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生き延びる為の嘘とトリック。期日を過ぎても危機的状況は打破せぬまま…!

『マイホームヒーロー 5巻』山川 直輝(原著)朝基 まさし(著)ヤンマガKCスペシャル(講談社)

【あらすじ】

推理小説好きのしがない会社員・鳥栖哲雄は、

愛する一人娘の零花を守るため、娘の彼氏・麻取延人を殺した。

組織に与えられた、延人捜索の猶予も終わり、

哲雄は決戦の金曜日迎える。

生き残る道はただ一つ。恭一を嵌めることーー。

一世一代のトリックの行方はーー。

お父さんの戦い、クライマックスへ!!

(帯文より引用)

【みどころ】

『ほ…骨!?』

同じ組織に在りながら敵対する竹田に対し、

『一年半前に大きな金が入った』

『竹田が何か仕掛けるかも知れない』

と、恭一が言っていたと嘯く哲雄。

行方の知れない延人と共謀して、

組織が得るはずだった現金輸送車の金を二人が隠し持っているのではと疑いがかけられる。

哲雄の目論見通り、金庫には大量の現金。

そしてその金庫の奥にはタブレットと人の骨が見つかる。

『恭一…もっと使えるヤツだと思ってたよ』

延人の遺骨が見つかったこともあり、

延人殺しの犯人とみなされた恭一。

現金輸送車から奪った金ではなく、今までに稼いだ金は組織に没収され、恭一は殺されてしまう…。

延人の遺体も骨も鳥栖夫妻が持っていたはず。

どうやって、番号も分からない金庫に仕込んだのか??

『力をかして…』

恭一の金庫に延人の遺骨を仕込んだのは歌仙

大多数の住民が眠っているであろう午前2時半ごろに恭一の部屋に侵入し、

ALSライトで指紋のついた4桁の番号を組み合わせて解錠。

歌仙はいつも前向きで強気で、指示を出してくる哲雄の言うことをよく聞き、今回はとても心強いパートナーだった。

人を殺めたこと、その手伝いをしていること、

自分たちが間違っている事を十二分に認識しながら、

その罪を他人に擦り付ける…。

どんな思いで延人の骨を彼の金庫へ押し込んだのだろう。

『死んでたまるか!!』

恭一と母親の夢。

それは奪われた父の店をもう一度始めること。

だから、ここでただ死を待つことは彼には出来なかった。

金庫にあった金も、並外れた根性と努力で得てきたもの、

鳥栖家族が生き延びる為とはいえ罪を擦り付けちゃダメな人だったような…。

『あの時っ…!』

すんでのところで組織から逃れる恭一。

自分を嵌めた相手が紛れもなく哲雄だと確信し、部屋に至るまでの間に見つけた不自然な点、哲雄の言葉に、自分に隙があった事に思い至る。

最後の晩餐を食べたあの日、

哲雄に対し背を向けた瞬間に部屋の鍵を開けられ、歌仙の侵入を許した。

防犯バッチリそうだけど意外と部屋に監視カメラ(動作する対象に対して録画を開始するなど)は仕掛けてなかったのは意外かも。

『ここで死んだんだな…』

哲雄が犯人であるとの確信を得た恭一は、その手口と組織の裏切りを全て今回の依頼者である延人の父親、取に暴露してしまう。

『ALSライトで部屋を照らせばきっと証拠が出る』と告げられた彼は、

その言葉通り延人の殺された部屋(零花が借りている部屋)に行き、

延人の死を実感する…。

実はクローゼットには、疑いが晴れて解放され、直前まで寝ていた哲雄が潜んでいた。

ふとした拍子に目が合う二人。

バーであった時は見ず知らずの二人、

だけど今から、

殺人者とその遺族としての邂逅…

ついに一騎打ち!!!

【感想】

哲雄の嘘とトリックが功を奏し恭一を嵌められたかのように見えたけど、なぜかホッとする事が出来なくて、

むしろ、もっと大変な事が待っているんじゃ…?

という予想が的中してしまいました(´;ω;`)

乗り口に近付いて終わるかに思えたジェットコースターが急発進してもう一周(しかもかなりキツいやつ)始まるみたいなしんどさ(´;ω;`)

でもストーリーとトリックの面白さからドキドキ&脂汗をかきながらでもページをめくる手が止まらない…という際どい魅力のある作品。

緊張感がずっと続いていて、『次は何が起こるんだ??』というヒヤヒヤ感、怖いもの見たさに近いかも笑

今までが第一幕だったみたいで、次巻で一旦終了みたいです。

第二幕は何が待ってるの???

6巻は来年1月頃だそうです。

今日もお読みいただきありがとうございました!

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