バリキャリOLの一日のリセット術は、チェーン店でのちょい飲み♪

『ひとりで飲めるもん!』 コナリミサト(著)芳文社コミックス(芳文社)

【あらすじ】

紅河明はコスメ会社の広報部に勤務する28歳。

仕事もできて、スタイル抜群。

憧れる人も多いが、やっかみも多い。

そんな彼女の密かな楽しみは、

チェーン店、それも居酒屋ではなく、

チェーンの牛丼、ラーメン店、

カフェで食事をとりながらさくっと飲むこと。

 

働く女性に贈る

ちょいグルメストーリー。

(帯文より引用)

【みどころ】

コナリミサト:ひとりで飲めるもん!(芳文社)

『紅河さんてまるでロボットみたい』

 

コスメ会社の広報部に勤める、紅河明(ベニカワメイ)は、

容姿端麗かつ仕事をバリバリこなすキャリアウーマン。

いわゆるバリキャリOLである。

 

人より多く、速く、熱心に仕事をこなす姿は、憧れる人も多い反面…

やっかみも多いのが現状。

そんな周囲の気持ちを意に介していないメイの、仕事の鬱憤を晴らすひみつのリセット術。

 

コナリミサト:ひとりで飲めるもん!(芳文社)

『なまらうみゃ…っ』

 

ハンパなく重大な仕事量を任されるどちゃんこキャリアウーマン紅河メイ(28)は実はソボクでリーズナブルなチェーン店飲みが大好きで

この瞬間だけは張りつめた糸がぷつんと切れ

頭身が縮むのである

(本文p32より引用)

 

納期に心が摩耗してきたメイが向かった先は、和食チェーンでの

小鉢アラカルト×麦焼酎ロックの夕ご飯。

 

一大好きなお店でひとり、美味しいご飯を心行くまでいただくとき、

メイの頭身は子どものように縮むらしい笑

 

ちなみに、

父は北海道出身、母は名古屋出身ということで、二人の言葉を組み合わせたのが『なまらうみゃ』?笑

 

心でいろいろ思いながら、せっせと箸をすすめ、ご飯を楽しむメイがかわいい(≧▽≦)

もちろん、この姿は周りの人には見えているので驚かれているw

 

コナリミサト:ひとりで飲めるもん!(芳文社)

『ロボットのようにこなした仕事は人に響かない そうであって欲しい』

 

メイの仕事への情熱のみなもとは、

『手がけた仕事で多くの人に喜んで欲しい』ただそれだけ。

純粋に、ひたむきにそう思っているから頑張れるし、踏ん張れる。

 

周囲からしたらロボットのように仕事をこなしているように見えるかも知れないけれど、

手間や感情の要らない作業は効率的にこなして、

人との付き合いや商品を届けるお客様に対しては情熱を持って取り組む、

ひとつひとつの仕事に、彼女なりの矜持があるとは思う。

 

鬼のような量の仕事をこなしているけれど、その根っこは真面目で丁寧。

顔が良いだけに、顔で出世したり仕事を貰っていると噂されることもあるけれど…。

『同業者なら、それで仕事に繋がるわけない事くらい分かるでしょう』と心の中で反論するメイがカッコいい!

 

コナリミサト:ひとりで飲めるもん!(芳文社)

『心に栄養大事!!』

 

新入社員の教育に奮闘しつつも…5月病を患うメイ。

とっくに終わっているはずの仕事が手につかず、叱咤しあう同期が転職したこともあり、どん詰まりに!

『普段フタをしてる諸々がここぞとばかりに!!』

と、仕事ばっかりでプライベートをおろそかにしていないか、このままこの仕事を続ける人生でいいのか等々、

メイの弱い部分がONタイムにも噴き出してしまう事態に( ;∀;)

 

サク飲みでリセットして帰ろうとメイが向かったのは、ちゃんぽんチェーン店での

野菜増し増し長崎皿うどん×グラス生ビール

 

プレーンな食べ方で一通りを楽しんだら、4等分でエリア分けして味付けも変えて、二度楽しむ戦法!

 

そしてちょっとの工夫でマンネリせずに食べられたメイは同時に、

仕事での行き詰まりを解決する策を見い出すという笑

仕事とは関係ないことをしている時に閃くことってありますよね(∩´∀`)∩

 

誰しも普段フタをしている『将来に対する不安』はあるわけで…。

それと上手く付き合うにはやっぱり、日々を真面目に過ごすことなのかも。

先を見れば不安になるけれど、目の前の今を大切にしてそれを積み重ねれば、過去からすればそれが未来になっているわけで。

実は不安がっている未来って曖昧どころか、存在すらしないのかも知れない?(脱線)

 

コナリミサト:ひとりで飲めるもん!(芳文社)

『秒速で食えるから』

 

朝丘類次(30)は、メイと同じ業界かつ老舗のコスメ会社に勤める広報部代表。

仕事1割遊び9割で生きているユル男。

 

顔が良くてオシャレで口が上手い

ゆるゆる生きているのに仕事の評価も高いとされる彼もまた、やっかみの対象に。

 

ゴージャスなアフターを過ごしているに違いないと噂されるけれどその実態は、

効率重視の超仕事人間。

 

ゆるく見せているのは『伊達だから』

周囲と上手くやるためにあえてそれを演じている彼。

メイと同じくチェーン店を利用するのは効率的に食事をするため。

 

そんな二人は、仕事で衝突し切磋琢磨し、いい仕事仲間(傍から見れば笑)。

 

 

19軒のチェーン店での美味しいご飯、

お酒とご飯のスペシャルな組み合わせ、

  • ニューヨークチーズケーキ×赤ワイン
  • コロッケそば×生ビール
  • フィッシュ&チップス×黒ビール
  • ガトーショコラ×赤ワイン
  • 鰻丼×ビール
  • etc.

転職か、独立か迷うお年頃、

仕事に人生に奮闘するメイと、

 

 

一杯どうです?

【感想】

確か凪のお暇新刊と同時発売だったはずの本作品!

レビューでは割と賛否両論だったので買うか迷っていたんですが、本屋さんで実物を見たらやはり気になってしまって…笑

結果、大満足の1冊でした(≧▽≦)☆

 

容姿端麗で仕事もバリバリこなすメイの気の抜けた姿がなんとも可愛いし、料理に対する表現やリスペクト、ご飯やアルコールを胃に流し込むことによって癒され、リセットされていく様子が、読んでいてこちらまで癒されてしまいました(∩´∀`)∩

お酒を嗜んでいますが、食事と一緒に楽しんでいるだけでそこまでメインじゃないので、

少なくとも食べることやご飯は好きって方なら楽しめるかと思います♪

 

自分なりのリセット術、誰に迷惑や心配をかけるわけではなく自己完結しているので、それも見習いたいところ!

1巻完結なので寂しいですが、作品自体もさくっと楽しめることを目指したのでしょうか?

凪のお暇以外にもこうして別作品で楽しめるのがとっても嬉しいです(^^♪

 

今日もお読みいただきありがとうございました!

ここ最近寒いので、なかなか衣替え&クリーニングが進まない我が家です笑

 

既刊リンク

コナリミサト

 

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