂をそれとなく知った菜緒は、それを行ったのが小津なのか小津の知り合いなのか不安を抱き…久々の再開を果たした霧島に、再び接触しようと試みる。
霧島の存在を、暴力装置として期待するのもあるけれど、
単純に顔と体が好み
という菜緒、清楚キャラで頑張ってるけどかなり煩悩のかたまり笑
『はい あげる』
大阪に来た当日中に接触する霧島と菜緒。
吉乃の実家へは泊まらずホテルステイする霧島に警戒する翔真は、
『何しでかすか分からないから、ちゃんと見といた方が良い』
と吉乃に忠告する。
宿泊はしないものの、吉乃の部屋に足を踏み入れた際、見つけたうさぎのキーホルダーを気に入ったらしい霧島。
のために、新しいうさぎのキーホルダーを作ってあげる吉乃。
他愛のないやり取りにも見えるし、重要な意味を成すようにも見えるし…
どっち!?笑
『え?知り合いってもしかして深山霧島?』
霧島の近況と、付き合っているのかも?という噂が流れている女のことが気になる菜緒。
接触した際、霧島のスマホの待ち受けになっていた吉乃のことを覚えていた菜緒は、ボランティア活動で参加した大学の近くの大学で、偶然遭遇する吉乃に動揺する。
吉乃の目的は受験する大学の見学。
自分と同じくらい見目麗しい吉乃に、珍しく敵対心を燃やす菜緒…
だけど、噂と違って危ない雰囲気を持たない吉乃に、拍子抜けしてしまう。
関わったついでに霧島について質問する吉乃が知ったことは、
- 菜緒と霧島は同じ私立小学校出身
- 両親がいる(お金持ち&それなりの地位もあるニュアンス)
- 空手道場に通っていた
1巻で描かれていたとおり、その時期に暴力沙汰を起こしたことは間違いなく、その後はどうなったか不明だそう(菜緒は1学年上なので、事件が起きたのは霧島が11歳位?)
そして吉乃の申し出でLINE交換をした二人。
どうみてもサブアカ…と呟く吉乃だけど、霧島について知る人間が全くいないため、知るための接触かな?
大学に向かう途中まで同行していた霧島が、校内には入らず何処へ行ってしまったんだろう笑
『お前アイツに売られたんだよ』
クラブのような場所?に居る菜緒。
そこで近いづいてくる、元カレの小津健斗。
小津に、霧島と通じていること、それからアメリカ留学時にマリファナを吸っていたことを指摘され、女子アナに内定しているのに、汚点だらけで大丈夫?wと煽られてしまう。
自分の愚行が誰にもバレていないようで、彼女の立ち居振る舞いに関心のある人間は多いもの。
恐らく菜緒は、自分が思っている以上に努力家でも完璧な人間でもなく、詰めの甘い人物だと周囲に認識されていた模様。
自分への評価が高すぎたこと、周囲の目を舐めていたことを覆されるハズもなく…
そういった汚点をネタに、霧島を指定する場所に呼べとのたまう小津。
事務所とヤクザ、彼個人もヤクザと付き合いがあることから、霧島とで一触即発の予感…?
上手く男を使い分けているようで、そんな彼ら(クズら)の手のひらで踊っていた事に気付かされた菜緒に、断るという選択肢はある筈もなく!
『俺』
帰省ついでに大学見学をしつつ…
内一日は、遊びにいく吉乃と霧島。
二人っきりで過ごす水族館デート(デートじゃないと言い張る吉乃)。
そこで二人は、初恋がいつだったとか、誕生日とか、好きな食べ物とか、
普通なら初歩に交わしてそうな会話を試みる笑
地元(大阪)の大学を受けるとか、結婚する気などさらさらないと言い切る吉乃と、嘘か本当か分かりにくい返答をする霧島。
…の持つ、意味深な表情と雰囲気。
何かを告げようとして、それを遮る着信音。
霧島を呼ぶ相手は勿論……!
吉乃の地元(シマ)で始まる戦争!?
死体は何体転がるのか?????w
来世は他人がいい4巻:感想
4巻感想、遅くなってしまい申し訳ありません。
産後のポンコツ頭では、話の流れを掴むのに手こずりに手こずりました笑
えーっとこれは、
菜緒に目を付けた霧島が取り入り、その付き合いを周囲に漏らし、それを察知した小津が強請のネタに近付き、まんまと嵌められた菜緒が後戻り出来ない&ヤクザ同士の抗争の餌食にされたって流れでいいんでしょうか(違うんでしょうか)。
小津が作中で、『お金よりも欲しいのは人脈』と言っていたの、ヤクザ同士ならなおさらどういう付き合いが敵味方になるか分からないようなところがあるし、お金で解決しないことも多いでしょうから、分かる気がします。
”ヤクザとの付き合いがある”けどヤクザじゃない
ラインを小津も霧島も引いて見せているようですが、考え方、行動様式が似ていたらそれはもうニアリーイコールヤクザなんではと思う私です笑
小津はギリギリでも霧島は黒な気がするしなぁ。
キャラクターの中では比較的昼行燈というか一般人よりな吉乃も、そんな彼らの行動をみてついに行動を起こすし、そんな彼女は誰よりもヤクザに見えるから環境とは恐ろしいと思う次第です笑
5巻は来春に出るとのこと、抗争の転がり方次第では吉乃と霧島の関係にも変化が起きるようなので、続きが一層楽しみです!
今日もお読みいただき、ありがとうございました♪
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