密の救いがたい性癖と陽史との秘密―復讐の未亡人 10巻
『復讐の未亡人 10巻』黒沢R（著）アクションコミックス（双葉社）
復讐の未亡人10巻：あらすじ
密にストーカー行為を続ける山下晴菜。
山下の行動をマークする凛は、彼女の底知れぬ危険さに警戒を深める。
一方、昼間の密の家には密と陽史が二人きり……。
義理の姉弟である彼らの秘められた関係とは……。
(この本の情報 より引用)
復讐の未亡人 9巻おさらい
真言のいる会社へ入る前の、山下晴菜の過去。
危険すぎるその人間性に、警戒を高める凛だが…。
復讐の未亡人を全話通して読むには
今まで投稿した復讐の未亡人のあらすじをまとめてありますので、1巻からおさらいしたい方はこちらからどぞ！('ω’)ノ☆彡
復讐の未亡人10巻：みどころ
『挙動不審な目の動き』
密をストーキングする山下を、観察(ストーキング)する凛。
山下がペンを落としたことでふいに邂逅する二人だが、凛の目には、粗の多さの目立つ山下。
姿かたちを偽り怪しい行動を取っている割には、その詰めの甘さから、
正攻法では密に勝てる相手じゃない
と咄嗟に判断。
そして、何となくの勘で、危険な人物だと認識した凛。
初めは真言に近付くために行動し始めた山下だったけれど、自分の自尊感情を傷つけた(と、捉えた)密をターゲットにした様子の彼女はとにかく危なっかしい。
『だから決して私を困らせることはしない』
夫、優吾亡きあとの密は復讐を果たし、凛と出会い、子をもうけて平穏な暮らしを満喫していた。
【パートナー】と形容している理由に合点がいったけれど、真言とは結婚していない様子。
義弟である陽史と真言の共通点、身籠っている子どもが実は誰の子かよく分からないあたり、密もまだまだ底知れぬ人間性を持っている感じ…。
『復讐を考えているときほど楽しいことはない』
実の母である薫との血縁が疑問視されていた密だったけれど、母親と同じ行動を取っていること、母親の行動を理解しているあたりが、自分は紛れもなく彼女の子であると認識している密。
母親にとっての復讐は密の前から姿を消すことであり、密の産んだ美花を奪う事。
そして、自分は彼女に何を仕掛けようか、考えている時がもっとも心が踊るという。
優吾が生きていた頃から関係のあった様子の密と陽史。
安寧を嫌い、刺激と混沌を愛する密は、退屈な日常に飽き飽きしていた。
『私はいつまでここに居ていいの？』
美花と陽史のこと
山下のこと
話したいことは沢山あるけれど、手の内を明かせば密との関係が終わってしまうのではないかという恐怖に怯える凛。
凛がなにか隠しごとをしていることを見抜いている密。
凛にとっては蜜は必要な人だけれど、密にとっては自分は必要な存在かまだ分かっていない様子。
『あなたが選んだのよ 私を』
話したいことをさておいて、直近の学校行事である、授業参観と個人面談の件を告げる凛。
従兄弟伯母として学校に行きたがる密を必死で止めようとするが、確固たる意思で決めてしまった密。
家庭が崩壊し絶望していたところに出会った密、彼女がただならぬ人物であることは子どもながらに感じ取ったが、『それでも分かった上で近付いた』関係であることを理解している凛は、密を魔女として利用する。
密もまた、混沌をもたらす存在として、凜を重宝する。
『皆さんは 「刑法」という言葉を聞いたことはありますか？』
小学校の授業参観にやってきた密と凛。
5年1組の担任である、遠州先生はマニッシュな風貌に眼光鋭く人を観察する術に長けた女性。
身分を偽って学校に侵入している密のことを、早速補足した様子の遠州先生に、警戒をする凜だが…。
六法の一つである、刑法を取り扱った授業では、
- 嘘の噂を広めることは罪にあたるか
- 侮辱の言葉を相手に面と向かって投げ掛けることは罪にあたるか
など、実際にクラスで起きた問題を使って、生徒たちに問い掛けていく。
どんなきっかけから虐めに発展するか、人の心を想像するとはどういうことなのか、現実の問題に即した内容で進められる授業。
…を、黙って観察する密。
小学校を舞台に、何が起きる？？
復讐の未亡人 10巻：感想
密、思っていた以上に狂人でした( ;∀;)
まあ、じゃないと復讐を企てたり実行したりできないか…
人間らしい部分が段々少なくなってきているような？
ここまで狂気をはらんだ人間だとは思っていませんでしたが、それがまた作品としてめちゃくちゃ面白くもあるんですよね。
真言の存在感が消えそうですが、(というか必要だったのかも怪しい…)、今後どうなっていくのか。
11巻も楽しみです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました♪
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※本ページの情報は2021年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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