二重恋愛コメディいよいよ完結!―ライアーライアー10巻
2017-09-17
『ライアー×ライアー10巻』金田一蓮十郎(著)講談社
【あらすじ】
私×義弟×両親=カミングアウト、そして…⁉︎
高槻湊23歳。友達の高校時代の制服で変身中、義理の弟・透に別人「みな」として惚れられてしまい付き合っていた。
(裏表紙より引用)
【感想】
金田一蓮十郎さんのコミックは小学生から好きで、かれこれ20年くらいはファンな気が…笑
「ジャングルはいつもハレのちグゥ」
一番最初に読んだのはアニメ化もされたこちら、幼なじみの家にあって読んでみたらとっても面白くて以来新刊が出るたびに買っていました。
読んでいない作品ももちろんありますが…大概は手を出していると自負出来るくらい好きな漫画家さんです!
「嘘から始まった義理のきょうだいの二重恋愛コメディー」というキャッチフレーズがこの作品にピタっとハマっていて素敵。
キリよく10巻で完結!
前作の「ニコイチ」も10巻完結でした、キリよく纏まっているのであらかじめ10巻で締め括ると決めているのかも?と思わせる綺麗さ。
嘘で捻れた関係も前巻で解けてから今巻ではトントン拍子に幸せになる二人。
あまりに自然だよなぁという思いを抱いたけれど即座に思ったのは、両親にとっても周囲の人間にとっても、「それで良い」と思わせるだけの関係性であったとか、人間性なのかなぁと。
もしこういう人たちがいたら?と想像してみても、反対したり拒絶することはないよなぁというか、それくらいお似合いだしいい子たち。
この作者さんは「嘘」「偽り」それから義家族といった世にある少し複雑なものを面白く、ライトに描き上げる手腕に長けている気がしてならない。
「嘘」をテーマに登場人物それぞれの本当の気持ちに気付かせ、結ばれていくという発想はなかなか出来ないよなぁと…。
本編以外に人気キャラクターたちの番外編も面白かったです。
このキャラクターにはそんな側面があったのか、と知れるとまた今まで既刊に対する見方も変わって読み返したり…作品を満遍なく楽しませてくれるのはとっても嬉しいです。
大好きな作品がひとつ完結してしまって寂しい限りですが、良い終わり方で大満足でした!
既刊リンク
金田一蓮十郎
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