ドラマティックでエロティックな8人の男女の、純愛短編集が最高すぎ!
『すべて愛のしわざ 1巻』もんでんあきこ(著)MIU 恋愛MAX COMICS(秋田書店)
【あらすじ】
「原因はわかってる」
「性的欲求不満だ」
社長の不眠の悩みの解決方法はストレス発散!!
繰り返される社長のエロ攻撃にあたしはどうなっちゃうの…!?
すべてのエロスは、愛の名のもとに許される!!
とある会社の産業カウンセラーをしているあたし。
目下の悩みはそこの社長のエロスに付き合わされること。
人一倍性欲の強い社長のエロスは果てがない。
緊縛、3P、痴漢プレイ、アダルトグッズや媚薬。
あんな変態、好きになっちゃダメってわかってるのに。
どうしてこんなに振り回されちゃうの…!?
「なるほど」
「ダメ元でやってみようか」
人一倍性欲の強い社長のカウンセリングをしてるあたし。
男性経験が少ないあたしには刺激が強すぎる…!!
※この作品は雑誌「恋愛loveMAX」「恋愛チェリーピンク」に掲載、または短編よみきり配信されたものを再編集したものです。
デジタル配信版の雑誌「恋愛loveMAX」「恋愛チェリーピンク」または短編よみきり配信をお求めになった方は、コンテンツ内容が重複する場合がございますので、ご注意ください。
(この本の情報 より引用)
【みどころ】
『あたしは先月からここに産業カウンセラーとして派遣されている』
とある企業に派遣され、産業カウンセラーとして勤める三柴エリカ(28)。
※産業カウンセラーとは
社員のメンタルヘルス対応
社内転職の相談なども受ける
経営会議で職場環境の改善案を提言などする立場
企業には無くてはならない存在
社長兼CEOである柳沼謙二はエリカのクライエントの一人であり、ここ最近は個人カウンセリングも増えており問題児(?)でもあったりする…。
初見で外国人なのかなぁと思いましたが(社長のほう)、生粋の日本人みたい。
『ここであたしは対応を間違った』
社長の個人カウンセリングの内容はもっぱら【不眠】
人一倍性欲が強いと自負する社長は、エロい妄想をしている内に眠れなくなってしまったという。
人一倍性欲が強いのに、忙殺されてここ数年女っ気がないから解消する手だてもないし…(かといってモテないわけじゃないし…)
という素直な性格の彼を、『サイテー』だと思いつつ、『偉い人なのにどこか可愛い』とも思ってしまったエリカ。
そして、社長が夜な夜な妄想するエロスに僅かながらに興味を抱いてしまったのを皮切りに、
”割とクオリティーが高い”らしい社長の妄想をひも解くはめに(一応これもカウンセリング)……
『エリカお嬢様のオナニーシーンを』
時代は大正
場所は華族の洋館で
社長はそこの書生兼使用人
そして書生の彼は偶然見てしまう
お嬢様が自分で慰めている姿を…
ーーーーーーーーーーーー
妄想に自分の名前を使われることに抵抗を覚えるエリカ。
しかし登場人物(毎度社長×エリカの組み合わせ)たちの、切なくも精度の高いエロ純愛を聞かされているうちに、
今度はエリカが【寝不足】&【欲求不満】の妄想悪夢に苦しむことに笑
ある時はヤクザの組長×公安の潜入捜査官
だったり、
妄想はかなりの割合でアブノーマル。
男性経験の少ないエリカには社長の妄想エロスは刺激が強すぎて…。
『そりゃあたしは結婚あせってますよ』
変態だけれど、傍目にはカッコよくて仕事もできる魅力的な社長。
次第に惹かれていくエリカだが…
【30歳までに結婚して生活の基盤を作らなければ実家にUターン】
という実家と交わした堅い約束があるため、
社長にうつつを抜かしている場合じゃない!
仕事はこの調子で頑張って、あとは何とか結婚を…
ということで婚活パーティー!
に、なぜかいる社長!?
イベント主催者と友人だという社長は、『めぼしい男が居なかったら僕を選べ』と、
冗談なのか本気かわからない言葉をエリカに告げるが…
結局誰とも結ばれなかった社長とエリカ。
以前社長が言っていた、『人付き合いはデートやプレゼントやらしてセックスまで持っていくのが面倒』という言葉が引っ掛かっていたエリカは、
【ただしたいだけの相手じゃなくて心から愛し合いたい(その結果に結婚がくるべき)】
と主張し、社長のもとから立ち去ってしまう。
…
拗れた二人、まあ結論から言えばちゃんと結ばれるんですが、
その過程がとにかく胸キュン!で最高でした(≧▽≦)
- エリカの秘めた性癖
- 社長の影の努力
- 二人が愛し合う様
もうとにかくそのすべてが読み応えあって、エロくて、凄く面白かった!
基本全部のお話が短編なんですが、この二人だけはもう一話続いています。
しゃちょーのペースに振り回されることで段々開花していくエリカが可愛い(∩´∀`)∩♪
『私の後任の相馬アヤコです』
ベストセラー作家・門脇俊介と出会ったのは
出版社・編集部の相馬アヤコ。
ミステリー作家の彼は数々のヒット作を世に打ち出しては注目されるはずが、
【かなりのマスコミ嫌い】で有名、作品以上にミステリアスな人物と評されていた。
そんな彼にひとめ惚れした相馬。
打合せや原稿受け取りのために先生宅にうかがうたびに掃除や雑用をやるようになり、
ほどなくして出版社を退社、先生専属のマネージャー兼雑用係になった。
作品の大ファンだった相馬は、先生のビジュアルも性格もすべてが好きで、
【全部を受け入れて全力で支える】、
幸せな日々を過ごしていた。
…はずだったのに、、、、
『おまえに 俺の初めての女になって欲しい』
このルックスでまさかのアラサー童貞らしい先生(中身が追いついてない)笑
会話の途中から自分の世界にのめり込んでしまうような【コミュ障】で、女性とまともに付き合ったことがないんだとか。
そんな彼に突如降ってわいた縁談。
相手女性のルックスにひとめ惚れした先生は相馬に、
『経験が無いのは見合い相手にとってマイナスだろうから』
『練習させて』
自分の気持ちに気付いていない様子の相手の、絶望的な願いでも、拒否できるわけがなくて…。
…
まあこちらも結論心身ともに結ばれるんですが、短編のなかでも随一の濃厚な描写&意外な展開が待っていて、とっても好きなお話です(∩´∀`)∩♪
不器用同士の純愛に悶え死にそう…!
他にも、
主任×OL
弁護士×パラリーガル
などなどの組み合わせのオフィスラブ、どれも面白くて読み応えあって最高でした!
基本的にどのお話もハッピーエンドなので読後もかなりいい。
規約上ラブシーンのあるコマやページを載せられないのが残念ですが、本当に綺麗でエッチでビックリしました笑
まずデッサンからして美しい…!
すべて愛のしわざにしましょう(`・ω・´)!
【感想】
ネット広告で見て、ずいぶん前から気になっていた本作品…ついに手を出してしまいました!
結果…もっと早く読んでおけばよかった―――――ってくらい、とても好みでとても素敵な作品でした(≧▽≦)
美麗な絵に個性豊かなキャラクターたちのラブロマンスが凄く良かった…!
はやくも今年一位かも。
読後に感じたことというか頭に浮かんだことを率直に申し上げると、
大きくゆらめく炎がともる、温かくて美しいろうそくを暗い部屋でぼんやり眺めていたような気分といいますか…。
凄くエロいんですが、同時に胸があったかくなるような多幸感も凄く感じました。
お互いを好き合っている者同士が、セックスを通じてコミュニケーションを取ったり心が通じ合う様を眺めるのは、
第三者(読者)にとっても【幸せなこと】なんだなーと改めて思いました。
ドキドキして癒されるなんて最高…!
もんでんあきこ先生の作品はこれが初めてなんですが、既刊以外にも読んでみようかな?
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
今日はだいぶ温かいので、シャツ一枚で出かけられました(`・ω・´)ハルーッ
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