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失敗に終わる復讐ーーそして新たな展開へーー

『復讐の未亡人 5巻』黒沢R(著)アクションコミックス(双葉社)

【あらすじ】

『美しい復讐のシナリオを考えましょう』

ーーー毒親である継父のせいで幼い弟を亡くした少女・凛…。

復讐を固く誓う凛に、彼女をかくまう密が手を差し伸べる。

密の壮絶な過去の全貌も明らかになりながら、二人で紡ぎあげた計画は、ついに実行に移される…。

(この本の情報 より引用)

【みどころ】

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『全生活史健忘』

凛の母親の居所を掴んだ義弟・洋史。

お酒を飲んだのか、大怪我をして浜辺で倒れていたところを発見されたらしい。

ついでに、密に尾行がついていることも告げる。

一人は中学生

もう一人はスーツを着た若い男。

彼らが何者なのかまでは不明。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『私と優吾の結婚も』

生きてはいるものの、大怪我に記憶喪失と、まともではない状態で発見された母親に動揺を隠せない凛…。

そんな凛を抱き寄せる密に洋史は、

彼女が産んだ子どもとの間に流れた時間を思い出していた。

1巻で妊娠した表現があったけど、無事に産まれてきていた模様。

しかしこの子、

密の元から何者かに攫われているみたい…。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『はやく!飛んで!!』

久し振りに帰ってきた継父の勝浦。

元嫁、日美子も凛も居ない部屋で途方にくれていたら、帰ってきた凛。

抱きついて、『寂しかった…』と迫真の演技!

洋史に教わった手料理(毒草入り)を食べさせ、中毒症状から錯乱状態に陥った勝浦を導きベランダから、

ダイブ!!!

そう簡単に発見されないシチュエーションを選んでこの日に実行した凛。

彼が萌愛ママのところへ寄生していることを知って、ことさらの恨みを込めて…。

『腕力では勝てない』

『だからこそそれ以外の方法が有効』

『殺したい人間の前でこそ優しく』

と、己の感情のコントロール術を授ける密。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『私にできる事でしたら…』

再び密の過去へ。

そこには、見知らぬ男性に今日一日お好きなように…と我が娘を差し出す母親・薫の姿が。

(薫の預金通帳には2100万円の数字)

どういうこと?

大人しく母親のすることに従っている密(美月)。

客の一人として知り合った男性、彼の目的は、

『何でも話せる友達がほしかったんだ』と話す。

密にプログラミングを教えた人。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『余計な事しちゃったかもしれない…』

事件で母親なき後も、プログラミングを続ける密。

そんな密に優吾は、『どうしたらみつを独り占めできる?』と問い掛ける。

自分が出来ないことをしている密、

そんな彼女を嫉妬したり、プログラミングを止めるようお願いする優吾。

彼との過去も、全てが美しかった訳ではなく、

スペック差があるからこその溝が二人にもあったみたい…。

現在の密が、妊娠生活で出来た時間を活かして作った生産性管理システム”

優吾に止められたように、真言にも迷惑がられるかと思いきや喜んで受け入れられ、褒められる密。

どこかホッとして、静かに喜びに浸っているようにも見える…。

好きな人でも、自分の好きなことを止めるように言われたり(しかもそれが、自分が自信を無くすからという理由で)否定されたら悲しいもんね。

感情表現が控えめな密のほころんだ顔、何だかこちらまで嬉しくなるかわいさ笑

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『密の子供が誘拐されて12年…』

やはり誘拐されていたらしい密の子ども、

そして、葬ったはずの母・薫も生きている様子。

あの炎に包まれる屋内で、自分より一回り近く大きい男を殺すって凄い…。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『復讐失敗』

洋史に話しかけるショートカットの少女は凛。

毒草にて中毒症状を起こさせ、飛び降りさせた勝浦のそばにいるのは、

萌愛ママ。

彼の連絡先を消去せず、痛手を負った彼に寄り添っていることが位置情報から分かった。

勝浦は正真正銘のクズだけど…

そんな男に手を貸す女もクズ。

“人をダメにする優しさを持つ”性格だと萌愛は話す。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『あまり幸せではなさそう…』

プログラミングを教えてくれる男性・マコト。

“仕事”として彼のもとを訪れる美月(密)だけど、

プログラミングを伸び伸びやれる楽しさ、穏やかなマコトのそばにいるのは彼女にとっても居心地が良さそう

自分が優れているあまり、比較しては劣等感を抱く優吾。

ただ好きなだけ、

ただ幸せになりたいだけ、

溝の埋まらない二人…。

優吾のように、誰かの能力の優劣が自分の幸せと繋がっていると思い込み過ぎるのは不幸のもとのようにも思う。

依存心を切り離して、自分なりの幸せになる方法を見出さないといけない…。

1巻を読んだ時点では優しそうな印象だったけど、

どこか腺病的で他者に依存傾向のある人物だということが見えてきた。

幼い頃からこの感じだと、そばにいる密は度々負担を感じてきたんじゃないかな?

鼓舞して伸びるタイプの性格でも無さそうだし…。

黒沢R:復讐の未亡人 5巻ス(双葉社)

『斎藤さん』

密の後に入ってきた山下。他社からの転職。

他部署であっても上司であっても、常にきちんと自分の意見を述べる斎藤に密かに憧れている。

彼に憧れと恋心を次第に抱くあまり、

悪意のある人間に取り込まれそうになる場面も度々あって危なっかしい女性。

主張が乏しく頼まれごとを嫌と言わない性格。

だけど、思い込みは激しいのでそれが良からぬ方向へ…。

凛の復讐は一旦練り直し。

その間に進む新たな展開…。

面白さが衰えず凄い!

【感想】

凛の復讐、うまくいきそうだったのにまさかの失敗…。

それでも一旦作戦を練り直し、確実に殺そうとしている密や凛の頼もしいことw

萌愛ちゃんと萌愛ママはちょっと気弱で自己主張が苦手、女性らしいお節介の焼き方などどこにでもいそうな感じがリアリティあります。

作者さんの取材力、人間観察力に本当に脱帽します。

そしてそんなに幸せになれなさそうな感じも、見ていて危なっかしい。

こういう人は自分で考えて幸せを掴みとる欲が弱いので、幸せになれるかが周りの人間次第だったりします。

萌愛ちゃんはともかく萌愛ママは既にそんな感じですね。

はっきりとした性格の凛と友達でいることで、彼女らにも変化があると良いのですが。

個性豊かな登場人物の配置により細かい部分まで楽しめる復讐の未亡人が面白くて仕方ない!

復讐は失敗しましたが、⑴密の過去の続き、⑵そしてまさかの子どもがいること、⑶斎藤の後輩・山下の危なっかしさと…手を緩めることなく怒涛の展開です。

あと、⑷同じマンション内に現れた少し不思議な雰囲気の家族もか!

少しでも気になっている方にはこの世界観に是非入っていただきたいくらいおススメ!

私はこの作品を読んで、まわりの人間が何を考えどういう人間であるのかを推し量るようになったし、迂闊に生きることの危険性などが人生にアップデートされました笑

女性は特に楽しめるんじゃないかなー

密の気品と知略は学ぶべきことが多いです。

今日もお読みいただきありがとうございました!

ハンドクリーム塗っても塗っても手がカサカサで動かすのがつらいです(`・ω・´)

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