行き詰った恋を、仕事を助けるもの――マキ、本格的に始動!?
『情熱のアレ 2巻』花津 ハナヨ(著)クイーンズコミックスDIGITAL(集英社)
【あらすじ】
セックスってギブ&ギブじゃないかな。
同棲相手の彼・類と依然ギクシャクしたままのマキ。
そんな時に出会ったイケメン営業マン(アダルトグッズメーカー勤務)の大野。
同じ悩みを持っていた彼との距離が少しずつ縮まって…?
アダルトグッズ業界に奮戦する大人の乙女、2巻も頑張ります!
(この本の情報 より引用)
【みどころ】
『ランチでも一緒に』
実家の会社へ営業に来たこと、同業者のアダルトグッズショップオープンのパーティーにも来ていたことなどから、少しずつ接点ができた人、”王子”こと大野さん。
セックスに関する悩みを打ち明けたことからさらに距離が縮まり、ランチのお誘い!
今うまくいっていない新しい恋に見切りをつけ、新しい恋をしてもいいんじゃない?と、友達は言うけれど…。
『あんまり利幅はないかもしれないけどお客様へのサービスっていうかね…』
抵抗があって使ったことがなかったアダルトグッズ。
おもちゃに対して詳しくないこと、どんな特徴を持っているか説明できない悩みを抱えていたマキ。
王子とランチをした際にも、アダルトグッズを所持しにくい(見た目がアレ)、捨てたくなった時に捨てにくい(リサイクル不可、何ゴミ?)
という初心者(?)らしい疑問を持ったけれど、問屋であるウチが回収を請け負えばいいとひらめく!
と同時に、部屋に保管する際のケースも考案♪
処分に困るから→買いにくい
という図式を初めから緩和して、手に取りやすくするのが狙い(`・ω・´)
『類くんの荷物がない!?』
一泊旅行にでかけたマキと類くん。
アパートの更新日も近いし、この先二人の関係をどうするかハッキリ決めよう
と腹をくくるマキ。
付き合い続けるのかそれとも…。
前みたいに旅行をすれば少しは仲良くなれるかと思ったけれど、逆効果でどんどん険悪になってしまう二人。
マキも体調を崩してしまい類くんの介抱を受けようとするも、すでに体が彼を受け付けないことに気付いてしまう。
類くんいわく、マキはもう『家族』だったらしい。
ーー『家族』とはそういうことができない、というのが彼の主張。
家具や荷物、契約類を整理して、退去の日を待つはずだった。
しかし仕事から帰るとそこには、予定よりも早く引っ越して、暗く閉ざされた部屋が待っていた。
円満に、順調に事が運んでいると思っていたマキに、訪れた早すぎる別れ。
問屋の仕事も少しずつ馴染んできたところだったのに、、( ;∀;)
『グッズって何を…?』
失意のマキに持ちかけられたのは、オリジナルのアダルトグッズを作ろう!というお話。
アダルトグッズの回収サービスを始めた会社では、そこで得られない利益をグッズ作成で儲けようと試みる(`・ω・´)
アダルトグッズと言えばホールやバイブと思われがちだけれど、全体の利益を支えているのはローションや強壮剤、コンドームといった消耗品。
バイブは作るのにコストがかかる割に高頻度で売れる商品ではないため、手を出すのはリスキー
ということで、オリジナルのローションを作ることに♪
社長と赤塚さん、マキとで作戦を練るが、二人はマキを元気づける意味でも仕事を任せたい所存のよう笑
『どうして年上でキャリアもある人とーーーー』
土曜日、店舗に納品に行ったマキが道すがらに目にしたのは、元カレ・類くんとその恋人?と思しき女性。
女性に面識があったマキは、家で社員名簿を確認すると、隣の課の課長であることが判明。
別れて一ヶ月で即次の恋人が出来ていたこと、それも自分よりも若い子とかじゃなくて、年上でキャリアのある女性。
30手前までなんの経験も自信になるものも持っていないと自覚し、色んなショックが押し寄せるマキに残されたのはーー
今はただ、目の前の課題に懸命に取り組むこと。
『類くんと生活してる間にどんどん身動きとれなくなっちゃってたんだなー…』
海外出張から帰国した王子。
食事帰りに撮ったプリクラでふわっとキスをされ、とまどうマキ。
その後も王子の自宅へ誘われるも、まだまだ距離をはかり切れないでいる。
自分の気持ちや振る舞いを否定され、真面目なマキは恋人の言葉通り自分を縛り続けてしまったためか体も心もなかなか開かない。
終わったばかりの恋を引きずり、王子の本心も分からないまま、どうすれば良いか分からないでいるマキに王子はぐいぐいいくが…?
『なんだこれ……?』
ローションのパッケージを考案したり、売り場で商品を見に行ったり、本業の休日もアダルトグッズの研究に余念がないマキ。
翌日仕事という日も朝まで企画書を作成したりと、どんどんのめり込んでいく。
しかし睡眠不足が影響してか、自分のデータと職場で必要なデータを間違えてしまい、プレゼン中にローションの企画書を表示させてしまう…。
『抑圧されてる人はいっぱいいるよね』
入社して7年、何も残せなかったしこの先も出世欲はない。
今回の件で会社に居づらくなり、元カレとの鬱憤も積もったマキは、
自信の辛かった思いを昇華させる術を思いつく。
ーーきっと、自分のように辛い思いをしている(していた)人のためにも今できること…!
悩んで悩んで苦しんで、
それが突破口を開く力になるまであと少し!
【感想】
1巻ではマキと類くんどうなってしまうのかと思っていましたが、ダメになってしまいました( ;∀;)
それがかえってマキの本当の気持ちを気付かせるきっかけにはなるんですが、読めば読むほど類くんが自分勝手で幼稚で唸ってしまう笑
恋人にこんな暗い顔させたり自信を無くさせるのが付き合っている人のすることかなぁ?
マキはかなり真面目だから、彼の言葉通り自分を押し殺して矯正するように縛っていくんだけど、マキのみならずこういう女性は多そう。
『共感はできないけど尊重する』という姿勢がどうしても取れない類くんは私からしたらまったく魅力的じゃない。
別れて傷心のマキが心配だけど、彼相手なら別れて正解とも思ってしまう。
マキも、好きな人に合わせる・応じるばかりじゃなくて自分がしたいことを大切にする気持ちをもう少し持っても良いのかなとも思うけれど。
『性的趣向』や『アダルトグッズ』がテーマの作品だけど、人がそれをどうとらえて生きているのかという面もしっかり描かれているので本当に面白いです。
3巻も近いうちに!
今日もお読みいただきありがとうございました(`・ω・´)
腰痛全治まであと少し…!
既刊リンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません