『やめてみた。』わたなべぽん(著)単行本(幻冬舎)
目次
【概略】
これまで当たり前の使ってきた道具や、
こうしなきゃ…と思っていたこと、
つい囚われてしまう考え方の癖、
もしそれらをやめることができたら、
自分の暮らしや心はどう変わるんだろう?
そんな気持ちが発端になってスタートしたやめてみる生活。
試行錯誤を繰り返しながらも少しずつ生きるのが楽になっていく
体当たりの物語です。
(裏表紙より引用)
【みどころ】
PART1 何故、やめてみた?
本作は3部構成になっていて、
- 第一章 家の中から、やめてみた
- 第二章 身の回りのもので、やめてみた
- 第三章 心の中も、やめてみた
という感じで、あらゆる問題に向き合っていきます。
それぞれの章では炊飯器、ゴミ箱、メイク、コンビニ、
著者が実際に一度やめてみたことについて細かく、
話が繋がっている題材もあるので、
そもそも“やめてみた”サイクルに入ったキッカケは、14年使っ
代わりにお米を炊くもの…と仕方なしに使った土鍋で、
ただし、
と不安を覚えるものの、土鍋ご飯特有の炊き時間、
- おかず作りの前に部屋掃除
- 炊きながら時間配分を意識したおかず作り
- 待つ間に部屋がスッキリ
- 翌日の掃除も楽チン
と、土鍋を生活に取り入れたことで、
これを機に、
「なにげなく暮らす毎日だけど、
実はもっと自分に合った生活スタイルがあるのかも知れないと思い はじめた私なのでした」(本文引用)
と、他にも“やめてみたら案外なくても平気なもの”
- 幼いころからの癖
- 本やTVから得た知識
- 無意識、何気なくしていること
などと、
自分が本当にそれを望んでいるのか?
そもそも自分に合っているのか?
と突き詰めていきます。
発想のきっかけはいつも何気ないことからなんですが、
やめてみたことでやっぱり必要だったものもあるんだろうけど…一
PART2 やめてみる、ことにも種類がある
- 今までの習慣
- 何気なくやっていたこと
に向き合いやめていくことに加えて、
それは、
- 後ろめたさ
- 劣等感
などからくる、自信のなさをごまかす為の行動自体をやめてみる
ということ。
何気なくやっている行動について精査するパターンも面白いけれど
“何故自分はこういう行動を取るんだろう?”
と深く探り、習慣を変えていく「行動科学」(リンク付け)
自分の後ろめたさに向き合うのってとても勇気が要りますしね。
例えば、ゴミ箱のゴミを集めて捨てるのが面倒と感じ、
かつては汚部屋に住んでいたという負い目から、
⑴ゴミを床に放置しない為にも、大きめのゴミ箱をあちこちに設置
↓
⑵収集日前にそれらを集めて捨てるのが面倒に
↓
⑶沢山ゴミ箱があるから作業が面倒に感じるのなら、
↓
⑷片付けが劇的にスムーズに!
ゴミが無くなるのと同時に、
- ゴミをまとめる億劫さ
- すぐに取りかかれない自分を卑下する気持ち
など心理面でも変化があったとのこと。
単にゴミをまとめることが億劫だったというより、その背景には「
ゴミとの付き合い方はそもそも、
今の暮らしで億劫に感じていること
ついつい先延ばしにしてしまうこと
それらには実は行動以上に心理面で何かが隠されているのかも…?
印象的なのはゴミ箱でしたが他にも似たようなニュアンスのお話は
洋服選びについてとスマートフォン
“
シンプルかつ定番の服は年齢や体型のごまかしが利かないからと敬
ネットについのめり込んでしまう…
自分ではストレス解消のつもりだったけれど、
スマホ依存気味なので凄く共感!本当に好きなら、
自分の行動や心理にとことん向き合うぽんさんの行動力には勇気を
本当の自分の気持ちを知れるって、
PART3 個人的ナンバー1の、やめてみた
マイペースな友達に振り回されていると感じ、
と不満を抱えつつモヤモヤする日々…
別の友達に相談したら、「そんなにモヤモヤするんなら、
とアッサリ笑
まったく同じことで悩んでいた時期があったので、
同じように、相手の行動・
仲が良かった時期があっても、
それを経ても繋がっていられるのが友達、
離れている間は、自分の好きなことをしたりゆとりを持ったり、
相手に過度に期待したり依存しないことで、
友達にモヤモヤするけど関係をやめるほどじゃなぁと思っていたと
- 自分の気持ちに素直になって少し距離を置く
- それはお互いのためになる可能性もある
- 好きなことをする、自分時間を充実させる
などなどためになる生き方が書かれていたので、
【感想】
「スリム美人」で有名なぽんさんのエッセイシリーズ
あのダイエット本を読んでファンになり、
とっても為になるのに漫画も文章も面白いので、
章と章ごとに小さな“やめてみた”エピソードが入っていて、
気になる方はぜひ読んでみてください!


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