ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術

2022-02-28

『ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術』尾藤克之(著)(ソシム株式会社)

 

ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術:概略

あなたが書いているSNSの投稿やブログの記事は本当に読まれていますか?

いいねやマークを集めても、ちゃんと最後まで読んでもらえていなければ、あなたの書いた文章は意味がありません。

読まれる文章のノウハウを完全凝縮!

Yahoo!ニュースで総合1位を連発する著者が、今まで出してこなかったノウハウを口説いて、19冊目にしてやっと証してくれました!

アウトプットのしかたやインプットのしかたは、いろいろな本で学んだけれど……

毎日ブログやSNSでアウトプットしているのに“読んでもらえない“そんな悩みをすべて解決します!

Yahoo!ニュース総合1位の実例を紐解いて、からくりをお見せします。

引用元:ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術

 

 

ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術:読み方

本書は1章から7章まで構成されており、ページ数は全226ページ。

 

各章について、

1章…文章術を学ぶ前に押さえておきたい重要なポイントについて。

2章…共感の極意について。政治家に学ぶ共感スキル、伝えるべき相手をイメージした文章術について。

3章…イマジネーションを膨らました文章術について。男女別のテクニックなど。

4章…文章の常識をぶち破る方法について。

5章…文章にツヤを出す上級テクニック

6章…文章はルックスが9割。見た目を大切にする。

7章…読まれる文章には必ず「理由」が存在する

 

読んでみて勉強になったポイントをピックアップしてまいります。

 

 

 

あなたの文章の読者は誰ですか?

たとえ不特定多数の人に読んでもらう文章であっても、あらかじめ対象読者を想定しておかなければなりません。

引用元:ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術

×:一人でも多くの人に読んでもらう

〇:究極まで意識すべきである

 

と、筆者は述べています。

 

文章術のセミナーにて誰に読んでもらいたい文章を書きたいのか?という問いに対して多いのが、

 

『一人でも多くの人に!(読んでもらいたい』

 

と回答される方が多いのだとか。

えてしてそういうマインド(または心の置きどころ)では、伝えたいメッセージにブレが生じたり、読者の背中を押し切れない文章になってしまうのだそう。

当たり前ですよね笑

 

せっかく書いた文章が読まれないどころか誰の琴線にも触れなかったらガッカリしますし、悲しみさえ感じてしまいますよね。

 

育児の情報なら育児に関わっている現役世代とその両親(祖父母)

転職の情報ならキャリアに不安がある方や会社に不満がある方へ

マイホーム情報ならこれから新築を買おうとしている世帯や、建て替え検討をする準定年世代(しらけ世代

 

それぞれ情報をじっくり煮詰めて想定読者を極めた方が、届けたい相手に届きそうだと言えそうです。

 

 

専門知識をひけらかすのではなく、素人の言葉で語る

では専門家が一般の人に自分の専門分野について説明する場合、どのような言葉を使えばいいのでしょうか。

まず専門外の人に通じる語彙(ボキャブラリー)を増やしましょう。

それには、読者層にあった本や雑誌、バラエティ番組やニュースをこまめにチェックし、世の中の人に通じやすい言葉を探すようにします。

引用元:ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術

 

専門用語をそのまま書くな(話すな)とはよく目にする情報ですが、言い換え方として、

 

世の中で広く使われている言葉をチェックしておく

 

という観点がとても参考になりました。

広く使われている言葉=多くの人に伝わりやすい言葉

とも言えますもんね。

 

これを専門用語に当てはめてみて、文章中で使われている文章の言い換え作業をしていきます。

 

初学のために手に取った本が専門用語満載だととっつきにくさが強いですし、読まないし買わないのですが…

これをちゃんと言い換えていたり、端に備考として追記されていたら安心して読めますよね。

 

筆者も説明されていますが、その世界(業界)にどっぷりと漬かっていたら門外漢には分からないことが分からなかったりしますよね。

 

分からなければ調べる

 

ということが習慣として無い方もいるわけですし、分かりやすい言葉への変換は読み手への親切心と考えて、どんどん平易にしていきましょう!

 

 

文章は見た目が9割である理由

音楽でいえば「最初の10秒」、お笑いの「最初の10秒」なども同じです。

この10秒は、相手の期待感を育てて、主導権を握る重要な役割を担っています。

書き出しを勉強する、なんといっても文学作品です。

最初の数行でその世界に引きずり込んでくれる魔力があります。

引用元:ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術

こちらでは村上龍氏のデビュー作、【限りなく透明に近いブルー】と、安部公房の【】が引用され、その巧みな寓意的表現によって、ほんの数行でも物語に引き込まれてしまいそうになります。

 

文学作品の書き出しには様々なテクニックが隠されていると筆者は説明し、その書き出しを読むだけでも文章を綴るヒントを得られるとのこと。

文学作品にはほとんど触れたことがないので、さわりだけでも読むと、その情景がありありと浮かぶようで、とても参考になります。

 

 

ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる最強の文章術:感想

尾藤克之先生、ご献本頂きありがとうございます。

ご献本頂いた本は今回で7度目で、出版された冊数は今回でなんと19冊に上るそうです。

ハイスピードな出版に(毎度)恐れをなしています笑

今回の内容は

  • 挿絵が多い
  • 重要な箇所にマーカー
  • 引用文章やサンプルが読みやすい

と、視覚的にも大変読みやすい内容となっておりましたので、そういった観点からも興味深く読ませていただきました。

 

文章術について学びたい方にぜひ!

 

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