深まる関係と嘘ーー互いの存在が次第に大きくなる玲於奈とミサは、どこへ向かう?
『あいだにはたち 3巻』 さおとめ やぎ(著)モーニングKC(講談社)
【あらすじ】
大学院生の兄になりすまし、38歳の超美人・ミサさんとセフレ関係を続ける高校3年生の高江玲於奈。
嘘バレを恐れながらも快楽に溺れる彼は、ミサさんの
「優秀な遺伝子で妊娠する」
という思惑に気づけるはずもなかった。
ところがある日、下校中の玲於奈が白衣姿のミサさんと遭遇したことをきっかけに、二人の間に疑念が生じはじめる……。
(この本の情報 より引用)
【みどころ】
『こんな年下の子と恋人なんて絶対うまくいくわけない…』
【結婚生活は破綻している】
という、ミサさんの嘘を信じている玲於奈。
優しくて
エロくて
めちゃくちゃ美人で
スタイル良くて
完璧すぎる女性。
そんなミサさんへの想いが昂ぶり、営み中に、
『早く離婚して僕と付き合ってくれ~(アヘ顔)』
と、思っていることを口に出してしまう笑
玲於奈の想いを確実に感じ取っているミサさん。
玲於奈の良いところは分かっている。
だけど、離れすぎている年齢がミサさんを冷静にさせる…!
そして、時が経つにつれ彼の気持ちが強くなってきていることから…
セフレ関係を年内で清算することに!!!
『ミサ断ち 必須!』
10月の模試でC判定を叩き出した玲於奈…
ミサさんと出会って以来勉強が手につかず、スケジュールが乱れに乱れた結果、
冗談じゃないほど彼の成績はガタ落ちw
(排卵日に合わせて)会うのは月に2~3回。
それ以外の日は集中して勉強しなきゃいけないはずなんだけど、
会う日が近付く程にエロい期待をし、
会ったあとは余韻に浸り…
実際に会っている時間以上に、強い影響を受けまくっている玲於奈w
まあ大好きな相手と気持ちいいことしてたらそれも無理ないよね笑
だけど自他ともに認める受験生なので、それじゃいけないわけで…
大急ぎで成績を上げないといけない玲於奈が考えたのは、
\ミサ断ち!!!!!/
『私は…思ってたより 高江くんの子がほしいみたい…』
時間を無駄に出来ない玲於奈は、
断腸の思いでミサさんとの時間を減らす作戦に!
一方年内で関係を終わりにしたいミサさんも時間を無駄に出来ない(中々妊娠もしない)ので…
数少ない排卵日を無駄にしないためにも、他の精子提供者と面談を重ねていく。
しかしそれが、効率的に時間を使っているようで、
多くの男性と会うごとに玲於奈と比較してしまう。
【高学歴】【頭脳明晰】な父親候補を…
とだけ考えていたミサさんだけど、
条件の合う人がいてもピンとこないのは、
…頭で考える以上に、玲於奈に惹かれているから?
『若い学生と体の関係を持つメリット…』
集中にも限界があると感じる玲於奈は、
大学のレベルを下げるべきか兄に弱音を漏らしてしまう。
ミサさんにたぶらかされていると信じている(まあ実際そう)兄の一作は、
玲於奈のために大学の研究室を自習室代わりに使わせてあげることに。
ミサさんとの距離を置き、
集中できる環境に身を置いたはずの玲於奈。
…会えないと行ったのに、
押しかけてきて、
精子を求めるミサさん…!
(なんか凄い表現だが間違っていない笑)
そんな二人のやり取りを見ていた(見てしまった)一作。
金なしコネ無し容姿もふっつーな玲於奈と付き合うメリットなんて、ミサさんサイドには無いはずなのに、それでも関わる理由…。
…何にも無い学生にあるもの、
それは、生きのいい精子が目的では…?
と推察する!
流石アイザック一作!(2巻でそう書いてあった笑)
玲於奈が気づかない盲点に、兄が気づいた瞬間。
ここからどう転ぶ…?
『だから幸せになって欲しい』
出会って半年。
始めの頃は、女慣れしていないせいか戸惑ってばかりだった玲於奈。
それが最近は目がよく合うようになり、
思いをぶつけてくるようになり、
彼が大人になっていくのを見て感じ取れるように。
真面目で誠実
思いやりがあって優しい
きっと、付き合う女性を幸せにできる男性であると感じると同時に…
自分とは別の女性と幸せになって欲しい
とも願うミサさん。
離れた年齢に、精子が欲しいだけの自分よりもちゃんと恋愛ができる相応しい相手がいる筈。
玲於奈の気持ちをお構いなしに、少しずつ気持ちの整理をしていく。
『はっきり言うね 君とはもう別れたいの』
成績が戻ってきた玲於奈!
クリスマスが近いこともあり、二人はデートをすることに♪
玲於奈にとってはひと月ぶりのミサさん。
ミサさんにとっては、最後の逢瀬。
最後だし後腐れないように…
思い切り嫌われる行動をとるミサさん。
心の底から信じて愛しているミサさんの、見たことのない顔や冷たい言葉に狼狽える玲於奈。
何故彼女が豹変してしまったのか、自分が何かやらかしてしまったんじゃないかとすがりつく玲於奈に、殊更冷たく突き放すミサさん。
諦めきれない玲於奈のとった行動に、
ミサさんは…!?
【感想】
巻数を追うごとにどんどん面白くなってきてる…!(∩´∀`)∩♪
純情&誠実な玲於奈と、悪女なミサさんのギリギリな関係がとっても癖になります笑
ミサさんにとっては【精子提供者】の一人に過ぎないはずの玲於奈の存在が大きくなっていっているのがまた良い。
多くの人と会って比較している分、彼の良さが引き立つんじゃなかろうか?
まず、⑴若い、⑵擦れてないというだけで御しやすい気がする…。
(精子提供したい男性のことは詳しく分からないけれど…)
このままミサさんの中で玲於奈が大切な人になるのかそうでないのか、まだまだ先の分からない緊張感!
もうすぐ4巻が出るので(6/12)、本当に楽しみです(∩´∀`)∩♪
玲於奈も好きですが、それ以上にお兄ちゃんも好きです笑
真面目すぎるアホという感じで、台詞や性格がとにかくツボ!
強引なミサさんに困り果てている玲於奈に、『あのファムファタルめ…!』
と吐き捨てるシーンがあるんですが、教養を感じる侮蔑(?)にグッときます笑
当初はこんなにキャラ立ちする存在だとは思いませんでした(∩´∀`)∩♪
4巻はもっと活躍するみたいなので、それも含めて楽しみ…!
今日もお読みいただきありがとうございました♪
そろそろ梅雨になるのでしょうか?
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