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『波風を立てない』という地道で効果てき面なリスクヘッジ――学ばない理由はない!

『波風を立てない仕事のルール ほどほどを望む人に捧ぐ「逆説」の働き方指南 』尾藤 克之(著)きずな出版(PHP研究所)

【概略】

穏やかな毎日を望む人に本当に必要なもの

この世の中は理不尽なものです。

特に会社員の場合、たとえ自分にまったく落ち度がなかったとしても、謝罪に追い込まれたり、責任を取らされたりすることは日常茶飯事です。最悪の場合、職を追われてしまうことだってあり得ます。

(中略)

私を含め、多くの人に必要なのは、仕事における理不尽なことをなくす方法ではなく、現時点で存在している理不尽をかわし、防ぎ、対処する方法であるはずです。

(中略)

また、私はその後、大手コンサルティングファームや、IT系事業会社の役員を務めていたこともあります。

本書の冒頭で紹介したようなエピソードをはじめ、そこでもいろいろと理不尽な目に遭ったり、理不尽な目に遭ってしまった人々の姿を見てきて、自分なりの処世術を確立しました。

本書はその方法をまとめたものです。

これは言い換えれば、仕事などで大失敗や面倒なトラブルに持ち込まれることなく、穏便に働きながらも、上司に気に入られてそこそこの評価を勝ち得て、いい具合に生きていく方法です。

「波風を立てず、できるだけ穏便に働く方法」と言っても言いかもしれません。

(はじめに より引用)

☆尾藤先生既刊、当サイトでも読まれて&売れています♪↓

『即効! 成果が上がる 文章の技術』尾藤 克之(著)アスカビジネス(明日香出版社) 【概略】 昨年くらいから、AI(人工知能)が話題...

【みどころ】

part1:謝罪の肝と正論の取扱い

さらに、ここでもう一つ、重要なことがあります。

それは、自分のミスで相手に迷惑をかけた場合、その後どうするかの選択権を相手に与えることです。

たとえば電車が遅れて遅刻が決定的になった場合、その時点で取引先に次のように連絡をした方が良いでしょう。

「申し訳ございません。お約束の時間に遅れてしまいそうです。日を改めて伺ったほうがよろしいでしょうか?」

ここで、もし相手から「遅れてもいいから、今日来い」と言われればそれでいいですし、先方スケジュールが詰まっていて、後ろ倒しにするのが難しい場合は、その場で再アポイントを取ってもいいでしょう。

自分で勝手にミスを正当化し、勝手にその後の対応を判断してしまうのは悪手です。

(本文p28より引用)

この発想は無かったー!Σ(゚Д゚)

迷惑をかけた後の選択権を相手に委ねる、これは相手の都合を最大限に慮る行動で、仮に失敗をしたとしても挽回できそうな可能性すら秘めています。

遅れたとしても予定通りに済ませたい

というのは自己本位な考え方かも知れません、これを読んだことで気付けました…。

  • 言い訳をしてミスを正当化する、
  • その後の対応も勝手に決めてしまう、

やりがちですが、確かに良くない行動かも…。

私がある企業の役員をしていたときのことです。

営業部門の部長がメンバーを鼓舞するために、営業成績が上がるたびに細かな数値達成の状況や、営業努力をねぎらうメールを全社に送信していました。

ただ、社内には営業部門以外の部門も存在します。

あるとき、システム部門の部長がそのメールに対して、全社員宛に次のような返信をしました。

「そのような送信は部内に留めてほしい。各々、部門の役割は異なるし、全社メールで自部門の成果を披露するものではない」

そのメールに対して、すかさず社長が、こう指摘したのです。

「あなたの主張は正論で正しいと思います。ただし表現としては最低です。あなたは上司が部下をねぎらうための行動をどのように思っているのですか」

結果的に、システム部門の部長が謝罪をしてその場は収まりました。

正論が必ずしも正しくないことを表すエピソードです。

何か問題が発生したとき、たとえ正論では間違っていなくても、相手の感情に配慮した対処法が必要になります。

この配慮が足りないと、相手の気持ちを理解できない人物として良い印象を与えません。

(本文p32より引用)

正論こそ伝え方には注意が必要、という主張は、ここ最近で最も感銘を受けた価値観です。

人とトラブルになった時を振り返るに、大体、言葉の扱いをド直球にし過ぎた時が多かったように思います。

正しい言葉は物事を解決する力を持っていますが、強力ゆえに受け取る人を傷つけることがあるのも事実ですよね。

無用に人を傷つけないのは、社会人なら身につけておきたい人間力の一つ!

part2:デキる社会人はリスクヘッジも一流

普段から周りの人に嫌われていると、いざ問題が起きたときに誰も助けてくれなかったり、失敗の責任を押し付けられたりするなど、困ったことになります。

上司に限らず、同じ組織の人間からは気に入られるほうが良いに決まっています。

(中略)

陰口や悪口は聞いていて気持ちの良いものではありません。

たとえ親しい間柄であっても、陰口や悪口は絶対に口にしてはいけないものなのです。

(中略)

優秀なビジネスパーソンは、陰口や悪口はいずれ自分に戻ってくることを知っています。

(本文p67、68 より引用)

悪口を言うのは余りにコストが悪いことは、こちらのリンクでも判然としています。

  • ネガティブな言葉を聞かされる人の気持ちが分からず(大抵これで嫌われる)
  • 自分の評価を下げたり(信頼を失う)
  • 無意識であろうと敵を作る

…などなど悪いことづくめ(;’∀’)

どんなに親しい間柄であろうとクローズドな仲間同士でも、

どこかから必ず外部に漏れる=ので、死んでも口にすべきではないと筆者は主張しています。

最近では著名人が、

時間限定公開の動画内で暴言→炎上したり、

グループ内のメンバーに不適切な言葉を口にしたことで炎上したり、

いかに【口が災いの元】であるかを証明していますね。

一般人にはそこまでのリスクは無いかも知れませんが、周囲と軋轢を生んだり身内の裏切りがあったりと、自分の身が危うくなるという点では有名人とベースは一緒。

『言うのも聞くのもあんまり好きじゃない』くらいの認識でいましたが、今一度気を引き締めたいと思いました。

今は組織に属す生活ではないですが、いつか属した時には絶対に言わない・言っている人と迎合しない、様にしたいものです。

たとえば「慰労会」の目的は何か。

間違っても、社員を本当に慰労する場と考えてはいけません。

慰労会とは上司が自らの威厳や存在を示し、再確認する場です。

(中略)

私の経験上、本当に優秀な社員はどのような場であっても型を崩しません。

つまり、部下としての一線を越えることはないのです。

(中略)

「無礼講」と言われたら、むしろ普段より慎重な対応が求められます。

(本文p75、79 より引用)

こちらの内容のタイトルは、

酒は飲まないに越したことはない

という衝撃の事実笑

無礼講を言葉通り受け取らない

というのもまた衝撃…!

確かにお酒を飲むことでやらかした人びとは数知れず…

国会議員の酩酊会見なども、記憶に新しいですよね。

そうやって羽目を外すことになるなら、著者の主張通りそもそも飲まないに越したことがない!(一旦酔ってしまうと飲酒量も発言内容も把握出来なくなること多いですしね…)。

慰労会の真意については考えたこともありませんでした(;´・ω・)

この時の社員の行動によって役職者が、

  • 忠誠心を見極めている
  • 評価をしている

だそう。そんなの怖すぎますが、あまりに額面通りの【無礼講】を地で行ってる社員がいたら、確かに上役の立場からしたら彼ら以上に冷静になってしまうかも。

ここで紹介されているとある失敗談が怖すぎて、作中断トツの勉強になるエピソードだと個人的には思いました!

言葉の裏を読むのは容易ではないですが、とっても大事なこと。

part3:円滑な人間関係はメリットしかない

理不尽な目に遭わないようにするには、そのための環境を自分で作っておく必要があるのです。

それにはまず、人間関係構築力を磨くことです。

別に、A君やB君のように、すごい記憶力や配慮は必要ありません。

たとえば、

「上司から頼まれたちょっとした仕事は絶対にその日中に終わらせる」

「上司よりも必ず先に出社する」

などでもいいのです。

とにかく上司が、

「おっ、こいつはやる気あるな」

と思うようなことの積み重ねが、信頼関係を生みます。

(本文p115 より引用)

『上司に可愛がられやすい』

『上に引き上げられやすい』

人の特徴とは、細かな配慮や努力を常日頃から積み重ねている人を指すそうです。

普段の仕事のパフォーマンスが優れていることで=理不尽な目に遭う率も下がるのだとか。

自分の身は自分で守る、良い評価を得るために最大限の努力をすることは言わずもがなですが、環境(周囲の評価)が自分にとって有利に働くように振舞うというのは、出来そうで難しい視点ですよね。

ここで紹介されていた議員秘書の方々の仕事ぶりは余りに優れていておいそれと真似できるようなものではなかったのですが、どういう行動が後々自分にとってベストかが良く分かる内容でした。

社内で何か提案するときに重要なのは「根回し」です。

どんな人でも、藪から棒に、いきなり話を切り出されると面食らってしまいます。

そうすると、条件反射的に反発したりしてしまうものです。

そうしたインパクトを和らげるためにも、本題を切り出す前に

「じつは、こういう提案をしようと考えているのですが……」

と先に話をしておくことが大切なのです。

(本文p118 より引用)

提案することと同じくらい大事なのは、【根回し】という配慮!

どんな内容であれ、

  • 突然聞かされた方は面食らうこともある
  • 話しておくべきキーマンを見極め話しておく

など、『根回しだと感じさせない根回し』を意識し、いつ誰に話すかを大切にすることが重要なようです。

どうも自分の話す企画や提案が通りにくいかも…?と感じることがあったら、上記のことを意識してみると上手くいくかもしれません。

過去の経験を振り返るに、大事なことを役職者を飛ばして話したりしていたことがあるので、通りでトラブルになるわけだ…と感じました(;´・ω・)

話を聞かされる方の気持ちを考えたことなんて、かつてありませんでした。

この本のメソッドは全部で35個あって、

正直もっと紹介したいくらい、有効なテクニックが満載でした(`・ω・´)!

個人的にも『コレは!』と思ったのは、

  • 年齢別の会社での振舞い
  • 良い嘘をつく
  • 悪評には権威で対処
  • できない仕事には手をつけない
  • etc..

事を荒立てずに、そつなく仕事をしたい方に!

【感想】

尾藤先生から献本をいただくのはこれで2冊目!

いつも本当にありがとうございます(*^^*)

今回の書籍は正直に申し上げて、

『会社勤めをしていない自分に、この本のテーマや主張を上手く紹介できるだろうか?』

という不安が強く強くありました(自信が無いとも)。

組織の中にいる人にとってのリスクヘッジ、組織の中に居ない自分にとっては…?

と思っていましたが、読み始めると、合理的な処世術に納得の連続&作中に出てくる登場人物の方々のエピソードがとにかく面白くて、あっという間に読んでしまいました!

会社勤めをしていなくても、家庭、パート先、バイト先など、人と関わっていれば『押さえておきたい大事なこと』が載っていました。

どんな役職であれ、社会人ならほぼほぼ参考になるはず…!

思うに、

  • 評価や成果など、ほどほどを望む人への最低限の処世術

というよりは、

  • 頑張りを評価されたいし、余計なトラブルは最大限回避したい人への処世術

という感じで、

仕事への士気や意欲が高い人ほどこの本に書かれた内容が響くんじゃないかなぁという感触を得ました。

仕事を頑張っている人ほど関わる人数も多いですし、注目を浴びると同時に誹謗中傷などのリスクにも晒されますしね。

その場合の転ばぬ先の杖、という感じの事が学べる本だと感じました。

自分の話をします。

今より10年は若いころの私は主に接客業に就くことが多く、職場やお客様とトラブルを起こしては叱られたり評価の機会を逃してきたりしました(今振り返ると本当に考え無しでした)。

仕事へのやる気には満ちていたのになぜかいつも上手くいかない…ということが本当に辛かったんですが、年を取って分かったのは&本を読んで分かったのは、

謙虚さ

根回し

これらがどちらもかなり不足した人間だったなぁと思います。

どうやったら仕事が上手くいくか?

という本はよく読んでいたんですが、

周囲と波風を立てず上手くやる

本は読んできませんでした。

なので、自分を含めてもやらかした経験のある人ほど、

『早く読みたかったなぁこういう本…』という感覚に陥るかも知れません。

勘の良い人はそれなりの時期で、仕事における経験則みたいなものに気付き対処していけると思うんですが、そうでない人は、人から教わるなり本を読んで知る機会、凄く大事だと思いました。

これから仕事をする若い人にももちろん有効だと思います、いろんな成功談・失敗談が書かれているので、先輩から話を聞くように参考になると思います。

重ね重ね、尾藤先生ありがとうございます!

今日もお読みいただきありがとうございました♪

既刊リンク

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