『恋は雨上がりのように 2巻』 眉月じゅん(著)ビッグコミックス(小学館)
【あらすじ】
いつも寝ぐせがついてて、
たまにチャックが開いてて、
バツイチ子持ちの冴えないおじさん。
近藤正巳45歳。
そんな彼に恋した少女は、
ついにその想いを告げてーーー
橘あきら17歳。
眩く切ない恋心の行方は…?
(裏表紙のあらすじ)
【みどころ】
「返事を、きかせてください。」
1巻で、面と向かって近藤に告白をしたあきら。
1回目は「ありがとう!」と感謝され本意が伝わっていない様子
2回目は直接、真剣に。
近藤は冗談だと思いつつ内心動揺していたら、
いつでも直球勝負!のあきら?
恋愛関係以外でそんなに熱くなるシーンがないので寡黙な子という
「45歳。夢も希望もなにもない。」
脚がまだ本調子でないだろうあきらを送ってくれる近藤(優しい!
告白の返事もしないとだしね…と二人きりに。
あきらの真っ直ぐで、純真な想いに戸惑いつつも…
そんな眩しいあきらと違って自分は年も取っていて、
若い頃は元気はつらつで何でも出来るような万能感を抱きがちだけ
恋愛感情の描写がキラキラしたあきらと対照的に近藤の感情は止ま
「自分の何気ないひとことが、誰かの心を揺らしている。」
ヒィー!♡
大人になるとあるとすれば、
あきらのペースに持っていかれるから、近藤もタジタジw
ひょんなキッカケでデートすることになってしまった!(`・ω・
羨ましいぞ!
「君と店長はうまくいかない。」
店長とデート♡
に浮かれすぎたあきら、教科書に自分と近藤の相合傘を書いたとこ
黙っててもらう代わりに、加瀬とデートすることに。
気の進まない相手との無為な時間…
打ち込んでいた陸上から怪我を理由に遠のき、
そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない。
恋心を否定されてご立腹のあきらもカワイイ…
でも、悪意の差はあれどまわりから見たら、
17歳と45歳の恋
って、彼のリアクション通りありえないのかも知れない。
それでも自分を貫けるあきらって凄いよなぁ。
このくらいの歳の頃はとにかく誰にどう思われているかばっか考え
「何より俺が、傷つきたくないんだ。」
加瀬とのデート(?)と打って変わっておめかししてるあきら♫
アニメでもめちゃくちゃ可愛かった・:*+.\(( °ω° ))/.:+
映画を観て、喫茶店でお茶を飲んだだけのデート。
あきらの見た目、想いの幼さや若さから、
結末を先回りして傷付いてしまいたくないと言うことは、
もう大人だから、いい歳だからと自分にブレーキをかける近藤。
曖昧な態度を取らないのは誠実とも言えるし、
あきらもあきらで、加瀬の言葉が脳裏に焼き付く。
近藤の息子、勇斗がハムスターをバイト先に持ってきて、
あきら、押入れで待機!
【感想】
バイト終わりに車で送ってもらったり、デートしたり、
もう30代だし価値観はもちろん近藤よりなんですが、
あきらの恋心に気付いた加瀬が予言をしてきて一瞬不愉快な気分に
あきらの気持ちを否定して欲しくないけど、
甘酸っぱさとほろ苦さがいつも混濁していて、今回は苦め。
でもそれさえこの作品の魅力な気がします。
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