【まとめ記事】ゴミ屋敷とトイプードルと私
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』池田ユキオ(著)ワケあり女子白書(小学館)
ゴミ屋敷とトイプードルと私シリーズが当サイトで一番読まれているので、一括で読みたい方のためにまとめ記事を作ることにしました!
すべての始まり、明日香チャンから、最新のまみりこまで一挙にまとめていこうと思います('ω’)ノ☆
初代SNSモンスター!明日香:全1話
ーーすべての伝説はここから始まったーー
SNSモンスターって表現が好きなので積極的に使っていきたいですね(笑)
広告から漫画を読むようになったきっかけでもある作品で、ここからゴミ屋敷とトイプードルと私シリーズと当サイトのお付き合いが始まったとも言えるでしょう。
時代を反映するかのような、
- SNS映えを意識して生きる女性
- 身の丈以上の生活を求めて破綻
という描写がとにかく秀逸で、あっという間に転落していきます。
明日香チャンの場合は普段の素行がアレなので、仮にSNSがなかった時代でも転落していたんじゃないかなぁという生き様です(笑)
明日香の後輩、港区に憧れたサヤ:全7話
そして、明日香編で出ていた後輩・サヤが、まさかの主人公になってシリーズ続投したのがこちら、皆様おなじみの港区会デビュー編!
明日香編ではまともそうな立ち位置だったサヤが、明日香と同じかそれ以上に業の深いSNSモンスターとして描かれています。
憧れの存在、misakiと肩を並べるべくお仕事(という名のパパ活)に精を出す描写が、当時パパ活が流行りだした時代背景もあって興味深く読める作品でした。
まさかの黒幕が一番身近に居たり、憧れの存在の人間としての格が違いすぎたりと、それに気付けないサヤのオツムが心配なシリーズでもありましたね(笑)
スピリチュアルヒーラーとして返り咲いた明日香:全3話
サヤ編では、詩織さんやmisakiという魅力あふれるキャラクターが登場したことから、次のシリーズは彼女らでは?という推測がありました。
しかしまさかの初代主人公明日香の再登場!
落ちぶれたサヤが、同じように落ちぶれているのでは?と思った相手、明日香に会いに行くあたり、リアルだしサヤはサヤだなぁという感じがしつつ…
お話の繋がり方としてとても自然なのが印象的でした。
一番初めの作品では明日香=アホというイメージでしたが、スピリチュアルについて実は微塵も信じてはなくて、どうにか人目に付きつつキラキラしていたいという狡猾さや制御できない自己顕示欲の強さを感じる人物だという印象に変わった作品でもあります。
首謀者は逮捕され真の黒幕は操り人形を変え、そして明日香もまた渡り鳥よろしく逃げる様が、短いシリーズのテンポとして非常に上手くまとまっていたし、疾走感を感じる展開が魅力的でした。
配信者キャラとして歴代イチの切れ者、まみりこ:全12話
次は誰のお話なんだろう?と思っていた矢先に始まった新シリーズは、前編にまったく関係のない新キャラ、まみりこでした。
SNSモンスターの次は動画配信へと趣向を変えたシリーズでもあります。
明日香、サヤ、詩織さんと主要キャラを見てきたなかで、賢さでいえばmisaki寄りかキャラクター随一では?と評価されたまみりこが、配信者から芸能人となり転落するまでを描かれています。
まみりこがどう転落するかというよりは、刺客(聖子さん、七香)を倒し、全編通して付き合い続けてきた友達・ちえとの関係にいつの間にかシフトしていましたね。
こちらのシリーズはゴミトイプ史上最長でもあり、途中やや中弛みした印象もありました。
まみりこ編で人気だったキャラ復活シリーズ:全6話
タイトルの通り、人気だったあの3人のリターンズ編!
トップバッターはちえで、聖子さん、かなえさんと続きます。
ちえ目線で描かれるまみりこはやっぱりまみりこなんですが(良くも悪くも)、とても新鮮でしたし、なんだかんだお互いが必要なんだろうなぁこの二人…感が個人的にはとっても良かったです。
でも結局ちえはどういう道を歩むのか描かれていなかったので…やや尻切れトンボな感じもしました。
聖子さんは相変わらずどころかモンスター感が増してるリターンズでした。
子ども放っておいてママ活に精を出すとか、ネジ何本飛んでるんだ?という感じの毒親っぷり。
まあちゃんが不憫でならない…。
そしてかなえさんはというと…。うん…。
環境が変わっても生き方を変えるのって簡単じゃないからこそ、もっと頑張れという言葉を送りたくなるキャラクターでした。
誰かを妬む暇があったら仕事で精を出すか旦那さんを捨てよう!
そして再びスポットの当たるまみりこは、配信者として返り咲くのか?
そして現在配信されているシリーズ、まみりこ億女編。
シリーズ冒頭で、無関心な親といじめてくるきょうだいの存在に傷ついた幼少期のまみりこが、そのままそれを引きずり
『私は自分で、億を稼いで姫になる。』
と、独白するシーンがあります。
実際配信者って億稼げる人がどれだけいるのか調べてみたのですが、対象をYouTubeにして日本人のチャンネルに絞った場合、億万長者はヒカキンクラスだけのようですね。
ヒカキンさんはYouTubeにおいて10年選手で動画配信に関してはスペシャリストですし、手掛けるチャンネル数とその内容を見てもトップの登録者数や年収を誇るだけの実力を持っていると言えそうです。
他のランクインしてる配信者の方を見ても、皆それぞれが独自性や世間に対しての需要がある配信を行っているとは思うんですが、まみりこには明確な戦略がないんですよね。
これは前シリーズでも感じていたことですが…。
野心が物凄いある割にはその辺の分析や、トップをガチで狙う執着心をあまり感じられないキャラクターでもあります。
恐らくシリーズの構成上、やらかして炎上→一気に話題を集める&それに登録者数や年収が上がるパターンかもしれませんが、例のごとく、一気に膨らまされた風船のようにあっという間に弾ける(転落)予感もしています。
ややネタバレですがチームZも、本気でシェアハウス内の誰かを成功させようなんて微塵も思っていないでしょうしね…。
このシリーズはまだ続いていますので、どういうお話になっていくのか最後まで見守りたいと思います!
このシリーズでゴミ屋敷とトイプードルと私シリーズは卒業かなぁとなんとなく思っています。
いや、何だかんだ卒業できないかも知れませんが…笑
おわりに
今日も貴重な時間を使って読んでくださってありがとうございました。
読んでくださる方に支えられて、サイト運営を頑張れています。
次は【復讐の未亡人】のまとめ記事を作ろうかと考えておりますが、取り上げて欲しい作品や、まとめて欲しい記事があったらぜひコメントやお問い合わせフォームにお寄せいただければと思います!
いつも本当にありがとうございます。
ディスカッション
コメント一覧
思えばゴミ屋敷とトイプシリーズも、バナー広告で見かけてから、最初の明日香編から気が付いたら、怖いもの見たさでグイグイと引きこまれたものです。特徴的なのが、登場人物たちの怒り方も笑い方も化け物みたいで気持ち悪い顔芸で、欲に溺れた人間の嫌らしい部分が生々しく描かれています。全体的に描写が怖いし、グロいしえげつなくて、もはやホラー漫画です。
みんなにチヤホヤされたい存在でいたい為に、自分を偽ってキラキラ女子を演じる女性の話。オシャレで人気者な女性として扱われたいために、借金と嘘にまみれて生活する様子と、どんどんエスカレートして身を滅ぼしていく展開が王道的なホラーとしては楽しめます。一番衝撃的だったのがサヤ編でしたけどね。後のスピリチュアルヒーラーの明日香編は、後日談って感じで、サヤと明日香は本人は幸せそうな終わり方でしたけど、その後はロクな結末を迎えていないだろうと思います。
ウシジマくんとかカイジなども、人間のゲスい感情がこれでもかと出ていて面白いけど、ゴミプシリーズは『人間のドロドロした、陰湿な一面』を凝縮したような漫画なので、エグさがピカ1です。そういう意味では作者の狙いはハマってます。表現がとても上手だと思います。見栄をはって生きてると、人間誰しもこうなってしまうかもしれないと思わせてくれました。反面教師という意味でも、ゴミプシリーズを読んでよかったです。
サシスさんおはようございます!(‘ω’*)
まとめ記事へのコメントありがとうございます。
ゴミトイプ=エグさがピカイチ
という表現にグッときました(笑)
ウシジマくんやカイジと比較されていましたが、予想を上回るほどえげつないキャラクターばかりゴロゴロいて、そのお気持ち非常に分かります。
顔芸がホラーという点に関しても完全に同意です(笑)
最近の表紙は若干マイルドな表現にはなりましたが、昔の表紙はキラキラ女子とオバケみたいな女子とで対比されていましたもんね(港区編など特に)
反面教師と言う意味では私も、ゴミトイプシリーズを読んで良かったと感じますし、お陰で(?)インスタアカウントを削除出来たりとある意味で感謝しております。
このシリーズがどこまで続くのか未知数ですが、可能な限り追いかけ続けたいと思っております!