『今のあなたを美しく魅せる服』、“大人体型”を楽しむ109コーデ♬

2018-11-12

大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦』窪田 千紘(著)講談社の実用BOOK(講談社)

 

大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦:概略

ムリしてやせる必要なし!

着るだけで「5キロやせ見え」

ダイエットいらず!プチプラOK!の、新ルール&実例109コーデ。

 

多様化が求められる今の時代においても、美の基準だけは昔のまま。

『若い頃と変わらない体型でいなくちゃいけない』
『年齢不詳の美魔女でいるべき』

という暗黙のプレッシャーが根強くあり、大人の女性たちを生きづらくさせています。

でもそもそも、若い時と今とで体型が同じでなくてはいけない、

という考え方がおかしいのです。

 

なぜなら、人は年齢によって体型が変化する生き物だから

(中略)

私たちが提案したいのは、

『いつかやせたらキレイに着られる服』ではなく、
『NYやパリで最先端のファッション』でもない、
『ありのまま、今のあなたを美しく見せる服』なのです。

(帯文、本文より引用)

 


 

大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦:みどころ

PART1 女性と体型と、時代が求めるモノ

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『ダイエットをしても、なかなか体重が落ちなくなった』

『出産を経て体型、体重が変わり、何を着てもパッとしなくなってしまった』

『今の自分に自信が持てない』

(中略)

有名下着メーカーの研究によると、女性の加齢による体型変化には、一定の法則があるといいます(下図)。

20代で大人の女性としての身体が完成すると、基礎代謝が下がりはじめ、38歳前後に急激な体重増加がはじまります。

そして、40歳から46歳の頃には、下半身より上半身のボリュームが目立つ体型に変化していくそうです。

つまり、年齢を重ねて体型が変化するのは、女性として成熟した証拠、当たり前のことなのです。

(本文p3より引用)

 

下着メーカー、ワコールによると、女性の体は年齢とともに変化していくそうで、

大体26歳くらいまでが完成期、

以降の27歳から36歳までに、完成した体に余分な皮下脂肪がつき始め、

37歳前後、40代後半までに急激な体重増加&体型変化が起こるそう。

 

多様化が求められ認められる時代になりつつあるのにも関わらず、そうした変化を置いてきぼりにし、

『若い頃と同じ体型である事が求められている』
『年齢不詳の美魔女でいるべき』

というプレッシャーが、世の女性を生きづらくさせているのでは…と書かれています。

 

そんな風潮に著者の“服飾戦略スタイリスト”窪田千紘さん(スタイルスナップ)は、

ムリしてやせる必要はなく、今のあなたの年齢、体型を受け入れ、その上でやせ見えするコーディネートを提案してくれています。

 

確かに、年齢を重ねても細い人、若々しい人は素敵だけど、『そうでなければならない』と思い込み過ぎていたかも知れない_φ(・_・

そして、懸命に生きて歳を重ね、経験を積んだ大人の女性に対して、『太っている』『老けている』という理由でBBAと呼んだり嗤ったりする風潮はあまりに尊厳を欠いていてとても悲しい…。

 

PART2 『大人体型』を攻略するのはとっても簡単!

大人体型に必要なのは、作戦・実行・客観視

(中略)

第一に必要なのは大人体型をどうやって攻略するかの「作戦」

この本のなかでは最初に6つの作戦を考えました。

この6つの作戦は「誰にでもすぐできて」「確実に素敵に見える」という方法。

 

次に「実行」

実際にあなたが素敵になるために、そのまま着て「マネをすればいいだけ」というアイデアを盛り込みました。

 

最後に「客観視」

この本のコーデでは、「紺色」「白」「黒」といったモノトーンが多く使われています。

それは心理学的にも、「誰からもきちんと見える」という確率が高いからです。

(中略)

みなさんができるだけ好印象をもたれるように構成しています。

(本文p9より引用)

 

太っていても、体のあちこちが丸くてもok!なコーディネート術には明確な作戦があって、

  1. 簡単、誰にでもマネしやすい(手に入りやすい服を選んでいるとも)
  2. コーディネート例の下にはブランドが明記されているので買い求めやすい
  3. 花柄、ピンクなど、年齢を重ねるごとに扱うのが難しい色柄ものの攻略法も載っていますが、まずはTPOを外れず好印象を持たれやすいモノトーンコーデ中心

となっています。

 

『簡単』かつ、『キチンと』した、キレイめコーデ心と言えそうですね(`・ω・´)!

 

 

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『黒や紺で全体をコーディネートすることでスッキリした印象に』

 

この作戦は、

濃い色を使って全身を引き締め、統一感でもって好印象を狙うもの。

コーディネートに物足りなさを感じた結果=色々な色柄を取り入れチグハグな印象になるのを避ける効果もあるんだとか。

それでも何かを…という場合は、色を揃えたままに素材を変えるなどすると

変化を楽しめるようです!

 

beforeコーディネートの人、とてもよく見かけますが、afterの印象の差はすごい!!

身につけている物の色が変わっただけにしか見えませんが、これだけの変化を生むのはびっくりです。

 

 

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『大人体型が即着やせして見える鉄板「棒ライン」コーデ』

 

この作戦は、

大人体型を美しく見せる不変のコーデこと、『棒ライン』!

(別名、Iライン、縦ラインコーデ)

 

全身の印象を、一本の棒のようになる様に着こなすこと。

羽織りものでもスカートにしてもパンツにしても、ロングであり、体の盾のラインがしっかり出るアイテムを選ぶこと。

 

これは私も大好きなコーデです╰(*´︶`*)╯♡

トップスとパンツの色を合わせて、羽織りものをポイントとして入れるとなんかマトモに見えて楽なんですよね(コーディネート考えるの苦手です)…笑

 

この他にも、

  • ロングドレス作戦
  • ワンカラーコーデ作戦
  • 首まわりV作戦
  • 視線を上に誘導作戦

などなど、合計6つの作戦が展開されています。

 

どれもちゃんとキレイに、かつカッコよくコーディネートされているので本当にすごい!

 

PART3 着回しコーデ、NGコーデ、お悩み別

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『ボトムス基本3タイプを中心に 大人体型着回しコーデ』

 

着回しを制するアイテムはボトムス!

  • カーキのタイトスカート
  • 白クロップドパンツ
  • キレイめインディゴジーンズ

基本の3つを選んで、あとはゆったりめのトップスを選ぶと良いだとか。

 

くすんできた肌の色を良くする明るめのトップス、

着やせ効果が期待できるボトムス、

キレイめのアウター

などなど、どれを組み合わせてもステキな着こなしになるように提案されています!

 

普段着として、また職場への通勤コーデとしても良さそう。

着回しや組み合わせを考えるの、めちゃくちゃ苦手なのでとってもありがたい笑

 

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『まだ着ていたら要注意! 短めチュニック+レギンスは卒業』

 

着ていて楽だから、昔から好きだからという理由で取り入れたファッション、かえって老けて見えたり太って見えたりという危険性が…。

そんなNGコーデ、『大人体型(世代)はやってはいけない』というまとめ方をされています。

 

特に、二十歳前後に体験した流行はその後の人生にずっと影響を及ぼすそうで、大人世代もついつい取り入れがち。

 

beforeもafterも衝撃的なので、どちらも印象も強く、一番参考になるかもしれません…。

 

窪田 千紘:大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦(講談社)

『若作りしてるって思われたくない』

 

日々多くの人が訪れるというスタイルスナップ

読者さんからのファッションに関するお悩み相談が寄せられることも多く、そんな大人世代のお悩み&体型あるあるをこの章で答えてくれています。

  • 全体的に「丸い!」印象をどうにかしたい
  • いくつになっても、甘めの服が着たい!
  • 肌色がくすんで老けて見える
  • ヒールは大嫌い。ヒールを履いている人が信じられない!
  • 昔の服が似合わない
  • etc…

歳を重ねると、顔立ちと服のズレが出てくるもの。

流行した服も、似合っていた服も、好きなジャンルの服も、

見直す時期に差し掛かります。

 

そんなお悩みに対し、どんな風になら取り入れることが出来るか、どうすれば悩みが解決するか、丁寧に提案してくれています。

『似合わなくなった』ことを悲観的に受け止めすぎずに、

『今の自分に似合うもの』を見つけて楽しもう!と思わせてくれる。

 

このコーデがどうなったかはぜひ本書で見ていただきたいです笑

 

大人体型の大人世代へ、同世代のスタスナの皆さんがとことん向き合っている、実用的な一冊。

この本によってブログの存在を知ったのですが、普段から訪れている方にとっては、本書の内容は見知った画像が多いようです(Amazonレビューいわく)。

 

ただ、コーディネートは知識であり計算だと思うので、しっかり身につけたい方にはやはり本として読んだ方が染み込みやすいように思います。

少なくとも私は、ひとつのファッションが素敵に見える理由/そうでない理由、

どういう色・柄・素材が大人世代には良いなどの体系的な知識や軽くでも身についたように思います。

 

ブログで見た画像をそのまま店舗で買うことは容易に可能ですが、応用は効きにくかったしますしね。

 

着るだけで

5キロやせ見え!

大人体型の「きれい」を引き出す着こなしの作戦:感想

普段TVは日テレ、それも夕方からnews every.ばかり観ています(`・ω・´)!

番組内のひとつのコーナーで紹介されていた、フォトスタイリングジャパン皆さん。

何気なく観ていたのですが、かなりの衝撃を受けました!

 

40代後半から50代くらいの女性たちに対して、その年代にあった、しかもステキなファッションの手引きをするさまはとても感動的。

 

と同時に、自分の中に、

  • 年齢を重ねて美しくいられる自信がない
  • 痩せていることが大前提
  • ↑至上主義
  • 年齢不詳でいなければいけない

といった思い込みが強くある事にも気づけました。。

 

そういう風に生きたい人にとっては、いつまでも若々しく!とストイックに生きるのも一つの人生だけど、

みんながみんなそう生きる必要はないし、むしろ、ありのままの年齢と体型』で楽しく生きることの自由で素晴らしいことに感化され、そうありたい!と願ってしまいました笑

 

私は現在ちょうど30歳ですが、50代の女性というのは母親世代であり身近な存在です。

子どもが手を離れ、親の介護が始まったり始まらなかったり、仕事をしていれば十数年経った頃の、円熟した世代という認識があります。

しかしさらに上の、60代、70代とも違って、人生に対してこなれ感』を持っている世代でもあるのかなぁと感じています。

なんとなく折り返し地点というか、諸々の任務が終わってもっともっとこれからの人生を楽しめる世代というか。

そういう意味で、今実は50代の女性(や男性)に注目しているところであります笑

 

そんな視点や可能性を感じてこの本を選んだという狙いもありました。

 

今回この本を読んでみて、大人体型・大人世代にこそ似合う素材や色柄があるのだなぁと強く思った次第です。

子ども、若者はなんでも似合って、大人は似合うものが減ったと思いがちだったけどそうじゃなくて、

子ども、若者にも似合わないけど大人なら着こなせる、そんな服やファッションが存在するということがとにかく面白いし希望がある!

 

内容は、コーディネート例が109種類も載っていることもあり、かなりの見応えがあります。

ほとんどスタイルブックと言っても差し支えないと思いつつ、

コーディネートに関する知識が身に付いたり、大人体型をキレイに見せる色・柄・素材・デザイン…と多くのことが学べます。

 

ただ、欲をいえば、

  • コラムに載っているアクセサリーやヘアスタイル、バッグの紹介も欲しい
  • ファッションの基礎知識を併せて載せて欲しい(調べれば分かるけど、一緒に載ってると有難い)
  • ↑服のデザインや名称すら分からなかったりしました。
  • 男性版も出来れば読んでみたい(夫婦リンクコーデとか面白そう)
  • シーズン別、TPO別が欲しい

 

TPO別というのはよく、20~30代女性誌にはあると思うのですが、

デートの時、女子会の時、お呼ばれした時、子どもの学校へ行く時などの例。

 

年代によって服装やそれが必要になるシーンはもちろん大きく異なると思いますが、

ブログ読者さんや、フォトスタの皆さんのご意見で考えたり作ったりされたものが読んでみたい!

 

50代以上だと、

  • 夫婦でデート、ディナーショー
  • 女友達と遊園地、温泉旅行
  • 成人した子どもとお出かけ
  • 職場への通勤コーデ
  • ジムやヨガスタジオなどのスポーツスタイル
  • ペットとのお散歩コーデ
  • 親類へのお見舞いコーデ

とか、ファッションを楽しむ機会が色々あって楽しいですね( ◠‿◠ )

 

プリオールのCMみたいに、『ちょっとそこまで』のご近所コーデとか笑

 

発売した週から即重版かかっているくらい人気なので、

ぜひ第2弾、第3弾と発刊して欲しいです!

とりあえず母にこの本をプレゼントします╰(*´︶`*)╯♡

今日もお読みいただきありがとうございました!

 

インフルエンザのワクチンを打ったのですが、赤く腫れてしまいました笑

今年はかかりませんように!(3、4年前の大晦日にかかりました…)

 


 

既刊リンク

 

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