『復讐の未亡人 9巻』黒沢R(著)アクションコミックス(双葉社)
【あらすじ】
密のパートナー・斎藤真言の会社の部下・山下晴菜。
真言に恋心を抱き、密かにストーカー行為を繰り返す彼女は、密に対してコンプレックスと殺意を抱く。
心の中に”鬼”が巣食う彼女の恐ろしい本性が、過去の事件から明らかにされていく……
(この本の情報 より引用)
【みどころ】

黒沢R:復讐の未亡人 9巻(双葉社)
『まあいいや 観てみるけどさ もしそういうシーンがあったら』
真言の後輩女子・山下。
時間軸は5年前にさかのぼると、そこにはレンタルビデオ店で働く山下の姿が。
年齢的には成人そこらという感じ?大学生くらい。
とあるお客さんに絡まれ、恐い思いをしてしまう山下だが…。
(休日課長に似ている…)

黒沢R:復讐の未亡人 9巻(双葉社)
『どうしよう…どうしよう…』
お客さんに言われた、
『急に驚かせるシーンとか出てきたら、(予想と違った展開がムカつくため)お前を殴る』
ということを、同僚JKの田島さんに相談したりするものの…。
具体的に解決する方法が思いつかない山下。
自宅に帰ってからも、食事も摂らず布団をかぶって怯えるばかり。
危害を加えられたらどうしようと思いつめるあまり、お客さんが借りた作品を確認すると、驚かされるシーンを発見!
山下の悲鳴で部屋に駆けつける祖父母たち。
殴られる=という言葉がいつの間にか、殺されるという認識に歪んでしまう…。(そんなことある?)
山下がアルバイトをすることも、PCを持つことにも反対な様子の厳格な祖父。
もし誰かとなにかトラブルになっても、自分が守る、という気でいる祖父だが…。

黒沢R:復讐の未亡人 9巻(双葉社)
『どうしたんです…!?あなた…!?』
翌日には、アルバイトを辞める手筈になった山下家。
しかし仕事に向かう玄関先で、突然昏倒してしまう祖父!
救急搬送の結果、祖父は心筋梗塞を患っていたことが判明。
守ってくれる人が居なくなったことで、殺されないように、自分の身は自分で守らなければ…という思いを強めていく山下。

黒沢R:復讐の未亡人 9巻(双葉社)
『手っ取り早く片付けるには…巻き添えになる人の事は考えちゃダメなんだ…』
その日から、例のお客さんの顧客情報→住所を割り出し、尾行。
バイト先で犯罪に関するDVDを大量に借り、情報収集(アクティブラーニング)。
その過程で人間に対する認識を変えていく山下。
犯罪者の心理を学ぶうちに、正常な価値観(倫理観)からは戻れなくなってしまうのだが、本人は”自衛”のためにと、疑う余地もない様子…。