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救いのない人生に差し伸べられた、風俗という仕事と小さな命。はるか21歳

『私は子連れおっパブ嬢 序章』池田ユキオ(著)mobaman-F(小学館)

【あらすじ】

孤独な家庭で傷つき、出会い系で知り合った男に逃げ込み、10代で一人息子を産んだはるか。

しかし、入籍直前に彼は事故死、実家からは絶縁される。

学歴もコネもない彼女が孤独と絶望の淵でやっと見つけた仕事は、歌舞伎町のおっぱいパブだった。

(この本の情報 より引用)

【みどころ】

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『おっぱいパブで働いてます。』

はるかは21歳で風俗嬢。

支払いに追われ、時間に追われ、

仕事終わりに彼女が走って向かった先は託児所。

はるかには16歳の時に出産した、5歳の一人息子、翔太が居た。

学歴もコネもない彼女が生きていくには風俗という選択肢しかなかった。

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『あんたのせいで…この家はメチャクチャよ。』

はるかがたった一人で子育てをするに至った経緯を逡巡するーー。

はるかの父親は世間体を気にし厳格な性格だったためか、

思春期に女性らしい体つきに成長したはるかに対して

『ぶくぶく太ってみっともない』

『胸ばかり目立っていやらしいじゃないか』

と、母親に責任を追求。

日常的に罵倒し、暴力を振るう…。

その鬱憤が溜まった母親は、はるかを守るどころか自分が父親から非難される理由を他の兄弟と違って出来の悪いはるかのせいにして恨んだ。

受験に失敗したこともあり自信を失い、学校でも虐めを受け居場所を無くしていった。

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『思えばこの頃が一番幸せだったかもしれません。』

部屋に引き篭もるようになり、SNSに本心をさらす内に仲良くなった男性、長野永治の元へ転がりこみ、居場所を見つけるはるか。

やがて妊娠し、出産。

(この時15歳で出産時が16歳…中卒?)

家族を養うために無理を重ねた結果、永治は仕事中に事故死。

入籍して居なかったため、遺族年金などは貰えずあっと言う間に生活は困窮してしまう、、。

せめて籍を入れていればこの先の展開は違ったかもΣ(-᷅_-᷄๑)?

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『私の幸せこわさないで。二度と。』

永治が亡くなってから、はるか名義で借金をされて居たことが判明。

この頃は少しは手元にお金があったのか、困窮しながらも支払いをするも、再び困難な生活に…。

はるかには助けを求められる人は親しかおらず、実家を頼ると、話を聞いてもらうこともなくお金を押し付けられて厄介払いされてしまう。

他の兄弟の元に生まれた孫を溺愛し、はるかの子どもには目もくれず冷たく接する母親。

境遇の差に悔しさを覚え『絶対見返してやる』と誓う。

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『私と同じようなシングルマザーがたくさん働いていました。』

常に経済的に困窮し不安を感じる日々に疲れ、翔太を公園に置き去りにしそうになるはるか。

無邪気で純真で、ひたむきにはるかを愛する翔太が目の前で傷つく姿を見て、すぐさま駆け寄り後悔する。。

それを見ていたかおりという女性が声を掛けてきて、

『困っているなら風俗で働いてみたら?』

と提案する。

これがはるかがおっパブ嬢になった事情。

生きるためにたどり着いたのが風俗嬢になるという選択だった。

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『なんでうまくいかないのよ!』

整った顔立ちと大きな胸、育児中で母乳が出るというポテンシャルがお客さんに受けて、あっという間にお店のナンバーワンになるはるか。

生活に余裕がでて食事やオシャレを楽しみ、お店のお客さんだった宅間清一と暮らし始めるも、捨てられてしまいまた一人に…。

上手くいくように頑張っていたのに、また壊れてしまった幸せを恨み荒れるはるか。

池田ユキオ:私は子連れおっパブ嬢 序章(小学館)

『最低だ。』

翔太がいるせいで自分には自由がない

翔太がいなければ普通に働いて

普通の幸せを手に入れられたはずーー

荒れるはるかを怖がり泣いてしまう翔太。

自分の人生が上手くいかない理由を子どものせいにし、

手を上げようとした姿が自分の親と重なっていることに気付いた。

そして宅間との間に子どもが出来ていることも判明する。

人生に疲れきったはるかに差し伸べられた手。

それはーーー

【感想】

池田ユキオさんが好きすぎておっパブ話にも手を出してしまった…

タイトルと雰囲気でなんとなくの想像をしていましたが、全然違った!(`・ω・´)

もちろん良い意味でです。

親に疎まれて育ったはるかが、自暴自棄になりながらも息子との人生をがむしゃらに生きていく様には感動しました。

若くしての失敗にはるかの性格はAmazonレビューや他サイトさんでは割と酷評されていましたが…親の援助や理解者が居ない中でも、目の前の状況を受け入れ何とかやっていってる彼女は凄いなぁと思います。

人に嫌われ愛した人に裏切られても生きることを諦めることなく、子どもに手を掛けることもなくやっていく事なんて、同じ立場にあっても真っ当に生きていく覚悟なんか持てるかな…。

不遇に疲れたとき、いつも助けてくれる息子の翔太。

子どもには不思議な力があって、塞ぎ込んでいたら近寄ってくっついてきたり、目が合えば笑顔を見せてくれたり、心を綻ばせてくれる存在です。

この作品でもそういう要素があって、孤独なはるかだけど、唯一の家族、翔太が居たからやってこれたんだと思います。

少し尻切れトンボの様に終わる序章ですが、次の話に続いている様なので、そちらもチェックしたいと思います。

今日もお読みいただきありがとうございました╰(*´︶`*)╯

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