望みがなくとも、報われなくとも、想いは曲げない。ーー季節は秋へ
『恋は雨上がりのように 5巻』 眉月じゅん(著)ビッグコミックス(小学館)
【あらすじ】
ユイ、吉澤、加瀬。
それぞれが胸に抱えるかなわない想い。
そして、好きな人にひとりの友達として
向き合ってゆくことをきめたあきら。
そんな彼女に店長は…!?
17歳、秋の始まりーー
(裏表紙より引用)
【みどころ】
『“友達”って言われた』
季節は夏から秋へ。
文化祭でお化け屋敷をやる事になったあきらのクラスの元へ、
バイト先のユイちゃんが遊びに来てくれた・:*+.\(( °ω° ))/.:+
お互いの恋について話すと、
あきらはまるで好きな人から『キープ』
と突っ込みを入れるユイちゃん。
どうだろう、
『そんなのやだな。』
ユイちゃんは吉澤が好き。
好きだからこそ、彼の好きな人も分かっちゃう訳で…
好きになってくれるか分からない人のことでモヤモヤするよりも、
と、提案(?)するけど、
あきらは頑固だから絶対に自分の気持ちは曲げない
『本当に好きな人がいるのに、諦めて別の人のところへ行くなんて
ときっぱり。
ユイちゃんだって望みがなくとも諦めたくはない。
あきらの言葉に奮起(`・ω・´)!
『光を見つけたって、
ある植物園でのみ売っているキャラクターのキーホルダーが欲しく
無事ゲットしたら、
近藤(店長)と勇斗、加瀬とそのお姉さんに出会う。
そして何故かみんなで回ることに…Σ(-᷅_-᷄๑)
あきらにとって恋路を邪魔する宿敵のような加瀬の事情、それは、
親の再婚相手の子どもである義理の姉に恋をしているということ。
血が繋がっていないとはいえ、
何より、姉に完全に『弟』として接されているのも少し悲しい。
彼も人知れず悩んでいるのかも知れない。
本当の気持ちを明かして生きることが出来ないのは誰にとっても苦
『ごめん…遅れちゃって…』
偶然見つけたチラシで、赤レンガ倉庫にて『青空古本市』
本が大好きな店長を誘う口実にもってこい!笑
あきらの、秋めいたこのファッション凄く可愛くて最高Σ(-᷅_
髪型もかわいいやん?♫
いいなぁ古本市デート(本人たちは“友人として来た”
『そういうものって、誰でもあると思うから。』
本に夢中になった近藤とはぐれてしまうあきら。。
『
誰でも、時間や寝食を忘れてのめり込むものがある。
あきらも陸上が大好きだったから、
いつもクールなあきらだけど、気持ちに対して正直で芯が通ってい
『俺の文学への想いは、誰も救うことはできないのか』
友人、九条ちひろのTV出演をきっかけに、
懐かしいなぁ
…
という思いでは済まず、
好きだからこそのめり込み過ぎて、
結果的にまわりの人間を傷つけて、
文学への想いと現実の人生が噛み合わなくなった事実を再び味わっ
近藤が独り身になった事情がここで明らかに。
ちひろは、文学に対し『小説は恋人』と表現した。
近藤にとってもかつてはそうだった。
それがいつからか、『片思い』になった。
『誰かに言って欲しかった。』
古本市での出来事(あきらをほっぽっていたこと)
対しあきらは、
『一緒にいられて楽しかった』
『ああいう風に好きなものを追いかけているところを、
と返答する。
受け入れて貰えなかった過去から、
許されなくてもいい、
だけど、
『それでも良いと言われたい』
あきらのバイト先に、
部活でなくバイトをしている事に疑問をもつ彼女への対応は?
そしてついに近藤の気持ちが…!
ついに…!
【感想】
それぞれの恋心が明らかになった巻でした。
望みがなくとも、報われなくとも、想いは曲げないあきら。
そういうところ、実は近藤も似ていると気付いたり…。
頑固な面で似てる笑
不安を感じない訳ではないけれど、少なくとも周りからは、
『まっすぐと光に進むタイプ』と思われているみたい。
ユイの恋心や加瀬の事情が分かって良かったなぁ。
全体的にゆったりした空気だったけど、
ほんと好き!
6巻も近いうちに!
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