【まとめ記事】復讐の未亡人
『復讐の未亡人』黒沢R(著)アクションコミックス(双葉社)
ゴミ屋敷とトイプードルと私シリーズ同様、とてもよく読まれている復讐の未亡人。全シリーズの時系列を羅列しつつ、まとめていきたいと思います!
主人公、密が復讐を実行するまで
すべての始まりとなった電子書籍の第一巻、復讐の未亡人。
こちらの内容と続刊とでは食い違る設定も多く、最新まで読んだ後に1巻を読み返すと繋がらない部分も多々ありますが、1巻は1巻で綺麗に纏まっていてやはり面白い作品。
美しい人が冷徹に、そして艶めかしく復讐を実行していく度胸とスリルにハマった方も多いのではないでしょうか?
密の、『死ぬより酷い目に遭わなきゃ』というセリフがお気に入りです。
凜との出会いで始まる新たなる復讐
読み切り感があった復讐の未亡人の、まさかの続刊!最高に嬉しかったのを覚えています。
真言と共に生きることを決めた密はタワマンに居住。
隣人の老婦・坂本 和代、復讐を望む勝浦 凜との出会いなど、キャラクターが増え一気に賑やか(?)になりました。
小学生にして自殺未遂をした凜の置かれた状況はかなり悲惨なもので、継父からの暴力や性的虐待、弟・俊の死や実母からの暴力や拒絶など、読むに堪えがたいものがありました。
凜の母親・日美子が壊され、次なるターゲットは凜の友人である萌愛(もえ)のママに決めた、すべての元凶の勝浦恭人。
クズ男を描くのが上手すぎる!と震えるほどでした。
そんな凜の境遇を黙って聞いている密が自分の幼いころと重ね、ここから密の過去回へと繋がります。
密は復讐を実行するにあたり名前を変えているのですが、生まれた時の名前は美月と言います。
苦しめられる人々
子どもの頃に苦しんでいた密にとって頼りになったのは叔母の存在で、今の凜にとっては密が頼りになる存在。
密と関わる中で周囲と上手くことはとても重要と判断した凜は、継父の所在をつかみ、いじめっ子の苦しみも取り除いていきます。
陽史とも接触していく凜はいよいよ継父に復讐を実行しますが失敗…。
そんな継父を、萌愛のお母さんが拾ってしまうというね…ダメ男以上にダメ女の方が厄介だなぁと感じた展開でした。
萌愛の元から継父を追い出すべく協力してくれたみーちゃん(凜、萌愛の同級生で元いじめっ子、家庭内暴力の被害に遭っていた)が今回の件で
萌愛『人の事を悪く思う時は私に良くないところがあるからだってママが…』
みー『は~…私の親戚にもそういう事言うおばさんいる…』
『おばさんの子供もあんたみたいにお利口だった』
『自殺しちゃったけど…』
というやり取りが印象的でした。
そして、山下晴菜が真言のことを意識しだし、営業のクズこと長谷川と付き合いだしたのもこのあたりです。
ついに見つかる密の実子・美花と、密が気になる山下
長谷川と付き合いだした山下は、恋人なのかセフレなのかよく分からない感じでずるずるした関係を続けます。
密基準で仕事を取ってくる長谷川に不満を募らせたエンジニア経由で、派遣にしてスペシャリストの鈴木 密の存在を知った山下は彼女を調べることに…。
萌愛のマンションに出入りする凜と知り合いになった美花。
見た目からしてもう密と瓜二つ!
凜の活躍が目立ち、凜の復讐は完全にストップ。
山下が不穏になってくる巻でしたね。
密の父親は誰?生い立ちと凜と美花
密の父親候補が多数いるという狂った実母・薫
心優しい叔母・優衣
二人に育てられた密は、『それぞれどちらにも似ている』と分析する。
12年の時を経て見つかった美花は、どちらかと言えば陽史似だと感じる密は、すぐさま接触することなく美花の様子を伺うことに。
戸籍データがなく小学校にも通っていない美花だけれど、字が読めて話せて、パソコンを使ってハッカーまでしているあたり、学校不要の天才児という感じ。
誰に教育を施されたのでしょう?
でも性格は密以上に冷徹無慈悲で、一緒にいる女性(全身整形を施した薫?)に似ている模様。
密が子供の頃に親の勧めで行っていた仕事で知り合った男性も『マコト』ということから、=真言?と一部で混乱が発生。
プログラミングに精通していて容姿も似てるからややこしい…。
密が優吾を愛した理由、子供を宿した理由なども7巻で判明します。
8巻では美花が生後3ヶ月にして連れ去られてしまい、そのまま失踪。
探すことを諦めた密は、自分の人生を生きますが、やはり心のどこかで気になっている様子…。
山下晴菜の中に棲む鬼の存在
真言の身辺を伺う山下を尾行する凜、という構図が定着したころ、時は5年遡り、山下の周囲が描かれます。
もともと気弱で被害妄想が強めな山下ですが、エスカレートするあまりに犯した凶行やハッカーの手法など、想像以上に闇が深いキャラクターということが分かった9巻。
そして10巻では、叔母の優衣の家でお世話になっている頃から陽史と繋がっていたということが判明。
平穏無事な生活に嫌気がさし、隠れて情事を行うことにこそ刺激を覚える密の歪まない性みたいなものに空恐ろしさを覚えた回でした。
真言を狙う山下を警戒して、別れを切り出す密
虐げられていた山下は長谷川を手にかけ、真言を手に入れるべく本気を出す。
そんな山下の動向を察知した密は、危険が及ぶ前に真言に別れを告げ…。
山下の危険性に気付いていた凜も、陽史と共に彼女の家を調べることに。
山下の、弱い振りして本当はとても醜悪な人間性が苦手だったので退場してくれてひと安心な私です。
凜の生家は残し、家を維持するための費用もスマホで稼ぎ、山下の尾行と自宅の特定、それから犯罪供述されるまでがプロ過ぎて、見た目は子供、頭脳は大人なあの子なの…?という感じ。
真言の過去編突入
山下晴菜という脅威が去り、久し振りに真言と密の時間が訪れるかと思いきや、真言の生い立ちパートへ。
正義感溢れまっすぐ育った常識人という印象の真言も、幼いころはかなり苦労した様子。
父親が見捨てた鈴木親子をミエというロシアクオーター美女が介入し、なんだか面白い方向(?)へ転がっていきます。
14巻では真言のお母さんが病を患ってしまったきっかけが分かったり、里親さんとの交流があったりと、まだまだ紆余曲折していきます。
おわりに
復讐の未亡人が、どんな終わり方をするのかまだまだ検討もつかないですね。
改めて読み返すと、面白くも恐ろしくもある作品だと思いました。
ただただ世の中の理不尽さや、防犯意識を持つことの重要性は高まった気がします。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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※本ページの情報は2021年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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