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秘められた過去、重なり合う想い――彼らの胸に宿る確かな愛

『この愛は、異端 3巻』森山 絵凪(著)ヤングアニマルコミックス(白泉社)

【あらすじ】

その悪魔は、醜悪な己の黒い魂のかわりに

誰よりも美しい魂を求め続けたーー。

魂を捧げ、人として生きる。

淑乃の決意を前にベリアルに生じた迷い。

2人の関係に大きな変化が訪れる。

そして明かされる契約の真相。

悪魔と少女、儚く美しい、異端の愛の行方は…。

(3巻裏表紙より引用)

【みどころ】

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『天の国にベリアルという嫌われ者の天使がおりました』

2巻 にて、生前の肉体(貞操)と死後の魂を捧げる代わりに、『ずっと一緒にいる』という契約を打ち切りたいと申し出たよしの。

悪魔であるベリアルを愛していると自覚した彼女は、

  • 愛する人と結婚し、子どもをもうけること
  • 幸せな家庭を築くこと
  • 人として生きて人として死ぬこと

↑これら望みが叶わない以上、二人の関係は平行線…。

ゆえに、悪魔と契約をしている状況そのものを終わらせようとしている。

数千年に一人と思しき美しい魂の持ち主、よしの。

彼女そのものには興味がなく、その魂だけを頂ければ良かったはずのベリアルの心に生じる迷い…。

前回はよしのの提案を受け入れることなく、二日間の暇をもらったベリアルがよしのとの思い出を回想するーー。

よしのが人生に絶望した頃の、13歳に出会ったと思われる二人は、もっとずっと前に出会っていた。

そして明かされるベリアルの生い立ちと堕天使になった理由。

神に歯向かった天使は全員天から堕とされ、悪魔と化すもベリアルだけは天使の姿のまま。

堕天使となった仲間らと同じ姿になる為にあえて醜悪な姿に化けて、自分の真っ黒な魂の代わりに、誰よりも美しい魂を誰よりも多く集めるようになったーー。

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『この懸命に生きる美しい小さな命の為ならば』

よしのの魂は格別に美しい。

ーーゆえに、ありとあらゆる魑魅魍魎からつけ狙われてきた。

生まれてから今まで多くの受難を跳ね返してきた強運の持ち主だと周囲からは思われていたが、本当はベリアルがそれらをすべて跳ね除け彼女を助けてきた。

受胎の瞬間からよしのに目をつけていたベリアルはその桁違いに美しい魂を奪うことが目的だったけれど、ーー成長する姿を見守り助けていくうちに、慈しみが、愛情へと変わっていきーー。

よしのの自殺を止めるために行った契約。

本当は、彼女と過ごすことで神や魑魅魍魎が嫌う悪魔の加護(肉体の穢れ)を受けさせていた。

そしてもう一つの真実は、そんな加護を受けるための”対価”は肉体か魂のみでそれ以外は何の価値も持たない。

にも関わらず、対価がキスや愛撫で済んでいたのは最初の契約の際によしの自身が拒んだから。

ベリアルはずっと、よしのから対価を貰わずに情を注ぎ大事に育てられてきた。

世にも厄災をもたらす悪魔、そんな存在である自分が、抱いてはいけない感情…。

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『子供は…完全な人間ですか?』

仲間内では有名な、人間と結婚した堕天使・アスモデウスのもとを訪ねたベリアル。

どうやって彼女と結ばれたのか、そしてもうけた子どもは人であるのかなど、

悪魔と人間の婚姻、その生活についてつぶさに尋ねていく。

よしのの願い、

『愛する人と結婚して子どもを作り、本当の家族を得ること』

を、叶えるためなのか、難しい顔で惚気(?)を受け入れるベリアル…(`・ω・´)!

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『ハリー・ウィンストンをどう思います?』

誰?俳優さん?

と答えるよしのの好感度は相変わらず高いし女子力は低い笑

アスモデウスが奥さんにハリーウィンストンを贈った(だけど突っ返された)という話をきいて、よしのに贈る指輪についてそれとなく訊くべリアル(`・ω・´)!

ベリアルのコートのポケットからプレゼントが見えてしまったため、

自分の提案を無視して恋人モードに突入させる気だな?と勘ぐるよしのと、

ハリーウィンストンなんか(女子力皆無だから)知ってるハズなかったな…と思うべリアル、二人ともずれててかわいい笑

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『あなたが自分だけに依存するように仕向けたのですよ!!』

人間と行動をともにする悪魔を狩っているという噂の大天使・ラファエル。

よしのの両親の願いを聞き入れ、またベリアルを粛清する為についに日本にやってきてしまった。

よしのと接触したラファエルはベリアルも呼び出し、ベリアルが今までしてきたことをよしのに聞かせる。

よしのが知っていること、知らないこともすべてベリアルが仕組んできたという風に吹聴するラファエルは、天使ながらやり口は悪魔のよう。

天使と悪魔が存在する世界では、その立ち位置は曖昧なのかな?

詳しければもっと楽しめそうな背景が(`・ω・´)!

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『よしのでなければ何の意味もない…代わりなど利かない…』

天使時代の元上司であるラファエル。

力の差は歴然で、ベリアルはあっという間に追い詰められてしまう。

両方の羽をもがれ、右腕を切り落とされ、すんでのところでサタンに助けられる。

瀕死の状態を見たサタンは、ベリアルとよしのの契約を破棄する提案で、悪魔と天使の戦いに停戦を要求する。

仲間が狩られ、ベリアルも殺される寸前だった状況を覆す一手だが、

よしのと離れたくないベリアルはそれでも首を縦に振らない。

森山 絵凪:この愛は、異端 3巻(白泉社)

『結婚…してやってもいい…』

こんな状況のさなか、やっと契約書を出したと思ったら、

地獄での婚姻届け

よしのの願いは『愛する人と結婚して子どもをもうけ、幸せな家庭を築くこと』

ずっと一緒に居ることは平行線だと思ってきたよしの。

ベリアルの心にもよしのを想う気持ちはあって、それを叶えると提案してきた。

神や魑魅魍魎が好む特殊な魂の持ち主であるよしのを、それらから守って来たベリアルは、結婚して生涯添い遂げると誓う。

よしのの答えはーーー。

【感想】

1,2巻に比べてやや厚みのあった3巻。

どんな内容なのかと期待に胸を膨らませて読み、2回ほど泣きました( ;∀;)

家族愛の強い本作品、ベリアルの清らかで純度の高い願いに感銘を受けてとても感動しました。

すれ違っていたようでちゃんと繋がっていたお互いの気持ち。

本当の主人公はベリアルなんじゃないかと思うほど彼視点の感情が描かれていました。

3巻で、『一部完結』とのこと。

4巻からは第二部となり本当の物語がスタートするそうな。

今までとはがらっと雰囲気変わりそうですが、それはそれでとっても楽しみです。

今日もお読みいただきありがとうございました!

おろしたてのダウンコートを早速汚しました…(´ー`)

既刊リンク

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