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少女たちの胸に満ちる憎悪ーー密の過酷な生い立ちーー

『復讐の未亡人 3巻』黒沢R(著)アクションコミックス(双葉社)

【あらすじ】

復讐は気持ちが良いーー

その美貌と狂気を武器に、夫を追い詰め自殺に追いやったブラック企業の面々への復讐を果たした鈴木密ーー。

現在は、亡き夫の後輩、斎藤真言の子をお腹に宿し、平穏な日々を過ごすべく新居のマンションで真言と新生活を始める

だが、密の頭の中には、幼少期の“暗い出来事”が度々フラッシュバックしてきて心をかき乱すのだった。

過去、そして現在から忍び寄る“恐るべき悪意”から大切なものを守るため、新たな復讐劇がいま始まる!!

(この本の情報より引用)

【みどころ】

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『なのに…あいつに捕まってしまった…』

父親をガンで亡くした事から今までのことを思い返し、密に打ち明ける凛。

父なき後も家族は明るく仲良く、何とか暮らしていっていたのに、その幸せを奪った男の存在…。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『じゃーん 俺たち結婚しました』

凛の母親、日美子と再婚相手であるやっちゃんこと恭人は高校時代の同級生だったもよう。

日美子の職場に現れた彼は次第に距離を詰め、再婚するまでに。

凛は最初から彼を警戒していて、全く心を許していなかった。

そんな凛や弟、俊の気持ちをよそに再婚してしまう日美子。

優しくてしっかりしていた母親は、彼と関わることで次第に性格が変わっていった。

子どもの生育環境は常に大人の都合に振り回される。

気丈な凛も、母親との関係性の変化に戸惑ってしまう…。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『いいえ』

『復讐は悪いことだと思う?』

と訊いてきた凛に対し、

『復讐は良いものだと 皆知っているはず』

と答える。

不当な扱いを受け、反撃を繰り返し、生き残った遺伝子。

それが今を生きる私たちの中にもある、と凛に教える密。

ーーだから復讐をしていい。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『全部 お前のせいだからね?』

凛に対し、『面白い話を聞かせてあげる』

と言って明らかになる密(美月)の過去。

実の母親である薫は美月とは顔が似ておらず、性格は極めて悪い。

顔の悪さと性格の悪さを自覚している節があり、美月に対しても非常に厳しく接する。

ややヒステリックな傾向があるものの、とても賢い。

再婚相手である父子が家に訪ねて来るということで、準備をする二人。

そもそも、父親がいない前提で話が進んでおり、そのことについても触れられず。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『いつでも帰って来て良いんだからね』

美月は母親に追い遣られ、実家ではなく伯母のもとで暮らしている。

村神家との再婚にあたり、荷物をまとめ実母と暮らすことに。

のちの夫になる優吾と、弟であり復讐のパートナーである陽史がこの家の子という事は、彼らは従兄弟だったのね。

小さい頃から美月と優吾は親しかったみたい。

伯母である母親の妹、優衣はとても優しく、美月の身をいつも案じている。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『立て』

父親・圭司と息子・康宏が家にやって来て、

村神家として新たな生活がスタート!

伯母の優衣が『お守り』がわりにと持たせた携帯、薫は美月から奪い取り壊してしまう。(逆パカ懐かしい!)

それを見た再婚相手の息子、康宏は呆れて『この結婚反対ー』と呟き、父親に報告しようとする。

焦った薫を見て微笑む美月に気付いたのか、美月は殴られてしまう。

二人の慣れようから初めてじゃないような雰囲気…。

実の子どもに包丁突きつけるってどんな精神状態なの…。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『俺が手伝ってやるよ』

薫の言動や容赦ない暴行に憐れむどころか、

美月のことを粗末に扱っても構わない人間だと認識する康宏。

『親に愛されてない奴は、何をされても守ってもらえないって事だよな』

と、変な宗教にハマっていたという康宏の母親の言葉をなぞらえながら

彼も躊躇なく美月をいたぶってしまう…。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『今日は娘を診てください』

初登場時は村神だったけど、後から川神に変わってる…???

まあどっちでもいいか(名前がそんなに重要じゃない作品なので)

妹の優衣にも指摘されていたが、薫は幼くも容姿の美しい美月を使って幾度となく男性を捕まえていた。

だから、不美人で性格も悪い薫が選ばれたのは相手の男性が美月目当てだったということで、薫は圭司の考えている事は全て分かっていることになる。

これについては勘の鋭い美月も気付いていると思う、多分。

黒沢R:復讐の未亡人 3巻ス(双葉社)

『耐えて耐えて耐えて耐えて めいっぱい耐え抜いたら』

美月の恥ずかしい写真を携帯で撮った康宏。

これを使ってある計画を立ててしまう…。

美月はというと、継父である圭司に連れられドライブへ。

康宏の人間性も、

圭司の思惑も、

薫の悪意にも、

すべて気づいている美月。

決して歯向かわず、虎視眈々とその時を待つ…。

美月の仕返しとは…!

【感想】

2巻ではふわっとしか触れなかった密の過去がかなり明らかに。

毒親に育てられ、再婚相手にも身の危険を感じるとなると、用心深く生きるようになるよなぁ。

子どもは環境を選べないから可哀想というか気の毒過ぎる。

密の凄いところは、そんな相手をよく見極めて、決して出しゃばった生き方をしないこと。

抵抗したり歯向かう素振りを見せることなく、虎視眈々と機会を伺っているような描写に、彼ら家族への復讐を匂わせていて否が応でもドキドキします。

この時まだ小学生だと思うんだけど、この思慮深さと理知的な精神はいつ養われたんだろう…。

密なりに、不当な扱いを受けて来たことへの処世術のような気もするけれど。

凛の現在の境遇への過程も明らかになりました。

やすひとェ…

サークルクラッシャーならぬファミリークラッシャーですねほんと

なぜ彼と関わると女性たちは人が変わってしまうんだろう?

危険な魅力がありそうです。

3巻もかなり気になる終わり方…4巻はやく読みたい!

既刊リンク

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