勘違いが生んだ奇跡?男同士のおバカで真面目な爆笑恋物語―消えた初恋 1巻
『消えた初恋 1巻』アルコ(作画)ひねくれ渡(原作)別冊マーガレット(集英社)
消えた初恋1巻:あらすじ
「青木…そんなに 俺のことをーー…」
青木は、隣の席の橋本さんに片想い中(ハート)
しかし橋本さんの消しゴムを借りたら、同じクラスの男子・井田の名前が…(涙)
しかも、その消しゴムを持っている所を井田に見られてしまい…
まさかの勘違いを!?
(1巻裏表紙より引用)
落ちた消しゴム
青木:やっぱ俺の
井田:まじかお前…
青木:さよなら俺の初恋 そして人生
引用元:消えた初恋1巻
高校2年生の青木は、絶賛片想い中。
その相手は、確認テスト開始で焦る青木に消しゴムを貸してくれた、隣の席の・橋本さん。
彼女が貸してくれた消しゴムに書かれた(彫られた)おまじない、
『イダくん(ハート)』
という文字を見て、想い人に意中の相手がいることを知ります。
橋本さんへの恋が静かに終わったことを実感し、涙で机にふせっていると、例の人・井田がその消しゴムを目撃してしまう!!!(あかーーーん!!!cv宮川大輔
青木が持っていた【井田ラブ消しゴム】=井田に恋してると本人に思われてしまい、、、
自分が井田を好きなわけではないと弁明しようとしたところで、
(待て!)
(これが橋本さんのだとバレたら 橋本さんの恋心まで公になるんじゃ…)
橋本さん=井田に恋してる
という橋本さんの恋心をバラしてしまうことになる…
と気付いた青木は、自分の消しゴムだと主張する手段にwww
そして屋上に井田を呼び出し、消しゴムのことを黙っているように釘を刺し…。
告白されるかと思って身構えていた井田は拍子抜けしますが同時に、(何が何でも)今回の件をなかったことにしようとする青木に関心を寄せ始め…!?!?
向き合うココロ
青木:…もう大丈夫だから
俺のことはほっといてくれていいから
井田:俺
お前のことほっとけないんだよ
引用元:消えた初恋1巻
橋本さんの消しゴムのおまじないを見たことで、橋本さんと初恋を実らせる同盟を作った青木。
橋本さんが好きな相手を自分も好きだと(当事者の井田に)勘違いされたカオスな状況に、情緒不安定になった青木を、放っておけない様子の井田…。
『正直 好きとか嫌いとか俺にはよくわかんねぇんだ』
『なあ 好きってどういう気持ちなんだ』
と、青木を振った割には、そもそも誰かに恋愛感情を抱いたことのない様子の井田。
好きな人を想う感情を知りたい井田に尋ねられた青木は、橋本さんのことを思い浮かべながらそれがどういうものか説明すると、
『お前のそういう真っすぐな所 すげー良いと思った』
『なあ 友達から始めないか』
と、好感度を上げてしまう(?)
友達からって、友達の先になにが…?
と、そもそも交際など望んでおらず戸惑う青木をよそに、自分なりの距離感を模索し始める生真面目な井田笑
キュンとしてしまう
井田:…優しいな青木
青木:はぁ…?どこがだよ
臆病のまちがいだろ
青木:いや
お前は優しいよ
自分じゃわかんないだろうけど
”俺なんかじゃないよ”
引用元:消えた初恋1巻
文化祭の演目でシンデレラをやることになった青木のクラス。
どうでもいいと思っていた青木だけれど、クラスメイトの
『やっぱり物語はハッピーエンドじゃないと』
という言葉に、
『結局 橋本さんにとってハッピーエンドの相手は井田なんだ』
『…だったら』
と、橋本さんの恋を全力で応援する!!
と誓った青木は、橋本さんの望む大道具係に井田と加わったり、二人っきりになれるように…とありとあらゆる根回しをしまくります。
舞台で使う壁画をひと段落させ、橋本さんと恋バナを咲かせる青木は、筆を洗ったバケツを壁画にぶちまけてしまい焦ってしまいます!!!
そんな二人のもとに戻って来た、青木の友人・あっくんと井田は、責めることなく修正作業に。
無骨ながらも優しい井田の姿にときめいてしまう青木…。
勘違いの件で急接近した井田と青木。
井田の目には、青木は天然でどこか抜けているけれど、誰かの為に頑張れるいい奴と映り、こちらも好印象。
自己評価の低かった青木だけど、真面目な井田にまっすぐに評価されたことで、不覚にもときめき、泣きそうになってしまいます…。
…
……
自分の知らなかった自分を再認識していく青木。
青木の良いところを知って少しずつ惹かれていく井田。
……こんな二人に待ち受ける最大の勘違い。
アホしか存在しない優しい世界で起こる、心地よい不協和音。
笑いとときめきをあなたに!!
消えた初恋 1巻:感想
もうねコレ、笑わないシーンがないくらいめちゃくちゃ笑った作品です笑
真面目に内容を紹介してしまっていますが、アルコ先生のキャラクターたちの百面相(主にドタバタしているのは青木だけ)が勘違い劇場にいい味出していて、本当に笑いが止まらなかった素晴らしい作品。
別マでBLということにまず驚いたのですが、反響が良い&話題にもなっているようで、性別を超えた良作の予感しかしていないです。
アンジャッシュのコントにように勘違いから生まれる奇跡、一生懸命でちょっとアホなキャラクターしか出てこないので(それもクラス単位で)、テンポよく面白おかしく読めます。
同性愛の作品と言ってもそこまで直接的な表現はないし、キャラクターにも否定をしたり疑問を投げかける人が出てこないので、抵抗ある人もない人もいち娯楽作品としてリラックスして読めるのではないでしょうか??
ギャグに力入れている(?)ようですが、ちゃんとときめきポイント(※イオンではない)もあるので、少女(向け)漫画として成り立っています。凄いです。
井田がいい男だからこそ惹かれる青木、青木が他人を思いやれるめちゃくちゃいい奴だからこそ見直す井田、ハッキリ言ってもうしょっぱなからベストカップルです笑
シリーズは5巻まで出ているので、早く追いつきます!
今日もお読みいただき、ありがとうございました(o’ω’o)
2巻は、11/4(木)ごろに更新します。
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