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妊娠した日をきっと思い出したくなるはず、ある70代夫婦に起きた奇跡

『セブンティウイザン 1巻』タイム 涼介(著)BUNCH COMICS(新潮社)

【あらすじ】

夫婦の愛に、あなたもきっと涙する。

その日、江月朝一(65才)は定年退職を迎えた。

家に帰ると妻、夕子(70才)から信じられない事実を告げられる。

「私、妊娠しました」。

終活、そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。

まったく新しい、家族の愛の物語が始まる。

(裏表紙より引用)

【みどころ】

「終わったな 何もなかったな」

会社の業務変更について行けず、そのまま定年退職の日を迎えた、江月朝一65才

5つ年上の奥さん、夕子の体調が優れないということで、送別会を断り定時で帰宅する。

「癌?」

夕子さんから、体調が悪いのは『妊娠していたから』と告げられる朝一Σ(-᷅_-᷄๑)

エコー写真に癌と言ってみたり、

つわりで苦しむ夕子さんに脳梗塞?と聞いてみたり、正直でちょっととぼけてる笑

どうしても信じがたい朝一はネットで前例がないか調べたり、書店で育児書を手に取ったりと、現実味も落ち着きも持てない心を埋めようとする。

そんな彼とは対照的に、夕子さんは産むと決めていた。

結婚してから40年、本当はずっとずっと子どもが出来るのを待ち望んでいたのだ。

「こんな歳で妊娠だなんて」

高齢出産(35歳から)

どころか、

高齢者出産(70歳で!)

となった夕子さん、大学病院での定期検診を院長の元で受けることに。

研修医も参加するくらい明らかに珍しがられている様子…笑

そりゃあ前例のない患者が居たら医者ならず私だってひと目見てみたくなります(`・ω・´)!

しかしやはり大学病院の院長クラスでも70代で初産など聞いたことはないという…。

そもそも、『出産』自体命懸けの行為で、年齢的なリスクが他の人より高いかというとその限りという訳でもなく…

仮に夕子さんが二十代でも危険は危険という院長の言葉に、少しは納得した様子の朝一。

「はい ただ…「おめでたいこと」…としか」

院長からのシンプルな言葉に、ようやく妊娠したことを喜び受け入れる様になれたみたい。

なぜ妊娠したのかは分からない。

ただ、70代だろうとリスクがあろうと、『おめでたいこと』であることは確か。

今はそれで良い。

母親がいかに大変なのかを男に叩き込む父親矯正プログラムなのだ

保健センターで『パパママ教室』に参加した二人。

※自治体によって名称は異なる。

『出生前教室』とも呼ばれることも。

妊娠した母体の変化、産後の体。

生まれてくる子どもの世話の仕方、必要なもの。

立会い出産希望の場合の説明など多岐にわたる。

私たち夫婦も病院が実施する教室に参加した事がありますが、そこまで

パパ矯正目線だったかというと…?笑

男の人にはそう感じたかも知れませんw

「なんて かわいいの」

今後は家に子どもの荷物が増えるので、体が動くうちに片付けをする夕子さん。

分かるなぁ!

安定期に入るとつわりも大分治ってくるので、必要なものを揃えたり部屋をベビー仕様にしたりと(ベビーベッド置いたりオムツを買って収納しておいたり)

動機も時期もほんとリアル笑

片付けていくうちに、半年前に亡くなった愛犬、『オードリー』想いを馳せる二人…。

もうすぐで20歳になるところだったという小型犬のオードリー。

ホームセンターで見つけた彼に、一目惚れをした夕子さんを喜ばせようと、朝一が家に迎え入れた。

実はオードリーは江月家の二代目、以前飼っていた初代のロッキーが亡くなった悲しみから再び飼うことは…と思っていたが、愛くるしい見た目に夕子さんは虜だった。

二人の仲が悪くなると、イタズラをして自分が悪者になることでいざこざをかき消してくれた。

オードリーは今を生きる大切さ、愛する人と仲良く過ごすことをその身をもって教えてくれた…。

「まだ生きたい…」

ベランダでタバコを吸いながら、その日の検診でもらったエコー写真を見ていたら突然の心臓の発作?不整脈みたいなのが起きてしまった朝一。

自分の体に何が起こったか分からない朝一は、不安になりながらすぐさま病院で診察を受ける。

65歳、病気のリスクは十二分にあるので、何が起きてもおかしくない…と頭では考えつつも、子どもを迎える身に去来するのは

『まだ生きたい…』という強い思い。

子どもが出来ると、強くも弱くもなる。

幸せがどれだけ続くのか、自分がどれだけ生きられるのかと考えたことは多くの人にあると思う。

自分の身に起きたことで不安になってしまう気持ちは分かるなぁ。

「お母さんはとても弱い人でした」

出産方法は帝王切開に決まり、いよいよ手術日三日前となったこの日、夕子さんは朝一に頼んで娠中の自分をビデオにて記録する。

いつか生まれてくる子ども、みらいちゃんと朝一へのビデオメッセージだ。

『お母さんになれる強さを持てるまで』って素敵な言葉だなぁ。

本当に幸せと恐怖が同時にくるんですよね、妊娠と産後って。

だから世の中の色んな出来事に反応しては、自分だって例外ではないかも知れない…と思う夕子さんの気持ちは凄く分かる。

だけど、機が熟したからこそ、強くなれたからこそあなたは会いに来てくれるのね

と歓迎する夕子さんの表情はとても穏やか。

どうかずっと、この家族が息災でありますようにと願わずにはいられない暖かく切ない空気が流れている…。

いよいよ出産!

ベビー誕生まで描かれています(`・ω・´)

江月家、三人でリスタート!!

【感想】

フィクションなのにリアリティが凄くて、一気に引き込まれた作品です。

(※フィクションかどうかは確認していませんが、お伽話ですよね…?)

70代で妊娠&出産設定、ファンタジーやギャグ要素が強いのかと思ったら、至極真面目に描かれていて、本当にこんな夫婦いるんじゃ?とさえ思うほどに笑

可愛い絵柄に対して夫婦のリアルな心情や会話、山あり谷ありの過去の話など、読み進めるに連れ気持ちが盛り上がってきて、気付いたら泣いていました。

うまく言葉に出来ないけれど凄く感動しました。

妊娠した時、同じように感じたシーンがいくつもあったのもあって…子どもを授かった事のある夫婦ならグッとくるんじゃないかなぁ

どうして妊娠する事、家族が増える事がここまで喜ばしく感動的なのか、それをしっかり描き切っている気がします。

私たちがそれを歓迎する事が出来るのは、DNAで決められているのかも知れませんね。

ともあれ十月経って産まれたみらいちゃん。

ここからが本当のスタートってくらいに大変なので、この夫婦はどう過ごすのか?

とても楽しみです・:*+.\(( °ω° ))/.:+♡

2巻も近いうちに!

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