スポンサーリンク

毒親の親もまた毒…負の家族の絆に少しずつ絡めとられる凪、打開の道は――?

『凪のお暇 7巻』 コナリミサト(著)A.L.C.・DX(秋田書店)

凪のお暇 7巻

【あらすじ】

実家に連れ戻されないために、元彼・慎二を母に紹介した凪。

嘘のデートの結果は…?

(この本の情報 より引用)

【みどころ】

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『どうしてお母さんにそんな嘘ついたの?凪』

親類の結婚式のために、東京までやってきた凪ママこと夕さん。

  • キチンとした仕事をしている(実際はお暇中)
  • 将来有望な恋人がいる(フリー)

と、自分の人生がちゃんと【順風満帆】であることを証明するため、お店の常連さんである桃園さんにその恋人役を頼んだ筈だったけれど、当日現れたのは元彼の慎二で…!

人心掌握術に長けている慎二は、凪の用意したお母さんを欺く(?)ためのプランを着々とこなしていくが、

『親も普通の人間なのかも知れない…』という、想像上で手強い相手だと思っていた思い込みと現実のズレから、つい本当のことを漏らしてしまう(; ・`д・´)

凪と慎二の挙動をまるっと信じていたお母さんにとって、凪のネタバレ行動は理解に苦しむ展開&憤怒の感情を引き出す結果に(そりゃそうだ…)。

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『何それ』

いつも、人の目から見てちゃんとしなさいとしか言わない母に対して、本当の自分はいつも目一杯背伸びして、大丈夫な自分を演じていただけ

心からの本音を、【自分と同じ人間なら分かってくれる】

と信じて、ぶつけるが……

汚い部屋で、ひとり惨めに暮らしているのは全部自分のせいだっての?

と、わかり合える気配がない……

自分が望む方へ行かない凪を否定し、自分の思い通りに動く凪を愛し、結果そこから脱線したとしてもそれは全部『徹頭徹尾凪が望んだことでは?』

と、自分の思惑とは関係ないよと切り離すお母さん。

うーん手強いなこれは笑

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『まるごとわかり合うのは無理かもしれない』

母娘ゲンカのさなか、凪の不安、凪の胸中を知っていたみんなが、凪の部屋に押し寄せて、どうか実家へ帰らせないでくれ!と歎願する事態に。

汚くて狭い部屋でみじめに生きているんじゃなくて、今は自分のことを思ってくれている人で溢れかえっている

と、胸を張る凪。

お母さんの望むような生き方は確かに出来ていないかも知れないけれど…

大切なものは確かにここにある、と、そんな自分でも認めてもらえたら嬉しいと頭を下げてお願いする凪の姿に、懐柔したかのように見えたお母さんだったけど…?

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『動線に馴染みのある実家に 足元を絡めとられて』

いつか分かり合える日がくるんじゃないか、なんて、思っていた凪だったけれど、あれよあれよという間に実家の北海道へ帰還!

こうなった経緯は、東京から北海道へ帰る途中のお母さんが、足をひどく痛めてしまい、日常生活が困難になってしまったというおばあちゃんからの連絡だった。

お母さんがやっている仕事、おばあちゃんの病院の送り迎えなどを凪が請け負ってくれたら…

という話だったけれど、これまたあれよあれよという間に、一馬力として頼りにされてしまう事態に、、、

あっという間に2週間は経過し、こっちで仕事を見つけたら?(ていうか帰って来たら?)オーラ全開のおばあちゃんにほだされ、飲まれていく凪…

一戦交えたあとのお母さんはびっくりするくらいしおらしく、それがまた新たな吸引力となり、強引に帰ることが出来ない様子。

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『いやあ あはは』

実家の自室で見つけたプリクラから、高校生当時のクラストップ女子たちの存在や自分の陰キャっぷりを思い出してしまった凪。

そして偶然にも、地元のスーパーで再会してしまうというニアミス(; ・`д・´)

3人相変わらず仲良し&同じタイミングで出産(子どもも同級生)、しかも、結婚相手は当時の交際相手のままで、ヒエラルキートップ男子たちという始末(?)

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『それに しょせん東京で暮らしたことのない』

眩しすぎる環境に身を置く彼女らに当時の陰キャっぷりもディスられ、なんとか心を平穏に保とうとするが、ついつい、

自分がついこの間までは東京で暮らしていた人間であること

という経歴で、少しでも優位に立とうとしたこと、相手を下に見る視点を持ち合わせてしまったことに我ながら愕然としてしまう…。

凪のダークサイド…

というか、こういう部分はかなりお母さんに似ている。

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『本当にバカな子だべ』

まだまだ実家で過ごす日々の続く凪。

東京にいたころの知り合い、坂本さんやうららちゃんたちとネットで繋がりながら、心の平穏を保つが…

大人になってから見えてきた、おばあちゃんの邪悪さ。

凪のことはよく褒める人だったけれど、それとセットでおかあさんを貶す癖があること。

寄合など、近所の知り合いのもとにいるお母さんは、お暇をもらう前の自分に酷似していること。

離れて暮らしている時は仮想敵として巨悪な印象があったけれど、お母さんはお母さんで、誰からも大事にされていない印象を抱いてしまう凪。

そして、自室で見つけたお母さんの想いが綴られたノートと、凪が産まれるまえと思しき母と男性とのツーショット写真。

婚姻してから蒸発してしまったと聞かされた父親だったけれど、おばあちゃんいわく、相手に騙され妊娠し、未婚のまま夢破れて地元に戻ってきた

というのが真相らしい。

そんなお母さんをおばあちゃんは未だ軽蔑しているらしいこと、そして、【自分ができた】からこそ、お母さんは望む生き方を出来なかったと悟った凪。

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『キャッチしたい夢は どんな夢だったの?』

純度100%の悪者だったら、心の底から憎んで、決別できたかも知れない。

だけど、お母さんなりに事情があったり、自分の生い立ちに負い目を抱いてしまうからこそ、もうここから離れられなくなるんじゃないか、という絶望近い危機感を抱く凪の苦しい表情に、ネット通話をしていたゴンさんは、思わず飛行機に飛び乗るが…!

凪のお暇 7巻

コナリミサト:凪のお暇 7巻(秋田書店)

『この話何度め?』

そして慎二はというと、後輩の円と順調に交際中。

凪の近況を、勤めていたスナックの面々から聞かされるが、頭をかすめることなく通過していく。

人生間違えたくない慎二は、

【周りから見て自分らしい】生き方を貫こうとする一方で、それにともなうストレスも着々と溜めていく。

人生初、スロットに興じ、ウイスキーをキメて日々をやり過ごしていた凪と、オンライン通話を通して繋がる二人。

取り繕って生きていた凪のメッキが剝がれにはがれて、なにも期待していない慎二だけど…

何もかもさらけ出して生きる凪に心地よさも覚えるのも事実。

凪の元へ向かうゴンさん、

またまた迷走し始めた凪、

自分らしく生きる人間が羨ましい慎二、

どうなる???

【感想】

おばあちゃーーーーん!!!

毒親の親も毒親ってあるあるだけど、まさか凪の家系も、、、

大事に育ててこられなかった感が凄い夕さん。

だから、自分の娘は真っ当に、が、強く出過ぎてあんな対応になったっぽいなぁ。

でもね、親になったからには、自分が置かれた環境・状況と、子どものことは切り離さなきゃダメ!絶対。

凪みたいに、お母さんに同情して、何かできることはないか?と考えてしまう子どもは多いもの。

それこそ大人になってからも当然続く。

お母さんなりに凪をもうけた事情があったとしても、そこは断固線引きしなきゃ、凪は引っ張られる一方だから。

『自分は大丈夫だから、自分の人生を生きなさい。』

って、確固たる態度で突き放さなきゃダメだと思う。

お母さんがそうい態度でいられないから、おばあちゃんもつけあがるし、凪はどうするのが正解か分からなくなるんだよなぁ。

この辺の関係性、事情に似た環境に生きてきたので、子どもの方から親を見限るのって難しいんですよね。

一番ベストなのは親が毅然とした態度でいること。

それができずに、生まれてきた子どもに甘えてしまうから捻じれるんですよね。

以前、親との関係性が変わるのは凪が大人になったら、と書いたことがありますが、これは夕さんの事情が分かった今も変わらない感想。

夕さんが離れられないなら、凪が大人になるしかない!

慎二もゴンさんも、凪が気になって仕方がない様子。

凪はどんな未来を選ぶのかなぁ。

自分を幸せに出来るのは結局自分だけ。

頑張れ!凪!

今日もお読みいただき、ありがとうございました♪

既刊リンク

『凪のお暇』 コナリミサト(著)A.L.C.・DX(秋田書店) 【あらすじ】 元手100万、人生リセットコメディ!! 場の...
『凪のお暇 6巻』 コナリミサト(著)A.L.C.・DX(秋田書店) 【あらすじ】 季節がうつり、転職活動に動き...

併せて読みたい記事

『ひとりで飲めるもん!』 コナリミサト(著)芳文社コミックス(芳文社) 【あらすじ】 紅河明はコスメ会社の広報部に勤務する28歳。...
『九龍ジェネリックロマンス 1巻』 眉月じゅん(著)ヤングジャンプコミックス(集英社) 【あらすじ】 日常を非日常(...
『あそこではたらくムスブさん 1巻』モリ タイシ(著)ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館) 【あらすじ】 気になるあの娘...
『マンガでよくわかる エッセンシャル思考』 グレッグ・マキューン (著) 星井博文 (著) サノマリナ (著) 高橋璃子 (翻訳) 単行本(...
『五等分の花嫁 2巻』春場ねぎ(著)週刊少年マガジンKC(講談社) 【あらすじ】 「落第寸前」「勉強嫌い」の ...