仕事と不倫に打ち込む性悪女・和代―ワタシ以外みんなバカ1,2話
『ワタシ以外みんなバカ 1,2話』作画:かたおかみさお、原作:EGUMI(著)コミックなにとぞ(DPNブックス)
ワタシ以外みんなバカ:あらすじ
『できる女』和代には悩みが尽きなかった。
無能な部下の尻拭いや新入り派遣社員・百合子の世話を任され、大きな溜息ばかりが漏れる毎日。
どいもこいつもクズばかりと今日も今日とて睨みをきかせながら英姿颯爽と会社を練り歩く、そんな彼女の唯一の安らぎは営業部・袴田との秘密の恋のアバンチュール。
夜な夜な危険な快楽に身を委ね尽きることのない欲求の果てに彼女は一体何を見るのか…。
(この本の情報 より引用)
デキる女・泉 和代
部長のいいとこは私をちゃんと評価してるとこだけなんだから
私の仕事とか社員の躾とかジャマしないでほしいわ…ったく
引用元:ワタシ以外みんなバカ
新卒1年目から花形部署に抜擢され、会議では常に率先して意見、同僚に指示を出す、部署イチのデキる女・泉 和代。
彼女の最大の欠点は、内心で相手の美醜をランク付けし、思ったことを何でも口にしてしまうこと。
席を狙っている若田陽子部長に対しても媚びを売り常に成果を褒めるというヨイショしつつも、内心では『中の中』とランク付けしてしまいます。
仕事が出来るにせよ性格のキツい彼女に対し周囲は、
『ま…だからって泉さんになりたいかっつっても 絶対なりたくないけどね!』
『圧すごいよね 物言いから服まで全部が圧!』
と、陰口を叩かれてしまいます(そらそーだ
相手にどう思われるかについて物怖じしない和代は、思ったことをそのままバンバン伝えていくため、見兼ねた部長がそのやり取りを遮ることもしばしば。(ただし和代チャンは気付いていない)
新人派遣社員・綾瀬 百合子
おやおやヤボったい子が来たもんねぇ
中の下ってカンジ
引用元:ワタシ以外みんなバカ
業務に励む和代のもとに、新人派遣社員・綾瀬 百合子が入社し紹介されます
和代の補佐を担う彼女を社内へ案内し、営業部で紹介された袴田は、和代と仕事をする機会も多いのかとっても親しげ。
イケメンで陽キャな袴田は、
『お!おっとりしてるように見えるのに…いいねー綾瀬さん』
『応援するよ!』
という言葉を綾瀬(和代は心の中でヤボ子と呼んでいる)に送るが…。(ヤボ子て…)
自分のお気に入りが他の子を褒めたのが気に食わない和代は、袴田の言葉で綾瀬が勘違いしないように休憩室にて、
『袴田っちの言うー…「おっとり」って「デブ」って意味だから勘違いしないほうがイイヨ!』
という悪意満載の変換語を送る(なんじゃそりゃ)。
そんな言葉を聞いた綾瀬は当然真顔になりつつ、和代の思うがままに話をさせる冷静な女性。
アバンチュールなひととき
ホーント私って
人から男から愛されちゃうのよねー
引用元:ワタシ以外みんなバカ
綾瀬の歓迎会がお開きになり和代の性格や特性を掴んできた綾瀬は、幹事の和代に声をかけ、二人だけでもう一軒行くことを提案します。
バス釣りについて男性と盛り上がる綾瀬の事をおもしれー女面白くないと思っていた和代は、綾瀬にモテテクを使うなと釘を刺すつもりが、
『それで私!泉さんって格好イイなって思って』
『私と違って恋愛経験豊富なんだろうなって思って 泉さんのお話聞きたくて!』
と逆に、綾瀬のヨイショ(本心かお為ごかしか分からない)で拍子抜け→綾瀬を見直す結果に。
キツい性格から人望ゼロの和代にとって懐いてくれる存在が貴重なのか、気持ちよく話続け、それをじっくり聞いて感謝のメールまで送る綾瀬。
…
帰宅した和代の家に居るのは、営業部の袴田。
彼は既婚者ながらも和代と関係を持ち、金の要求までするゲスの極み野郎(大事)
不倫関係というスパイスに酔いしれつつ、顔を隠して突っ込むだけの彼にぞっこんloveな様子の和代…。
昼は仕事に打ち込み、夜は危険な情事に浸る和代は、心身ともに絶好調であることを自覚します。
プロジェクトリーダー
和代:…ーーでさー
そのプロジェクトがけっこう大変でー
陽子さんったらど~しても私に!って懇願して来てさー
もう困っちゃったよ~
綾瀬:すごいですねさすが泉さん!
引用元:ワタシ以外みんなバカ
社を上げた一大プロジェクトが動き出すのを、経理の人間と接触したことで偶然嗅ぎ付けた和代チャン。
上長である若田部長から任命を受け、各社喉から手が出るほど欲しがっている超人気コンテンツのプロジェクトリーダーに大抜擢!
自己評価120点満点の和代にとって自分が上昇するきっかけがくることはこの上ない喜び。
早速綾瀬に自慢しまくる和代は、
『あぁアレね男なんて単純よ転がせばいいの』
『綾瀬ちゃんもさヤボったいったいけどー』
『そのヤボも男受けする事もあるしー』
『もっと自信持てば私みたいにできるよ』
と、どこから目線なのか分からないクソバイスアドバイスを繰り広げ、自信をもつこと、そして男相手には女を使うコト!と伝授しますが…(若田部長に対しては枕営業を疑っていたダブルスタンダード和代)。
オンナのランク
あのヤボ子のランクが中の中に上がっちゃうじゃないの
あんな派遣ヤボ子のランク上げに協力なんて冗談じゃないわ!
引用元:ワタシ以外みんなバカ
自信を持つこと!と強調した和代に対し、普段から自信がなく長いこと恋人もいないと返した綾瀬。
モテ男(袴田とは伏せつつ)とセフレ関係にあると自慢した和代に
『私も泉さんみたにガツガツ行かないといけないですね』
と返した綾瀬。
それって要は、恋愛にガツガツしてる=尻軽女って言いたいの?と毎度おなじみ邪推を始める和代。
人に悪態はつくが、誰かからの何気ない言葉を悪いように変換するクセなんなん?
イケメン男に言い寄られて体を許しているテイにしたい和代にとって、自分から誰かにお熱を上げているなんて思われるのはプライドが許さないらしく、綾瀬を嵌める策を思いついてしまう。(カルーアミルクに目薬)
知り合いのイケメン・晴彦に声をかけて合コンを開催し、彼に綾瀬を持ち帰らせることで、尻軽女の烙印を押してやる作戦に。
ところが、肝心の晴彦が真面目な綾瀬に本気になりだし、和代の計算が狂ってしまう羽目に…。
イケメンで稼ぎの良い彼氏が綾瀬に出来ることは、和代にとってはランクアップに相当するらしく、次はこの二人を壊す作戦を考え出す忙しい和代氏笑
…
そして始まる人気コンテンツ独占配信のミーティング。
リーダーであることを強調し、サブリーダーを立てず、自分に従えないのならすぐ切ると強調する昭和なワンマン和代笑
そんな彼女を意味深な表情で見つめる一人の女性は一体…?
ワタシ以外みんなバカ 1,2話:感想
遅まきながら、こちらの作品をようやく読みました!
単話配信なので単行本化するのをずーーっと待っていたのですが、最近は必ずしもまとまる訳ではないのでは…?と思い至り手を出してしまいました(; ・`д・´)
毎度おなじみ広告で大体のあらすじが分かってしまう作品ですが、しっかり読んでみるといくつかの魅力や問題点に気付きました。
魅力はもう言うまでもなく(?)和代の痛い女っぷりがいつ弾けるのかという時限爆弾的面白さですよねぇ
しかし仕事ができるからこそのなのかありとあらゆる暴言がスルーされていますが、誰にも指摘されないあたり、実は可哀想でもあったりします。
人の間にあって人として大事に扱われていないあたり、誰も彼女に愛情を持っていない雰囲気が伝わってきます。
作中で彼女を信頼している感を出している部長でさえ、このあたりはスルーしていますからね…。
そして問題点は、痛い女として扱われている彼女に悪態をつく同僚たち。
さも正義のように和代チャンを貶していますが、同僚たちも決して褒められた人間でないのは明白で…。
ワタシ以外みんなバカ、は、悪意ある人間(和代)か、事なかれ主義(社内の人間)しか出てこないのが少し寂しいところでもあったりします。
人の容姿や能力でランク付けし誰もかれもをバカにする(※ただしイケメンは除く)和代がどうなっていくのか、最後まで見届けていきたいと思います!
続刊感想もドシドシあげていきます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました('ω’)
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