36歳OL・杏の悩みは、結婚してくれない彼氏とバカばっかりの職場と…ーすぐ泣く女に機関銃
『小津さんすごいんですよ 作詞作曲とかやってるんですって自分で!』
周囲と馴染んでいなさそうな小津さんを気遣って傍にいるようでいて、
”可哀想な人にも優しい自分”に酔っていただけの杏の魂胆を見破る小津さん笑
思いもよらない言葉を突然掛けられた杏は動揺して泣きじゃくってしまうが、周囲は腫れ物扱い。
誰か一人でも泣いてる事情を聞いてくれたら、小津さんのせいだって説明したいのに、、、
と、いざこざの原因は小津さんにすべてあると本気で思ってる杏チャン。
馬鹿にしていた同僚らが話していたのは、小津さんが趣味で作詞作曲をしているということ。
それを知った杏は、
『自分のことを特別だと思いたいから、私のことを「つまらない人間」と言ったのね』
と強引に彼女の心を解釈(たぶんちがうよ?)
『身の丈に合った夢持てばいいのにねーみんな』
ひどいことを言われてあれだけ激昂していたのに、小津さんが夢を持ってることを知るや否や、
ごく一部の選ばれた人間しか叶いっこないのに…と憐れむ始末( ;∀;)
【自分の場所はここじゃない】って思うより、今いる場所で必要とされる生き方の方が絶対幸せ。
自分はそれが分かっているし、彼氏との結婚も控えてるんだから、手に届く幸せを持ってる自分の方が優れてる…♡
と思い込んじゃって、それをそのままディナーの場で口にしちゃう杏チャンに、
『おまえってほんと 人のこと誉めないよな』
彼氏からのキッツイひと言が刺さる!
愚痴や文句や批判が多いのは、自分だけが職場で頑張っているから。
誰かを誉めることが無いのは、誉めるようなレベルの人が居ないから。
自分だって、誉められる人のことはちゃんと誉める。
というのが杏の言い分。
杏の考えを見透かすような哲の冷たい視線に耐えられず、言い訳を連発する杏。
結婚に踏み切れないのは杏が頼りないから。
この時すでに哲の中では気になる人が現れていて、杏を恋人フィルターを外して【人間として】評価していた。
『あんな会社辞めて家庭に入ればいい奥さんになる』
と決めている杏だけど、ダメな人は何処にいたって減点方式だし、優れた人は何をやらせても上手くいくんやで…(そしてそれを決めるのは価値観)
『だってじゃない!!』
あの日からよそよそしくなってしまった哲。
仕事が立て込んでる&グラハムのレースが控えてるからだよね…。
と自分の気持ちを鼓舞し、
『自分の失言が二人の関係にヒビを入れたわけじゃない』
と、二人の間に漂う嫌な雰囲気に目をつむる。
仕事がうまくいかなくても、哲のことだけを考えて過ごしていれば…。
ーーしかし、大好きなはずのレースを忘れてしまった哲の異変に、仕事が忙しいだけじゃないものを流石に感じ取る杏。
呆けた頭でこなしたため仕事も失敗し、謝罪する羽目になった杏。
新卒の小津さんの教育係を担っている上に先輩という立場にも関わらず、言い訳と保身を繰り返す杏に、優しい上司の堪忍袋の緒が切れる!!
『特別な「何か」がある人に わたしの気持ちなんかわからないわよ!!』
自分だけが頑張っていると思った職場。
実際は、周囲から”お荷物”だと思われていたことを自覚する杏。
課長からは、『誰かの面倒を見る側になったら、さすがに成長するかと思ってただけに見込み違い。』と言われ、教育係を解かれる始末。
改めて謝罪をしてきた小津さんに、杏の本音が炸裂する!
空っぽな自分と違って、目指してる夢がある、
ゆとりがあるから、簡単に謝ることだってできる、
好きなことがある、
あなただけの「生きる世界」がある、
手に届くだけの幸せしか望めない自分とは違う…。
ーーだから、惨めな自分を自覚して仕方ない小津さんのことが大嫌い。
いつも胡散臭い杏の、心からの言葉に小津さんは…。
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