押し寄せる試練と葛藤の連続にマキは?そして恋人の過去も
『情熱のアレ 3巻』花津 ハナヨ(著)クイーンズコミックスDIGITAL(集英社)
【あらすじ】
自分から誘ってもいいの――?
大野との急接近に、気持ちが翻弄されるマキ。
好きじゃなくても、セックスできちゃう?
男の人の体と心は、別モノなの?
信じたいけど、信じるのが怖い――。
オトナの乙女がアダルトグッズ業界で奮闘!
揺れる乙女ゴコロの第3巻!
(この本の情報 より引用)
【みどころ】
『でも 自分の体を知ることは そんなに悪いことでしょうか』
大野さんが勤める会社が主催する、アダルトグッズに関するトークショーに参加するマキ。
様々な悩みや問題を持った人、それを助けるグッズや機会を作る人、
知識が増えることで、いかに自分が【自分の悩みを解決するためにこの世界に入ったか】を実感する…。
帰り道、イベントを反対する市民団体に遭遇。
【少年・少女の性を守れ】とプラカードを掲げ、アダルトグッズ販売を阻止するが、そこで彼らと真摯に向き合う大野さん。
海外出張でも税関で止められるたびにきちん説明をし続けてきた彼の姿を見て、
『彼とちゃんと向き合おう』と決めたマキは、ついに彼と結ばれる…!♡
『できました新商品』
オーガニック系のローションが作りたいと発起して、ついにできた新商品♪
米ぬかエキスが入っているため、肌に塗れるくらい優しい作り&化粧品としてもお店に出せるんだとか(欲しい)。
新商品完成、バラエティショップ以外にもホテルに卸したりと、やる気満々なマキ(∩´∀`)∩♪
恋がうまくいっていると色んなこともうまくいくのはあるある!
『いつか来る終わりのことは簡単に想像ができるのに』
え!
幸せ全開と思ったら急に病みモード???
『王子(大野)との将来が思い描けない』
というマキ、前の恋を引きずっているのか、自分の評価が低い大野さんのことが気になるのか、何かを怖がっている様子…。
【上手くいかなさそう】ということほど本当にその通りになったりするから、ここは心が通じ合ったことを純粋に祝福してればいいんでは……?
『丹精込めて作ったものが売れないって悲しい』
新商品完成して、お店にも置いてもらったけれど、売れ行きは微妙…というかはっきり言って売れてないみたい( ;∀;)
【低価格】【ボリューム】で勝負しているお店に、【高価格】【高品質】なモノを置いているので、スルーされやすいのはまあ仕方ない…。
品質だけ聞けば欲しいけれど、まわりの商品がこれよりかなり安く売っていたら躊躇しちゃうかもなぁ。
全部が高品質&高価格ラインナップのお店なら違ったかも?セレクトショップとか(。-`ω-)?
『単純によろこんでもらえたらうれしいじゃん』
次の商品は、普遍的で多くの人にも手を取ってもらえるような商品を作ろう!と再び立ち上がるマキ達。
【社長代理】に就任したこともあり、営業や接待や、人の縁を大切にすべく奮闘し…。
新商品開発のために行いたいアンケートを、自社が開催している下着のファッションショー内で取る?と取引先の人に提案され、早速参加!
そこで…前の会社の同僚(普通の意見が聞けるかも)を呼ぶことに。
前職ではこういうことに関心があるようなキャラじゃなかったことを自覚するマキだけど、
『どういう気持ちでこういうものを売ってるの?』
と何気なく聞かれた質問に素直な気持ちで答え、
【自分とは無関係だと思っていた扉を開けてみたら意外と楽しかった】と回想する。
アダルトグッズや性に関する話題って、子どもの頃や一般的にはほとんどする機会無いけれど案外みんな関心があったり持論があったりで、
話してみると面白い見方があったりするのかも。
『断られた時の屈辱的な気持ちなんて』
ファッションショーの日、マキの誕生日だったこともあり大野さんとデート♡
の筈が、母の入院や仕事の後処理でバタバタしている間に緊急事態に直面する大野さん。
バーで飲んでいた女性客に吐かれて家まで介抱し、
そこで投げ掛けられる言葉に、過去の苦い経験がフラッシュバックする。
イケメンで仕事ができて優しい大野さん。
だけどどこかいつも自分に自信が無くて儚げ。
そんな彼の暗い過去とは…
『セックスはなくても 類くんはちゃんと愛してくれてたんだ』
同僚と再会したことで、ついでにFacebook登録を勧めらたマキ。
早速使ってみると、元カレ・類くんからメッセージ。
レスになって気まずくなって別れた二人だけど、彼はいつの間にか結婚して子どもまでいる様子!?
別れて一年後の彼の近況に頭が追いつかないマキだけど、会って話してみて分かったのは【彼なりに愛情があった】ということ。
マキが望むことをしてくれなくても、思い通りに分かり合えなくても、類くんなりに考え行動し、マキと幸せになりたかった。
そんな思いが感じ取られた。
類くんあんまり好きじゃなかったけど少しモヤモヤが晴れたかも!
『「セックス=愛」だと思ってないんだ僕は』
吐いてしまった女性を介抱した日、ベッドに誘われたという大野さん。
恋人に酷い捨てられ方をした彼女を、時間をかけて説得したという彼の言葉を信じられないマキ。
それ以前に、大野さんの同僚・青山から、『彼は人から嫌われるのが怖いから誰とでも出来る』と聞かされていたマキは、
何を信じたらいいか分からない状況に。
セックス=愛
じゃないなら、
愛がなくてもセックスできるということ?
自分とできるのも誰でもいいから?
逆に、
『マキはセックスさえしてればそれで満足なの?』
と聞かれてしまう。
噛み合わない二人のモノサシ。
愛情と性愛の難しい関係、
二人はどう切り抜ける!?
【感想】
無料漫画で読んだあとに購入に至ったわけですが、面白くて何度も読んでしまいます。
各キャラクターの背景には、実際に同じ経験をしたとか同じことを考えていたであろう生の人間の気配を感じるほとリアルです。
というか、漫画を読むと(これは実話か実在の人物なのか)、現実にあったお話なのかということばかり考えるようになってしまいました。
マキは、セックス=愛、という価値観が肥大しすぎてて、人のことも自分の目で通してしか見られない状況に陥っているので、
容姿と年齢で見ればそれなりに多角的に物事を考えられそうなところがそうでもないので……割と初心?奥手?なんだなぁと思いました(3巻で気付いた)
人の数だけ価値観があるはず…。
次でいよいよ最終巻です、今日もお読みいただき、ありがとうございました!
お花見に行ってきたんですが、また行きたくなってしまいました…(屋台のご飯が食べたい)
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