亜衣さんの母親登場で明らかになる出生の秘密―ラララ 8巻
『ラララ 8巻』金田一蓮十郎(著)ヤングガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
【あらすじ】
石村さん、桐島くん、准くんの3人で迎える初めてのお正月ーー。
新年早々の突然の訪問者に、家族全員騒然!?
また、恒例の桐島家親族の集いでは、
昨年石村さんとバトルした親戚たちの心境に変化が…!?
そして、4月から中学三年生になる准くんの進路を家族で話してる最中……。
出来事たくさん!
ゆっくりできない
お正月ーー
【みどころ】
『悪いけど後悔も謝罪も1ミリもないね』
年明け深夜の桐島家を突如訪問したのは、亜衣さんの生みの親と思しき人物!
もうじきこの国を出るという彼女、最後に両親(亜衣さんにとっての育ての親、本当は祖父母)に会いに来たらしい。
普通に家に入って普通に話始める彼女に、『自分が産んだ娘(亜衣)についてどう思っているのか』と詰め寄る桐島。
【普通】の感覚だったら、子どもに罵倒や拒絶をされても仕方ないはずで…。
しかし彼女には、後ろめたい感情は一切ないらしい。
…亜衣さんも人の気持ちをあまり考えられない人だけど、母親は輪にかけて考えられない感じの人格…?
『紆余曲折あって子供を産んだけれど わたしは男なんだ』
一夜明けて、亜衣さんの勤める病院へ向かう一行。
【家族を捨てた】はずの彼女が、亡き父はともかく闘病中の母親に執着する理由とは、、、
桐島にとっては愛しい伴侶の出生を握る人物、その母親がどういう感情でいるのか気になって仕方がない様子だったけれど…
桐島家への次の訪問者で謎は解明。
母と思しき人物、海咲(ミサキ)は、亜衣さんを捨てたあと性自認を改め、”男性”として生きてきたらしい。
『あなたのためにあなたの人生を生きて』
幼いころから、女らしく生きること、普通に生きることが全く出来なかったという海咲さん。
【普通】であることを強く求める父と事あるごとに衝突しては、矯正されてきたらしい。
男と付き合ってみたら変われるかも、
男と寝てみたら変わるかも、
子供を産んでみたら変わるかも、
ーーーで、行きずりの男と関係を持ってみて産まれたのが亜衣さん。
完全に、望んで産まれてきた命ではなかった。
産んで変われるわけもなく、むしろ、自分の中に全く女の欠片もないことに気付けたという海咲さん。
父母の期待に応えられず、心と体がバラバラな状態に絶望し、とても子供を育てていける精神状態ではなかった。
そんな折、家を離れ、”自分らしく”生きていくことを勧めてくれたのは母親の存在だったという。
国を離れる前にどうしてもお礼がしたかった理由がここで判明!
『彼が出ていったからこそ父は変わったんだと思う……』
海咲さんのことがどうしても受け入れられなかった様子の父だったが、押しつけとしか感じられない言動もすべては父なりの愛情であり、幸せを願ってのことだったと後年気付いた海咲さん。
そんな彼女(彼)の存在が父を変え、亜衣さんを育てる際にも影響したのかも知れない、と、産みの親の真実を知って納得する様子の亜衣さん。
常識を非常に重んじる人ではあったが、【普通であること】を教養しなかったし、むしろ幸せを常々感じて育てられたみたい。
海咲さんにも、亜衣さんにも紆余曲折あったけれど…
そういった色んな巡り合わせこそが今の幸せに繋がっているのかも!
『あら違うわよ 浩ちゃんも離婚したのよ』
毎年恒例、桐島家の新年会にやってきた一行!
やらかしたとは言え、亜衣さんと揉めた親戚の圭祐は問題児から穏やかで良い子になり、これまた亜衣さんとバトルした晴美伯母さんは問題のあった旦那さんと離婚して、
引っ掻き回した結果、いい影響があったみたいで結果オーライな感じ…?
しかも、問題児だと思われた圭祐は実は母親の方に問題があったみたいで、自分で何でもできるようになった子どもの変化を受け入れられず、旦那さん(浩兄ちゃん)と喧嘩して→離婚
という感じ(なんじゃそりゃ)。
亜衣さんとバトルすると、
みんな憑き物が落ちるというか悪縁が切れるというか、おかしなことをしている方が逃げる節がある笑
まあみんな良い顔してるし結果オーライでしょ!
本編はやや不穏な空気で終わってて続きがかなり気になる、、、
番外編は物置で見つけたホームベーカリーでパンを焼いてみよう回!
いつも料理系なの癒される笑
【感想】
NとSを買って満足していましたが、帯を見てラララも同時発売だったと気づき、急いでAmazon注文しました笑
ここ数年は同時発売が多いですもんね~
さて8巻!
読んでる最中に驚きの声が出てしまうくらい、予想外な展開の連続でした!
ネタバレになるので詳しくは伏せますが、マイペース&エキセントリックな亜衣さんの親もハイパーマイペースでエキセントリックでした笑
ある種の話題を描くことに抵抗のない金田一先生だからこそ描けるネタだろうなぁという感じ、作品を通して、こちらの偏見もなくなっていくような描き方が本当に上手い。
ニコイチを読んだ時も思いましたが、こちらもドラマ化しないかな…?
家での裸族設定が厳しいか?
8巻もまた気になる感じで終わっちゃって!(;’∀’)
9巻発売日は未定、今日もお読みいただきありがとうございました♪
ついに夏になりましたねー!
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